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府中に息づくお店探訪 「小ますや」

府中駅南口は再開発により大型商業施設が立ち並ぶ。その一方で周辺には様々な商店街があり、そこには地域密着型のお店が数多く存在する。

また、大型商業施設の中にも昔ながらのお店が移転し経営を続けているものもある。

府中には地域に息づくお店たちが作り出す魅力やエネルギーで溢れている。

彼らは府中を盛り上げ、魅力あるまちを作る上で欠かすことのできない存在だ。

そんな素敵なお店を訪れ、働く方々から仕事への思い、府中への思いを聞いてきた。


素朴な味わいが人気「小ますや」(くるる出店者協議会)

今回紹介するのは京王線府中駅南口に直結した商業ビル「くるる」にお店を構える「小ますや」。

「小ますや」は素朴な味わいの稲荷寿司、海苔巻きなどが人気のお店。

インタビュー当日は店主である小林幸則さんがご不在であったため、共に働いていらっしゃるご姉妹の志摩昭子さん、庄司洋子さん、河合明美さんにお店の歴史やお仕事、まちとのつながりについてお話を聞かせていただいた。

(本記事は東京農工大学地域パートナーシップ論の受講学生さんのご協力のもと作成しています。)

 

創業者の母に由来した店名。小ますやの歴史

「小ますや」は1962年(昭和37年)に現在の店主である小林さんのお母様が創業。店名の由来や歴史について語ってくれた。

― 母の名前が「小林ます」だったので、ご近所の方がそこから名前を付けてくださいました。実は包装紙もその方が考えて下さったものを今でも使っています。くるるが建つ以前は同じ場所に店を構えていました。建設工事の間は高架下で数年営業をして、完成後にくるるに入店しました。

 

一番人気は詰め合わせセット

ご姉妹におすすめの商品を教えてもらった。

- 一番人気は、太巻き、海苔巻き、稲荷寿司の詰め合わせですね。また、おはぎも人気でよく売り切れます。店の味を気に入って下さる方が、リピーターとなって来ていただいています。

 

受け継がれる味と地域とのつながり

包装紙のお話からも伝わるように、初代店主のますさんは地域とのつながりをとても大切にされていたそうだ。

― お米は昔から府中の紅葉丘にあるお米屋さんから仕入れています。夏の商工まつりにも何度か出店したことがありますし、移転前は府中競馬場で働く方のために早く開店することもありました。これからも地域の方々とのつながりを大切にしていきたいです。

 

家族経営の団結力で

現在、小ますやに後継者はいない。それでもお三方は明るくこう語ってくれる。

― 今はサラリーマンの方がお弁当を買ってくださったり、学生さんがおはぎを買ってくださったり様々なお客様が来てくださいます。府中に里帰りした方が昔を懐かしんで買ってくださる方もいるので、元気に店を開けていきたいです。

小ますやはこれからも府中で愛され続けていく。

 

 ※取材は2017年7月に行われました。

【取材:東京農工大学2年 小林駿介、佐藤裕子、豊田琴美、西岡美都(五十音順)】


 

【プロフィール】

(左から)志摩昭子、庄司洋子、河合明美/小ますやの三姉妹。人気商品は太巻き、海苔巻き、稲荷の詰め合わせです。おすすめは全品です!

 

【店舗情報】

「小ますや」/くるる出店者協議会

所在地:府中市宮町1-50 くるる1F

電話/FAX:042-361-3213

年中無休

営業時間:平日9:00~19:00、土日8:00~19:00