お店&施設情報 

府中に息づくお店探訪「サイクルショップ セキ」

府中駅南口は再開発により大型商業施設が立ち並ぶ。その一方で周辺には様々な商店街があり、そこには地域密着型のお店が数多く存在する。

また、大型商業施設の中にも昔ながらのお店が移転し経営を続けているものもある。

府中には地域に息づくお店たちが作り出す魅力やエネルギーで溢れている。

彼らは府中を盛り上げ、魅力あるまちを作る上で欠かすことのできない存在だ。

そんな素敵なお店を訪れ、働く方々から仕事への思い、府中への思いを聞いてきた。


口下手だけど仕事はバッチリ「サイクルショップ セキ」(府中駅北口商店会)

今回紹介するのは京王線府中駅北口から桜通りへ徒歩およそ5分。ルミエール府中(府中市中央図書館をはじめとした複合施設)の向かいにある「サイクルショップ セキ」。

店主である関一成さんからお店の歴史やお仕事、まちとのつながりについてお話を聞かせていただいた。

(本記事は東京農工大学地域パートナーシップ論の受講学生さんのご協力のもと作成しています。)

 

創業87年。移転、そして現在の場所へ

「サイクルショップ セキ」では自転車の販売だけでなく修理点検を行っており、その歴史は長く1931年(昭和6年)創業で80年以上3代続く歴史を持つ。

府中では1991年(平成3年)頃から駅前の立体交差事業や区画整理、再開発事業が進められるようになった。再開発により整備された商業施設には以前よりあったお店も存在するが、サイクルショップセキは1993年(平成5年)に現在の場所に移転し営業を続けている。

店先から府中の街の変化を見守り続けてきた関さん。

―(関)

 現在の場所に移転した後、市の市民会館が2007年(平成19年)にルミエール府中へと建替わり、桜通り沿いも多くの人が集まるようになりました。農工大の学生さんも良く来てくださいます。

 

 

お客さんとの「ふれあい」が面白い

関さんは仕事の魅力についてこう語る。

―(関)

今ではお客さんの要望に合わせて出張サービスを行ったり、最近では企業、大学からの修理依頼を請け負ったりしています。

他にも来店される方など仕事を通してお客さんとふれあうことが面白いです。

常連のお客さんの中には、わざわざ遠くから来てくれる方や毎年点検に来てくれる方もいます。自転車はメンテナンスをすれば、長く使えるものなので大切に使ってくださると嬉しいです。

 

 

地域行事には積極的に参加

関さんは地域の一員としてお祭りなどの地域行事へ積極的に関わっている。

―(関)

毎年くらやみ祭り(大國魂神社で行われる最大の例大祭)のお手伝いをしています。現在は役員として関わっており、開催時には店を閉めてお祭りに専念しています。

 

 

丁寧な仕事がお客さんを惹きつける

「仕事を丁寧に」がモットーだと語ってくれた関さん。

お客さんからは「口下手だけど仕事はバッチリ」、「修理箇所以外にも点検修理してくれる心遣いがうれしい」との声が聞けた。

地域に愛されるサイクルショップとしてこれからも府中を活気づけてくれるだろう。

 

※取材は2017年7月に行われました。

【取材:東京農工大学2年 鈴木美緒、田中智大、田中真子、山内康平(五十音順)】


 

【プロフィール】

関 一成 / 1931年創業サイクルショップの3代目。モットーは「仕事を丁寧に」。確かな技術が信頼され、遠方から足を運ぶお客さんも。

 

【店舗情報】

「サイクルショップ セキ」/府中駅北口商店会

所在地:府中市府中町2-21-10

電話番号:042-361-3675

定休日:水曜日

営業時間:9:30~19:00