府中まちなかフェスタ2019

【9/9,10実施】第9回キテキテ府中マルシェ開催報告

【9/9,10実施】第9回キテキテ府中マルシェ開催報告

令和5年9月9日(土),10日(日)、台風も過ぎ去った中、第9回目となる「キテキテ府中マルシェ」を府中スカイナード(9日)及びけやき並木通り(10日)にて開催いたしました。

今回のテーマは、「府中と世界がつながる日」

9日は、12店舗の出店に加え、世界とつながる様々なステージプログラムが、府中駅周辺商業施設のイベントスペースなどで開催され、

フラダンスやベリーダンス、アルゼンチンタンゴなどの世界の文化や、バルーンショー等の様々なパフォーマンスを見て、聞いて、触って楽しみました。

10日にはけやき並木に30店舗以上が立ち並び、また、けやき並木の真ん中に設営された特設ステージでは、府中に在住の外国人の皆さんによる民族衣装紹介から始まり、

サンバ、スラヴ民族舞踊、アカペラやジャズ、そして、夜に開催されるパブリックビューイングとの連携として、車いすラグビー日本代表選手及び府中大使の神宮エミさんをお呼びしたトークイベントを実施いたしました。

コロナ禍での制限が徐々に解かれ、バスケットボールやラグビーのワールドカップが開かれるこの時期に、再び世界へ目を向け、府中にいながらも世界とのつながりを楽しむ。

そんなきっかけとなる日になっていればうれしく思います。

次回のキテキテ府中マルシェは2023年11月23日(木・祝)を予定しています。
出店申込についてもすでに申し込みを開始しておりますので、ご興味のある方はぜひご検討ください。

 

主催:府中市、一般社団法人まちづくり府中

後援:むさし府中商工会議所、府中観光協会、東京外国語大学

協力:p0p0balloon、JAZZ in FUCHU実行委員会、東京工学院専門学校、キユーピー株式会社中河原工場

会場協力:ル・シーニュ、くるる、ミッテン府中・フォーリス、ぷらりと京王府中、Space KURURU by Breath

映像:ray. @raymnkray

写真撮影:ⓒ荒井英美 @emiarai_photos

第9回キテキテ府中マルシェ出店・出演者

9月9日(土)

出店者

1.marble
2.日伸珈琲beans
3.amaPam
4.FUCHU KEYAKI TERRACE・FUCHU SAKURA GARDEN
5.くるみクロワッサン
6.pâtisserie café especially’s
7.天然酵母の蒸しパン屋 しのぱん
8.La bond
9.リュヌシアン ブーランジェリー
10.コボコボ
11.wonder leaf(ワークショップ)
福.府中市障害者福祉課 ちゅうNet

ステージ出演者

・HKS(フラダンス)
・東京外国語大学モダンジャズ研究所
・Fuchu A Cappela Avenue
・東京外国語大学ベリーダンス部
・東京外国語大学アルゼンチンタンゴサークル
・SAX5人娘(JAZZ in FUCHUプレゼンツ)

9月10日(日)

1.天然酵母の蒸しパン屋 しのぱん
2.cafe dining giraffe
3.La bond
4.コボコボ
5.Space喜連(アフガニスタン退避女性の手芸品販売)
6.もぐもぐベーカリー
7.cafe‐3po
8.時時&ペーチカ
9.くるみクロワッサン
10.Laboratory Lantern
11.リュヌシアン ブーランジェリー
12.marble
13.日伸珈琲beans
14. 428cafe+
15.LAUNDRY
16.手網焙煎 珈琲焙煎舎・2階の部屋
17.cocorotus
18.book & board game shop ”caravan”
19.アジア総合食品 タイストア
20.チキンイムニダ
21.Mon tre’sor & まりあのお菓子
22.Luana Hawaiian Art
23.COFFEA EXLIBRIS kettle
24.まぁーのお菓子なおうち
25.とんかつ豚様
26.シーボンフェイシャリストサロン府中店
27前.大地のたから
27後.TAILWIND coffee brewers
28後.pâtisserie café especially’s
福.府中市障害者福祉課 ちゅうNet
観.府中市観光プロモーション課・府中市郷土の森観光物産館
国.多様性社会推進課・府中国際交流サロン

ステージ出演者

・府中国際交流サロン(民族衣装紹介)
・東京外国語大学ブラジル研究会(サンバ演奏)
・Fuchu A Cappela Avenue(アカペラライブ)
・スラヴァーニェ(スラヴ民族舞踊)
・Breques(JAZZ in FUCHUプレゼンツ)
・神宮エミさん×池崎大輔選手トークイベント「世界を夢見る」

フォトスポット制作

府中大使 神宮エミ

 

当日の様子

9月9日(土)@府中スカイナード及び周辺商業施設イベントスペース等

マルシェの様子

   

ステージパフォーマンスの様子

9月10日(日)@府中けやき並木通り

マルシェの様子

ステージパフォーマンスの様子


「第6回むさし府中まちゼミ2023秋」の開催について

府中で6回目となる「まちゼミ」10月に開催!

府中のまちなかにあるお店が、それぞれの得意を活かした無料(一部材料費あり)の講座を開く「まちゼミ」。
第6回目となる今回は、2023年の10月に行います!
その道に精通している個店ならではのユニークでためになる、そして楽しい講座が盛りだくさん!
ここでしか知れない話を聞きに出かけてみませんか?

「第6回むさし府中まちゼミ」は、全21講座!

今回のまちゼミは全21講座を実施!
皆さんのご興味に合わせて、お好きに選んでいただくことができます。
下記パンフレットをご覧のうえ、9月15日からの受付開始に合わせてお申し込みください。

※申し込み受付開始は9月15日(金)からとなります。申し込み受付開始日より前の予約はできませんのでご了承ください。


まちゼミパンフレットのダウンロードはこちらをクリック(A3両面、pdf形式、3MB)

下記のテーマをクリックするとテーマごとの各講座の詳細をご覧いただけます。

<<【健・美】の各講座の詳細はこちら

<<【学】の各講座の詳細はこちら

 

 


“まちゼミ”とは?

今回で第6回となる『むさし府中まちゼミ』は、商店街のお店のスタッフが講師となり、プロならではの専門的な知識と情報,コツを受講者(=お客様)にお伝えする少人数制のゼミです。地域の方々に、お店の存在や特長を知っていただくとともに、お店(=店主)のファン創りを勧め個店と地域の活性化を行います。現在、全国400箇所以上の地域で実施されています。

過去5回のまちゼミの様子は以下をご覧ください。

・第1回むさし府中まちゼミホームページ

・第2回むさし府中まちゼミホームページ

・第3回むさし府中まちゼミホームページ

・第4回むさし府中まちゼミホームページ

・第5回むさし府中まちゼミホームページ

・市内学生によるまちゼミの取材記事はこちら


実施店舗の情報など、以下のSNSでも発信していきますのでフォロー宜しくお願いします!

むさし府中まちゼミFacebookページ
https://www.facebook.com/fuchu.machizemi

むさし府中まちゼミTwitterページ

https://twitter.com/fuchu_machizemi


9/30(土)【武蔵の國の酒祭り2023】開催!

4年振りに日本各地の美酒が集まる!

大國魂神社参道わき広場で「 武蔵の國の酒祭り 」の開催が決定しました。

今回特別に、日本酒をソーダで割った爽やかな日本酒ソーダもお楽しみいただけます。

ミス日本酒2名も華やかに会場を盛り上げます。

 

開催概要

開催日時

令和5年9月30日(土)

1部:11時~13時

2部:14時~16時

※完全入替制となります

※最終受付は終了30分前まで

※雨天決行。荒天の場合10月1日(日)に順延となります。東京都酒造組合ホームページでご案内予定。

 

開催場所

大國魂神社 参道わき広場

府中市宮町3-1

 

定員

前売券:各回500名

当日券:各回50名

 

入場料

前売券:3,000円

当日券:3,500円

 

チケット発売

発売日 :8月16日(水)より

販売場所:e+、府中観光協会

 

主催/問合せ:東京都酒造組合(TEL 042-524-3033)

 

東京都酒造組合ホームページはこちら

 

 

 

 


9/10(日)けやき並木ナイトテラス

2023年9月10日(日)の夜の時間、府中駅前のけやき並木通りにて「けやき並木ナイトテラス」を開催します。

「府中ストリートテラス」でお馴染みの、どなたでも無料でご利用いただけるテーブル・イスを設置するほか、サーバーでのクラフトビール販売と、3台のキッチンカーによるフード/ドリンクの販売もございます。

おいしいビールとお食事をお供に、気持ちの良いひとときを過ごしてみませんか?多くの方のご来場をお待ちしております!

同日開催の「キテキテ府中マルシェ」「むさし府中まちバル」もぜひお楽しみください。(このページの下部にもご案内がございます)

 

【けやき並木ナイトテラス開催概要】

日時

2023年9月10日(日) 18時~22時

(雨天中止)

場所

府中けやき並木通り

入場料

入場無料(飲食物の販売は有料)

内容

18時~22時の間、「府中ストリートテラス」でお馴染みのテーブル・イスを設置します。

場内には、ビール販売ブースと3台のキッチンカーが出店します。

 

【ビール販売、キッチンカー】

クラフトビール販売

むさし府中ビール祭りより、クラフトビールの出店を行います。むさし府中ビール祭りは武蔵の國に所在するビール醸造所、および輸入業者を中心に出店を依頼しているお祭りです。クラフトビールを是非お楽しみください!

 

キッチンカー出店(3店舗)

ula ula

東府中で居酒屋やってます!暑い日には、冷たいかき氷生ビール飲んでラグビー応援しましょー

 

COCOROTUS

府中市内で4店舗運営しているCOCOROTUSです。府中に根差した店舗運営とキッチンカー事業で地元府中を盛り上げていきます!昨シーズンはサンゴリアスのサポーターズもさせて頂きました!当日はおいしい海鮮串焼きをお焼きします!

ホームページ

 

ダイニングいつつキッチンカー

府中駅徒歩1分にある「ダイニングいつつ」から出店しております。府中産野菜など地産地消にこだわり旬なメニューを提供しております。今回は、ラグビーワールドカップに合わせ限定メニューを3種類ご用意しました。是非ご賞味ください。

ホームページ

 

 

【お問合せ】

主催

府中市、一般社団法人まちづくり府中

協力

株式会社ライトボーイ

お問合せ

一般社団法人まちづくり府中
〒183-0022
東京都府中市宮西町2-8-3
野口ビル2階

TEL042-370-1960 ※平日 9:00 – 17:30

 

【9月10日(日)同日開催イベント】

 

キテキテ府中マルシェ

10日(日)11時から16時30分までけやき並木通りで開催!

世界各国の文化に触れるパフォーマンスと、府中の多様なお店が会場を彩ります。

前日の9日(土)にも、府中スカイナード(府中駅すぐのペデストリアンデッキほか)で開催します。

詳細は こちら をご覧ください。

 

むさし府中まちバル

8日(金)から10日(日)まで府中駅周辺で開催!

チケット(デジタル・紙)を買って、まちなかの飲食店をお得にはしご酒♪

詳細は こちら をご覧ください。

 


府中に息づくお店探訪「いせや」in くるる

世間話から要望を引き出し、納得のいく一品を出す

府中駅南口からほど近い、くるる一階に店舗を構える「いせや」では、お客さんとの世間話を大切にしながらも、こだわりをもって納得のいく商品を扱うことをモットーに、精肉の他コロッケやメンチカツなどの総菜も提供しています。

家族で代々続く「いせや」現社長の竹田嘉伸さんが感じる府中の変化、そして気になる量り売りのお肉の上手な注文の仕方をお聞きしました。

豪快な職人と共に過ごし気づいた納得のいく一品

子どもの頃から店でじゃがいもの皮むきの裏方の手伝いをしていました。学校卒業後はサラリーマンをしていましたが最後までサラリーマンをする気は無く、いつかは店を継ごうと思っていました。サラリーマンをして外の世界を知るうちに、店の職人の豪快さを改めて実感することになりました。例えば、サラリーマンは飲食店に食べに行って会計が一万円で五人いたら一人二千円と細かく計算しますが職人は違います。面倒だからと一人で一万円だして後は残りの人で分けて、と豪快にふるまうのです。毎回違う人が豪快に会計することにより回っています。職人の方は普段の生活でもカップラーメンのソースの袋を出さずにお湯を注いだりもしていました。サラリーマンでは考えられませんね。また、子どもの頃から「いせや」で手伝いをする中で、自分で納得したものを売る、できるだけお客さんの要望で店頭に出してないものでも作ることを大事にしてきました。ですので、良くないものと思った肉は買わないこともありました。

いせやにいて感じる府中の変化

以前感じていた府中市民の雰囲気は、賭け事に寛容で、おもしろい人が多いといった印象でした。豪快にお金を服から出すお客さんも以前は居ましたし、競馬関係者も府中に住んでいたため、実は肉屋で馬刺しを出すことはできなかったんです。お馬さん信仰があり、府中で馬刺しを出した店があると競馬関係者に怒鳴り込まれた店もあったほどでした。時代は変わり、今のお客さんは50代から80代の方がメインですが、新婚の方など若い方も買いに来ます。特に土日は若いお客さんが多いですね。そのような変化の中で、前までは考えられなかった馬刺しを置いたり、中国の方向けに骨付き肉を置いたりと商品展開も変わってきています。今はコロナウイルスの影響で帰ってしまいましたがイスラム教のハラル認証のある肉を出して欲しいとと言われた時は、鶏肉2kgを袋から開けずに渡して対応することもありました。

そんな変化の時代の中にあって、お店として変わらないものもあります。それは、コロッケ、メンチカツなどの総菜の安さです。創業当初は5円、昭和52年の500円玉ができたころには50円でした。創業当初から、主婦の味方として安い値段で総菜を売り続けています。

世間話から引き出す濃厚なつながり

店でお客さんと接する時には、世間話を大切にしています。店に来られた主婦の方が何を求めているかを話の中で見極めておすすめするためです。味付けを重要視するか、素材を重要視するかでどのお肉を料理に使うかが変わってきます。そこを世間話の中で聞いて、その時に合ったお肉をおすすめします。料理の簡単な保存方法や時短レシピも教えていますよ。世間話では「くらやみまつりに出たい」など様々な要望を聞くことがあり府中のそれぞれの時季の会話を大切にしています。

量り売りのお肉の上手な注文の仕方

いせやの肉はA5ランク、さらに霜降り等級であるBMS11以上(12が最大)のお肉以外は扱っていません。肉の銘柄を指定しないで仕入れているので安く仕入れることができています。松阪牛がいつものお肉の値段で売っているのを知っているのはお店の常連さんぐらいですね。スーパーで売っているお肉が安いのはA,B,Cの一番下のランクの肉をまとめて仕入れているからで、一番下のランクの肉は脂身が強かったりもします。実は、「見た目の良い肉」と「美味しい肉」は違います。スーパーの牛肉は去勢したオスの肉で、見た目はいいです。しかし、いせやのような量り売りの肉屋で売っている肉はメスの肉で見た目は悪いのですが、美味しい肉なんです。

若い人には馴染みのない肉の量り売り。どう頼んだらよいのだろうと緊張することもあるかもしれませんが、一番良い買い方は予算と食べる人数を伝えることです。例えば一万円で四~五人で和牛のすき焼きをしたいと言われると店側としてもサービスをしやすいですね。量り売りの良いところは、お肉そのものが店頭には出ていなくてもお客さんからの要望があったら商品を用意できるところです。例えば先日、見ごたえあるからという理由で500gくらいの分厚いステーキを買って行かれた方もいました。いせやにくる新婚のお客様で、一人で何グラム食べればよいか分からず、独身の頃はスーパーの肉を余らせていたと仰っていた方には、世間話をしながら適切な量と簡単な料理方法、保存方法をお伝えしています。

「いせや」のこだわりに触れて

今回は「いせや」現社長の竹田嘉伸さんに、店に立つときに大切にしていることや商品のこだわりをお聞きしました。豪快な職人とサラリーマンの性格の違いや、府中の街に変化がありつつも変わらないコロッケやメンチカツなどのお惣菜。また、量り売りのお肉の上手な買い方を教えて頂いたことで、スーパーと精肉店それぞれのお肉をみる目が変わったような気がしています。今までは量り売りのお肉を買うことに躊躇していましたが、次に前を通る際には、まずは世間話をしに立ち寄ってみたいと思います。

(文:岡田雅 東京農工大学学生)

(写真:本間美実子 東京農工大学学生)

 

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府中に息づくお店探訪「府中薬局本店」in ル・シーニュ

このまちの健康の寄り合い場~住民のいきいきをサポートする調剤薬局~

府中駅の南口から出てまっすぐ進んだら見えてくる、ル・シーニュの2階にある府中薬局。白と木の色を基調にした店内はそのおしゃれな装い以外にもどこか一般的な調剤薬局とは異なる雰囲気が漂います。店舗に入ると、お悩み別にまとめられた商品、手書きで細かく書かれたPOPなどがずらり。お薬を受け取るだけのイメージがある薬局ですが、この府中薬局では、府中に対してどのような思いを秘めた人びとがいるのでしょうか。

今回は、ヘルスケア推進リーダーの原田依理子さんと代表取締役の田辺正道さんにお話を伺いました。

薬局は薬を受け取るだけの場所?

田辺さん:薬局は薬を受け取るだけ、処方箋がないと入れないでしょと言われますが、昔は違いました。開店した時(1951年)は大きなビルではなくて町の商店街があって、その中に府中薬局があったんです。薬局の上の階に家族で住んでいて、生活と薬局を共にしていました。夜中に店のドアをたたいて、「娘が熱を出した」と訪問しに来る、そんなことが当たり前でした。当時は健康に困ったら初めにここで相談してくれて、まさに、町の健康を支える場所だったんです。

90年代から門前薬局と呼ばれる、病院やクリニックに隣接しているような薬局が増えました。また、薬局の世界でも、これからオンラインで薬をやり取りするようになっていくようになると思います。確かにそれらは効率的でいい面もありますが、さり気ない雑談から健康の状態や生活の状況が見えてきたり、お客さんも話せる場があるというのは大事だと思っています。そこで、リアルなお店の価値を感じてもらうために、このお店では「コミュニティ」を大切にしています。

原田さん:現在の府中薬局にはまちの健康ホットステーションというコンセプトがあって、4つの意味が含まれています。困ってることを解消してほっとする場所、ホットな温活、面白さのホット、スタッフのホットな情熱。お店として推している温活だけでなく、面白い商品や体験に出会えたり、お店を居場所に感じてもらうことを目指しています。このお店をどうしたらより良く出来るか、スタッフの皆で考えてコンセプトを作りました。

ファンができる薬局

田辺さん:私たちは「みんなにいいね!申告制度」といって、スタッフ同士でいいね!を送り合って表彰することがあります。その中で出たエピソードなのですが、高校生で「鎮痛剤がほしい」という方が来店してくれたときの話です。その時いたスタッフが様子を見て、こっそり生理痛かどうかを確認し、冷えの痛みが緩和する生理用品のサンプルをお渡ししました。

実は、その時の高校生とスタッフのお子さんが友だちで、「声をかけてくれた」「優しさに触れて泣きそう、ありがとう府中薬局」というやり取りがあったことが後から分かりました。日頃からの何気ないスタッフの対応が、学校のお友達同士で共有されているということがたまたま分かり、とても嬉しく思った出来事でした。

原田さん:府中薬局は「ファン」が作れる薬局だと思います。いつも丁寧な接客を心がけていて、〇〇さんにお願いしたいと言われることもあります。ドラックストアとの大きな違いは、スタッフの顔を知って会いに来てくれる、そしてこちらも患者さんの顔を見られること。

効率を重視するドラッグストアでは深い相談ができないので、もっと会話をしたいという方がこの店にいらっしゃいます。ドラックストアでは、店員さんに「商品名」を聞くことが多いと思いますが、薬局では「痛みが気になるけど何がいい」と相談から入ることになります。

初めての育児でどこに相談すればいいかわからないというお母さん方もいらっしゃって、この場所で自分の悩んでいることをはき出して笑顔で帰られる。他には、管理栄養士や元歯科衛生士もいるので、ひとつの悩みに対していろんな面でサポートできます。

会話が生まれるまちのより処

原田さん:うちの店舗では「いらっしゃいませ」とは言わず、必ず挨拶から入ります。いらっしゃいませに返答する言葉はあまりないですが、「こんにちは」は誰に対しても使えますし、相手も「こんにちは」と返すことができます。また、そこから会話が生まれることもあります。買う商品が決まっていて、それを買いに来るだけではなく、ふらっと気軽に入って来てもらえて、話が出来る雰囲気を意識しています。

田辺さん:スナックのママのように、気軽に話しかけやすい場を作ることをイメージして、道に面する「カウンター」を設置しています。一般の薬局のカウンターだとただ物がたくさん置いてあって販売する機能しか持っていないことが多いですが、同じカウンターであってもバー等のカウンターはコミュニケーションが取りやすい空間です。店員がお客さんと面と向かって話せるし、お客さん同士でも横で話せたりもする。

原田さん:道を聞かれることも多くあります(笑) でもそれが、話すきっかけにもなるんじゃないかなと思うんです。

道を聞かれるだけでも、また次に頼ってくれるかもしれない、「府中薬局にいけばなんとかしてくれる」と思ってもらえたらいいなと思っています。

 

みんなでつくっていく薬局と府中

田辺さん:昨年8月にリニューアルするときに、当社のお客さんや患者さんに加え、近隣店舗の社長さんや薬学生、一般の方をSNSで募集して、プラッツで座談会をしました。皆さんにとって、より良い薬局の姿とはどんなものか?を聞くためでした。また、武蔵野美術大学の学生が通行人に調査して、どういうことが求められているのかということからコンセプトを出してもらったところ、「コミュニケーションを大事にする薬局」を考えてくれました。そのコンセプトを基に、バーカウンターを設置するなど実際のリニューアルにアイデアを取り込んでいきました。

この店では、リピーターではなく「ファン」をつくっていきたいんです。ただ「お店がよかった」と思ってもらうだけでなく、座談会や会話などを通してまちの皆さんと一緒に店をつくっていきたい。

原田さん:古くからあるけど、時代と共に変化していく、進化していける薬局でありたいです。店に「これじゃなきゃいけない」というゴールはなくて、その時のニーズに合わせて寄り添っていけるようにしたいです。それから、府中のまちの人が健やかになるお手伝い。まちづくり府中さんのホームページを見ると、同じようにまちをよくしたいというお店や団体がいっぱいあって、今後一緒に何かできたらな、と思っています。

田辺さん:神社、競馬、ラグビーがあったり、けやき並木通りがストリートテラスになっていたり、府中にはハレの日の盛り上がりをつくる力があると思います。私たち府中薬局も「健康」をキーワードにまちの盛り上がるムードに協力していきたいですね。

薬局でインタビューをするということで、どんなことが聞けるのだろうと少し緊張していましたが、ドアを開けた瞬間あたたかい空気に包まれ、お話を聞いているときも笑顔が耐えない時間でした。取材を受けていただきありがとうございました。

「地域のより処になりたい」というホットな情熱とあたたかさを持つ府中薬局本店さん。身体の不調から日々の些細なことまで、お買い物帰りに気軽に相談しにいきませんか。

(文:梅本杏月 東京農工大学学生)

(写真:荒井英美 東京外国語大学学生)

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8/27(日)【庚申様の夜祭り】開催!

4年振りの開催!庚申通りにて、府中駅東口商店会主催で「庚申様の夜祭り」が開催されます。

よさこい演舞やお笑いライブなどのステージイベントや、縁日などが行われます。

 

開催概要

日時:令和5年8月27日(日)

11時00分~18時30分

会場:府中駅東口商店会

 

内容:

◆LIVE(よさこい演舞、マジックショー、落語、お笑いライブ、津軽三味線、サンバ、金管バンド、キッズチアダンス、ゴスペル)

◆縁日(生ビール、ハイボール、ソフトドリンク、焼きそば、フランクフルト、スーパーボールすくい、輪投げ、射的 他)

 

主催:府中駅東口商店会

問合せ:メール(k.takano@sky.bbexcite.jp)


8/27(日)「 2023プチよさこいin府中」開催!

「よさこいin府中」再開の足掛かりとして、2023年度は府中市内チームの有志メンバーを中心とした団体「よさこい広場」が主催となり、小規模イベント『プチよさこいin府中』が開催されることとなりました。

 

府中ストリートテラスも同日開催!

けやき並木通りにはキッチンカーも登場します。是非お越しください。

 

開催概要

開催日時:令和5年8月27日(日) 13時~17時

会場:けやき並木通り、府中スカイナード

内容:よさこい演舞(流し踊り、定点踊り)

参加チーム:19チーム(府中市内9、市外10)

 

主催:よさこい広場

後援:府中市、むさし府中商工会議所、府中市商店街連合会、府中観光協会

協力:一般社団法人まちづくり府中、専門店街フォーリス

 

問合せ:よさこい広場「プチよさこいin府中」運営事務局(むさし府中商工会議所内)

TEL 042-362-6421

 

プチよさこいin府中ホームページはこちら


府中に息づくお店探訪「RAFNIST」in ぷらりと京王府中

「ROUGHに着てLAUGHに生きる」

けやきっこ3人組の思いが詰まった、府中発アパレルブランド「RAFNIST」:まち一番の笑顔溢れるお店を目指して

「いらっしゃいませ!今日外めっちゃ暑いっすね!」

京王線府中駅北口徒歩約20秒、「ぷらりと京王府中」の一角から聞こえてきた明るい声。落ち着いた深緑の壁紙を背景に、笑顔で迎えてくれたのは「RAFNIST」の店長、佐藤さんです。府中で服を買える場所ってどこだろう、そのような思いをきっかけに始まったこの活動は、お客さんや地域の方々の支えをもとに日々歩みを進めています。

「RAFNIST」は店長の佐藤拓也さん、デザイン担当の橋口世紀さん、バックオフィス担当宮﨑太貴さんの3人が経営するアパレルブランドです。今回は佐藤さんと宮﨑さんにお話を伺うことができました。

「実は、誰も服飾系の勉強をしたことがないんです」_幼馴染3人でアパレルブランドを開設するということ

宮﨑:2018年の1月に、僕と橋口が居酒屋に呼ばれて、佐藤から3人で何かビジネスを始めよう、という話をされたことが「RAFNIST」の始まりです。僕はファッションに疎いサラリーマンだったのですが、代わり映えしない日々に正直飽きていました。会社員時代から経営に興味があり自分で少し勉強もしていたこともあり、佐藤の計画に強く興味を惹かれて飛びつきました。

佐藤:僕は当時ブランドのショップ店員として働いていました。そのあと営業マンも経験しましたが、なんとなくつまらなさ、物足りなさを感じていて、何か生きがいを探したいと思い2人に連絡をしました。その時から僕の中には、ファッションが好きで、接客を通してお客さんとの交流を作りたいという思いが強くあり、結果的にアパレルブランドを始めてみようという方向で話が固まり今に至ります。

宮﨑:橋口に関しては、昔から服に強いこだわりがありデザインの勉強はしたことがないにも関わらず現在はうちのデザイナーとして活躍してくれています。お互いへの信頼感あってこその今があり、僕ら3人の絶妙なバランスで経営が成り立っていると感じます。

「RAFNIST」の名前の由来

宮﨑:2022年の3月頃だったかな、この言葉は佐藤が突然ひらめいたものです。当時はブランドのコンセプトを模索していた時期でもありました。どんなお店にしたいか改めて考えたとき、「帰るときに笑顔になっているお店」を作ることが僕たち共通の目標だったんです。ラクに着ることができる「ROUGH」と笑顔が生まれる「LAUGH」の二つの意味を持つ「RAFNIST」は僕たちのブランドにぴったりの言葉でした。

佐藤:そうそう。実は元は「F.F.P.」(母校の中学校の隣にある「府中の森公園」の頭文字をとったもの)というブランド名で、常設店開設を機に「RAFNIST」に名前を変えました。というのも、「F.F.P.」は医療用語に同じ単語があり検索負けしちゃうんです。でも「RAFNIST」は完全な造語なので検索負けすることはない。ふと思いついた言葉でしたが、今となっては僕らの思いを代弁するブランド名として使用することになりました。

キーワードは「3」_三角形が並ぶロゴマークに込めた思いとは

佐藤:ロゴは橋口がデザインをしました。この3つの三角形は創業メンバーの僕たちのことを表しています。ところで、真ん中だけ点線で描かれていることに気が付きましたか?

ここには僕ら3人だけではなく、たくさんのお客さんに入ってきてほしいという想いが込められています。また、ロゴ全体を俯瞰して見ると「早送り記号」のように見えますよね。これは、最初は僕ら3人の力で、次第にお客さんの力を合わせ、3倍から何倍にも勢いを増して「RAFNIST」が広まっていくことを願ったデザインになっています。

 

ポップアップストアとしての販売経験_現在に至るまでの道のり

佐藤:創業1年目は府中市内の各地でポップアップストアとして販売を行っていました。しかし2年目に差し掛かると言うところで新型コロナウイルスの影響に見舞われ、お客さんとの距離が遠のいてしまったんです。そこで2回目のクラウドファンディングを行い、軽トラックを改造して府中市内を回りながら移動販売を始めました。

そんなある日、知り合いの飲食店や美容室の駐車場を借りて販売を行っていた時に、縁あって「くるる」の区画でポップアップストアをやってみないかという話をいただきました。その後「ミッテン府中」や「ル・シーニュ」でのポップアップストア開催を経て、今年の2月から「ぷらりと京王府中」のこの場所に常設店を構える運びとなりました。

まち一番の笑顔溢れるお店を目指して_今後の展望と読者へのメッセージ

佐藤:商品を購入するかどうかに関わらず、気軽に集まって話して帰ることができるような居心地のよい場所になればいいと思っています。

当初は男性のお客さんがターゲットだったのですが、今ではお客さんの約4割が30~40代の女性の方々です。接客を通しお客さんと新たなファッションとの出会いを導くお手伝いもできますし、それだけではなく些細な日常会話をすることで一つの交流が生まれますよね。

今後も府中を中心にお店を運営することに変わりはありませんが、ここを基点に笑顔溢れる交流の場としての「RAFNIST」がより大勢の人々に愛され広がっていくことを願っています。

僕は接客が大好きですし、色々なお客さんとお話できることを楽しみにしています。この記事を見た方、ぜひお店に来てください☆

(文:堀 詩 東京外国語大学学生)

(写真:山口 紗和 東京外国語大学学生)

 

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府中に息づくお店探訪「野菜日和 じげもんちゃんぽん」in ミッテン府中

今回訪れたのは、ミッテン9階のフードコートにお店を構える「野菜日和 じげもんちゃんぽん」さん。じげもん、野菜日和の言葉に込めた思いや、意外と知らなかったちゃんぽんについて等、長崎県出身でありながら現在は府中にお住まいで、お子さんも府中で生まれたというエリアマネージャーの平湯耕三さんにお話を伺いました。

「じげもん」「野菜日和」に込めた思い

「じげもん」というのは、長崎の方言で「地元の」という意味なんです。弊社の代表も長崎出身なので、店名にも方言を使って「長崎」への思いを表現しています。

「野菜日和」というキャッチコピーは、野菜を日常的に食べてもらいたいという思いで付けました。「○○日和」とは「今日は何だかお散歩日和だな」というように、何かをやるのにうってつけというイメージで、「お野菜を食べるのにぴったりな日であるように」という思いを込めています。

ちゃんぽんと聞くと、名前を知ってはいるけどラーメンやタンメンとの違いを知らない方も多いのではないでしょうか。通常のラーメンではスープを入れた丼に麺を盛りつけて完成ですが、ちゃんぽんの場合はまず中華鍋で野菜をいためて、その鍋に麺を入れてぐつぐつと煮込む。お鍋のように炊いて仕上げます。

このようにスープと野菜や麺を別々に作ってからどんぶりで合わせるのではなく、全ての食材を1つの鍋で煮込むのがちゃんぽんの特徴です。

 

「じげもん」にあわせて変化するお店

じげもんちゃんぽんの強みとしては、ちゃんぽんのスープ、麺、飛魚(あご)のダシが効いたかえし(スープで割る前のタレ)をオリジナルで作った特製のものを使用しているところです。

また先ほどの「じげもん」にちなみ、そのお店がある場所に合わせた創作メニューを柔軟に打ち出せていける事がやはりうちの特徴かと思います。例えば府中だとファミリーや年配のお客様の方が多くいらっしゃるので、ちょっと懐かしいミルクセーキやフロート等をやってみたりして、サイドメニューを幅広く充実させています。他にもサラリーマンの方が多い店舗では肉みそをのせてがっつり系のメニューにすることもありますね。

野菜を食べるために開発された特別な麺

ちゃんぽんのスープは鶏×豚骨の特製Wスープと長崎名産の飛魚(あご)出汁をベースにしたかえしを使っています。また、箸でつかんだ野菜と一緒につかみやすく食べやすいように、麺の長さは約22 ㎝にしています。

実はこれは普通のラーメンなどでの麺に比べて短めなんです。野菜と一緒に食べることを第一に考えて作っているので、野菜なしで麺だけ食べると変な感じするなという方もいらっしゃるかもしれませんが、野菜と合わせると「こういうことか…!」とわかっていただけるかと思います。

 

ちゃんぽんを通じた社会貢献、そしてちゃんぽんに込める思い。

社会貢献の一つとして会社ではフードロスの削減に取り組んでいます。普段出るゴミの量をなるべく減らそうと野菜などの端材は何か他の料理で使えないかと考える等、いろいろな工夫をしています。

ちゃんぽんはマイナーでラーメンに比べるとまだまだ認知度が低いなと感じています。ちゃんぽん屋をかまえているつもりでも「ラーメンちょうだい」と仰るお客様がいらっしゃったり、まだまだ頑張りが足りないなと感じることがあります。だからこそ、一人でも多くの方にじげもんちゃんぽんを召し上がっていただき、長崎の文化である「ちゃんぽん」を知ってもらいたいと考えています。

 

将来的には、たっぷり使用されている自慢の野菜で、府中の農家さんともつながっていけたらと話す平湯さん。府中という第二の地元で、「じげもん」を活かしたちゃんぽんが生まれていく今後に目が離せません。

(文:野崎夏帆 東京農工大学学生)

(写真:本間美実子 東京農工大学学生)

 

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