お店&施設情報 

府中に息づくお店探訪「駄駄羅亭」

府中駅南口は再開発により大型商業施設が立ち並ぶ。その一方で周辺には様々な商店街があり、そこには地域密着型のお店が数多く存在する。

また、大型商業施設の中にも昔ながらのお店が移転し経営を続けているものもある。

府中には地域に息づくお店たちが作り出す魅力やエネルギーで溢れている。

彼らは府中を盛り上げ、魅力あるまちを作る上で欠かすことのできない存在だ。

そんな素敵なお店を訪れ、働く方々から仕事への思い、府中への思いを聞いてきた。


懐かしさ漂う「昭和居酒屋 駄駄羅亭」(府中銀座商店会)

今回紹介するのは京王線府中駅南口から徒歩1分、柳通りにお店を構える居酒屋「駄駄羅亭」。昭和の雰囲気が漂い、気さくな店主が常連さんとともに迎えてくれる。

そんなどこか懐かしい居酒屋「駄駄羅亭」の店主である佐藤敬介さんからお店を始めたきっかけ、まちとのつながり、さらにはおすすめメニューなどについてお話を聞かせていただいた。

(本記事は東京農工大学地域パートナーシップ論の受講学生さんのご協力のもと作成しています。)

 

“だだら”に楽しくお店を切り盛り

佐藤さんにお店を始めたきっかけ、店名の由来について語っていただいた。

―(佐藤)

駄駄羅亭は15年前、私が44歳の時に始めました。もともとは母が居酒屋を切り盛りしていたのを引き継ぎました。その際に屋号を「駄駄羅亭」に改めたんです。

“だだら“は「好き勝手に、好きなように」という意味があって、店のモットーでもあるんですよ。店内に飾ってある昭和30年代を中心としたウルトラマンなどのキャラクターグッズやゴジラなどのポスターも私の好きなものなんです。定休日が不定期なのも“だだら“です(笑)。

お客様は常連さんが多いですが、府中競馬場から流れて来る人や皆さん(インタビュアーの農工大生のことを見て)の先生も来てくれますよ。バイトで農工大生さんが来てくれていたこともあります。

昔から大好きな府中で仕事ができるのは楽しいですね。

 

 

駄駄羅亭おすすめメニュー

佐藤さん一押しのメニューを伺った。

―(佐藤)

おすすめは「豆腐のお好み焼き」ですね!

このメニューは料理マンガを参考に考案したんですよ。味はお好み焼きがベースにあるんですけど、豆腐は焼かずに揚げているので食感も楽しめると思います。

お客様のリクエストに応えることもあります。ウチのメニューに揚げなすがあるんですが、焼いてほしいと言われ焼きなすをお出ししたことがあります。

お客様との交流はできるだけ大切にしていきたいですね。

 

 

変わりゆくまちと交流

地域活動にも積極的な佐藤さん。まちの姿だけでなく祭りなどの市民との交流の場にも変化を感じているようだ。

―(佐藤)

お祭りや火の用心の声かけなど自治会での活動に参加していますが、昔に比べると商店街のお祭りなどは少なくなっている気がします。

昔は商店街ごとに様々なお祭りがあって、ゆかた祭りや風船祭りが行われていて、私もテントを張ったりビールを売ったりしました。今はよさこい祭り(けやきフェスタ よさこい in 府中)と同日開催になっています。

よさこいは私もお手伝いしていますし、たくさんの方に来てもらいたいですね。形や規模は変わってもお祭りに関わるのはとても楽しいですよ。

 

 

自分のため、お客様のため、地域のため

最後に佐藤さんと駄駄羅亭のこれからについて伺った。

―(佐藤)

これからも“だだら”の名の通り、自分が楽しむことを忘れず、地域のため、お客様のために頑張っていきたいです。

もうすぐ開店15周年なので、お客様に何か還元できるような企画をやりたいと思っています。ぜひ一度食べに来てください。

 

※取材は2017年7月に行われました。

【取材:東京農工大学2年 平良菜々海、樋口成実、松吉悦資、向井雄紀(五十音順)】


 

【プロフィール】

佐藤 敬介/昭和な雰囲気漂う駄駄羅亭の気さくな店主。モットーの“だだら“=「好き勝手に、好きなように」がそのまま店名になっている。

 

【店舗情報】

「駄駄羅亭」/府中銀座商店会

所在地:府中市宮町1-11-8

電話番号:042-366-9177

定休日:不定期

営業時間:昼11:30~14:00、夜17:00~24:00