2021年 11月

ウォーキングイベント 歩いて知ろうわがまち府中!特別編

子どもから高齢者まで、誰もがそれぞれの健康・体力に合わせて参加できるウォーキングイベントを実施します。
今年度は、新型コロナウイルス感染症対策として、モデルコースを参考にしながら市内を自由に巡り、3か所以上のチェックポイントでスタンプを集める特別編です。

開催期間

令和3年11月4日(木曜日)から30日(火曜日)

参加方法

マップ兼スタンプ台紙に、3か所以上のチェックポイントでスタンプを集めてください。スタンプを集めた方(先着3000人)は、各チェックポイントの職員に台紙を見せてください。参加賞を差しあげます。

チェックポイント兼参加賞受渡場所

市政情報センター(ル・シーニュ5階)

開館時間:平日は午前8時半から午後7時半、土・日曜日、祝日は午前8時半から午後6時
電話:042-336-1818

白糸台文化センター、西府文化センター、新町文化センター

スタンプ押印時間:午前8時半から午後9時
参加賞受渡時間:午前8時半から午後5時
休館日:11月23日(水曜日・祝日)
電話:042-363-6208(白糸台)
042-364-0811(西府)
042-366-7611(新町)

郷土の森総合体育館

開館時間:午前9時から午後9時
休館日:11月12日(金曜日)、24日(水曜日)
電話:042-363-8111

※注記

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、各施設の休館日や開館時間を変更する場合があります。休館日や開館時間などの詳細は、市ホームページ、または直接各施設へお問い合わせください。

マップ兼スタンプ台紙配布場所

11月4日(木曜日)から、マップ兼スタンプ台紙を配布します。なお、在庫がなくなり次第、配布を終了いたします。

チェックポイント5か所

      • 市役所1階市民相談室
      • 各文化センター
      • 市役所4階観光プロモーション課
      • 観光情報センター
      • 郷土の森観光物産館
      • 府中駅北第2庁舎4階スポーツ振興課
      • 各地域体育館(朝日含む)

モデルコース

縦断コース(約6km)

新町文化センター、いちょう通り、オリンピック競歩折返記念碑、甲州街道、けやき並木通り、市政情報センター、ロードレースモニュメント、大國魂神社、府中街道、府中多摩川かぜのみち、郷土の森総合体育館

東コース(約14km)

新町文化センター、学園通り、小金井街道、美術館通り、府中市美術館、生涯学習センター、浅間山通り、甲州街道、あんず通り、スタジアム通り、武蔵野の森公園、府中朝日フットボールパーク、味の素スタジアム、武蔵野の森総合スポーツプラザ、甲州街道、白糸台文化センター、東郷寺通り、中央自動車道、府中多摩川かぜのみち、郷土の森総合体育館

西コース(約7km)

郷土の森総合体育館、郷土の森観光物産館、郷土の森博物館、下河原緑道、鎌倉街道、西府文化センター、甲州街道、富士見通り、府中インテリジェントパーク、すずかけ公園、府中市民球場・市民陸上競技場、桜通り、けやき並木通り、市政情報センター

参加賞

3か所以上のチェックポイントでスタンプを集めた方(先着3000人)に、ハンドタオルとマスクケースを差しあげます。
3か所以上のスタンプを押した台紙を、各チェックポイントの職員に見せてください。

ふちゅこまのハンドタオルとマスクケース

注意事項

体調がすぐれない方は、参加をお控えください。
各チェックポイントへの来館時は、マスク着用やアルコール消毒など、各施設の新型コロナウイルス対策に従ってください。
接触確認アプリ(COCOA(ここあ))のインストールにご協力ください。

その他

本イベントを中止する場合は、市ホームページなどでお知らせいたします。

主催

府中市

主管

歩いて知ろうわがまち府中!実行委員会

協力

むさし府中商工会議所、特定非営利活動法人府中観光協会、府中市歩こう協会、府中市観光ボランティアの会、一般社団法人 まちづくり府中


【まちバル特集】府中に息づくお店探訪「BASE. S CAFE & DINNER府中テラス」

このコラムでは、2022年に開催を予定している「第2回むさし府中まちバル」の実施店舗への取材を通して、府中に息づくお店を紹介します。
今回は、府中市内にある東京外国語大学との連携企画として、東京外国語大学の学生取材班の皆さんに取材をしていただきました。
※この記事は2021年9月の取材に基づき作成されました。

府中駅から徒歩3分。大國魂神社を目の前に、ゆったりとしたテラス席と開放的なガラス張りの店内が目を引くカフェ・レストランがあります。洗練された雰囲気の中で、何気ない日常をワンランクアップグレードできる「BASE. S CAFE & DINNER府中テラス」(ベイシーズ カフェ&ダイナー フチュウテラス)です。お客様に素敵な時間を過ごしていただけるよう、おもてなしの心を大事にした従業員さんの素敵な笑顔と、地元食材へのこだわりが魅力です。今回は、こちらのお店で店長を務める中野寿仁さんにお話を伺いました。

 

府中で地産地消、食品ロスに取り組むお店

本業はIT企業だという府中テラス。事業の一つとしてレジ周りの端末など飲食店向けのシステム開発を行ってきました。どんな機能が欲しいか、画面一つとっても、どんなUIデザインだとお客様にとって使いやすいか、そういった顧客のニーズを自分たちで販売することにより勉強してみようと、9年ほど前に飲食事業をスタート。海の家や唐揚げ店を始めました。その折、5年ほど前に、徳島県の農家の生産品を首都圏の飲食店に販売する1年間限定のプロジェクトに協力会社として参画。農作物の新しい販路を開拓するプロモーションを担当したことがきっかけで、地元食材を積極的に取り入れるようになったそうです。

一般的な飲食店だと、食材の卸問屋や小売業者から食材を仕入れるため、なかなか農家と直接繋がることはありません。農家さんと直接繋がることで、どんな想いで野菜やお肉を育ててきたかを知ることができます。

「同じ食材でも、農家さんによって野菜のサイズや色、味が違います。そして、こだわりや想いも直接聞けるので、僕らもそれを活かした料理を作っていきたいという想いがあり、地方の生産者さんが作った食材を必ず入れています」と中野さんは言います。

農作物は、大雨でだめになったり、形が悪くて売り物にならなかったりで、販売前にフードロスになることがあります。徳島で加工品の工場も運営し、そういったものを農家から買い取って、加工品にして飲食店に販売する事業も行っています。府中テラスを含め自社の飲食店へ納品するほか、さまざまな飲食店へ卸しているそうです。

 

店名に込めた想い——「BASE. S CAFE & DINNER府中テラス」

 

ITで食材を流通させたり、加工品を作る拠点を束ねていたりといった活動を「BASE. Sプラットフォーム」と呼んでいるそうです。徳島での経験から得た知見をプラットフォーム化し、加工品を作る提携先は、徳島だけではなく秋田や北海道にも広げているそう。それを活用した店舗、ということで「BASE. S CAFE & DINNER府中テラス」というを名前をつけたそうです。

「府中市は、教育や事業者同士で地域を盛り上げる活動など、地域の連携がすごく活発だなという印象があります。地域の強さというか。昔からずっと府中に住んでいるっていうような人が多いのかなと思いますし、そこは府中の強みだと思うんですよね」(中野さん)。

 

地域の食材、こだわりのメニュー

ローストポーク丼がとても人気で、徳島の豚を使う時は、鳴門金時という芋を食べさせた金時豚を、東北の方の提携工場だったら八幡平ポークという豚を使って作っているそうです。

「ローストビーフに対して、ローストポークってなかなか珍しいですよね。もちろん味にも自信がありますし、オススメです」(中野さん)。
野菜も地元の食材をたくさん使うようにしているそうです。八百屋さんも、府中、多摩や立川などのエリアの野菜があるときは多めに入れるなど、融通を利かせてくれているそうです。パンも徳島のパン屋さんにお願いして、オリジナルで作ってもらっているそう。そのうちパンを自分たちで作るという構想もあるそうです。

「食」から見据えるライフスタイル

お店の前のスペースは、まちづくり府中と連携してさまざまなイベントにも活用しているそうです。「食からもう少し広げて衣食住に関わるイベントをやってみたいと思っています。この3つはライフスタイルに必要不可欠なものですよね」と中野さん。以前、お店をオープンした直後に、JA(農業協同組合)とのコラボで、農家による野菜直売所をお店の前に設けて農作物を販売するイベントを開催した時のこと。直売会で売れ残った野菜が少しあり、JAから譲り受け、翌日の日替わりランチで野菜を使い切ったとのこと。

「最近言われているSDGsやエシカルは、衣食住に求められますので、そういったことに関心を持って取り組みをされている方がいれば、コラボレーションできるんじゃないかと思います」と中野さんは言います。
府中密着型アパレルブランドの「F.F.P.」と徳島の藍染め屋を繋げたイベントもやってみたいそうです。藍染めが有名な徳島に由来し、府中テラスの店内にも徳島の藍染め工場に作ってもらった藍染めの装飾が多く施されています。

「府中テラスを通じて、徳島の藍染めと府中密着型のアパレルブランドとのコラボレーションが生まれると面白いですよね」(中野さん)。

IT企業が「食」に取り組む意義

 

「IT事業は、自分たちが作ったものを実際にお客様が使って喜んでいただいている瞬間に直面できる機会がすごく少ないんですよ」と中野さん。一方で飲食は接客業なので、良いことも悪いこともリアルタイムでお客様からの反応が得られます。お客様により満足していただくためにそういった声を反映させながら、IT側としてはどういったことで支えられるかを考えて実現することにやりがいを感じていると言います。まだまだIT化を進めて便利にしていくことができる飲食事業。

「今後もっともっと改革していきたいです。ITはお客様のライフスタイルを支えるツールであるべきで、ある意味、衣食住と同じようなライフラインになる必要があると思っています。ITが生活の中で当たり前になっても、それ自体は主役ではないと僕は思います。あくまでも人の生活をより豊かにするための存在のような。もう名脇役であってほしい(笑)。食という誰もが日々接するものの中で、ITのエッセンスをどう活かしていくかを考えています。それがダイレクトにお客様の「良かった」につながるのではないでしょうか」(中野さん)。

IT企業が運営する飲食店という驚きの事前情報をもとに、ワクワクしながらお店に足を運びました。いったいどんな技術を駆使したお店なのやら……。いざインタビューが始まると、「地域」や「地物」、「こだわり」という予想外の言葉が次々と飛び出してきて驚きました。地域の食材とIT技術に府中の魅力を掛け合わせて、新しい価値を生み出し続ける「府中テラス」に一度足を運んでみませんか。

 

【インタビュー・文】豊坂 竹寿(東京外国語大学大学院博士前期課程2年)

【写真】関谷 昴

 


【店舗情報】

BASE.S CAFE & DINER 府中テラス

住所:〒183-0022 東京都府中市宮西町2丁目2−12
電話番号:042-407-2675
HPはこちら


【まちバル特集】府中に息づくお店探訪「ロシアレストランペーチカ」

このコラムでは、2022年に開催を予定している「第2回むさし府中まちバル」の実施店舗への取材を通して、府中に息づくお店を紹介します。
今回は、府中市内にある東京外国語大学との連携企画として、東京外国語大学の学生取材班の皆さんに取材をしていただきました。
※この記事は2021年9月の取材に基づき作成されました。

府中駅東口より徒歩3分。珍しいキリル文字の看板に導かれて辿り着いたのは、異国の雰囲気漂う、しかしどこか懐かしい空間。レストランの名前である「ペーチカ」(ロシア語で「暖炉」の意味)のように「あたたかい」お食事、空間、そしてお店に込められた想いが、訪れる人々を包み込みます。今回は、その「あたたかさ」の秘密を、オーナーの前田奉司さんと中村真純さんに伺いました。

 

店のイメージ

日本にあるロシアレストランの多くは高級レストランのような内装で、少し敷居が高いように思われるかもしれません。それに対してこちらのお店は、照明と木の温もりが印象的です。前田さんが以前訪れた、ロシアの森の中にあるログハウスのようなレストランをイメージして作られたそうで、店内の木材はイルクーツクから輸入した赤松が使われています。ゆったりとしたBGMも相まって、普段の生活から少し離れてホッと一息つけるような空間が広がります。料理を待つ間も、絵画や、ロシアに関する本、雑貨などが目をひき、会話が弾むこと間違いなしです。

なぜ店を作ったか

5回にわたりのべ22年間ロシアに駐在し、50年以上ロシアの人たちと交流してきた前田さん。ロシア現地、特に極東ロシアの人々があたたかく受け入れてくれたことに感激するとともに、一般に日本人のロシアに対する認識が薄く、ネガティブな印象が抜けきれていないことに残念な思いがしたといいます。そのようなご自身の経験をきっかけに、日本とロシアが互いを正しく理解するための交流の場としてこちらのレストランを創業し、2年半がたちました。ロシア料理の枠を超えた文化交流の場としても、絵画の展示やライブペイント、リサイタルなど、数々のイベントを開催してきました。

 

「ロシア人がお客様をもてなす時は、食事をいっぱい、食べ切れないくらい出すんです。」そう語る前田さんご自身も兼ねてから食に関心があり、駐在中に一人で天ぷら等を作って仲間にふるまったり、 勤めていた事務所の食堂をリードしたりといった経験があるそうです。中村さんも、大学では食と人とのつながりについて学ばれていたそうで、「食べることは、コミュニケーションの基盤にあると思う。」と語ります。

メニューのこだわり

開店から約1年は、日本での経験が長いロシア人のシェフに手ほどきを受けていました。

「日本にあるものでロシア料理を作る」という彼らのスタイルのおかげで、材料に困ることがなく、今もしっかり受け継がれています。当店こだわりのロシアンティーもその一例です。ロシアでは「ジャムを食べながら紅茶を飲む」という飲み方がありますが、砂糖たっぷりのロシアのジャムに比べて、日本のジャムは甘さが控えめで、果実も違います。そのため、ペーチカでは、絶妙なバランスで作られた特製ソースを紅茶に混ぜた状態でいただきます。「好みで量を調節してもらうと、全部入れる人はいないんですよ。」絶妙なバランスで作られた特製ロシアンティーは、安定の美味しさ。豊かな香り、優しくさっぱりした甘さ、体も心も元気になるような温かさ、そして鮮やかなピンク色。五感を駆使して味わうべきとっておきの一品です。

その他のメニューについても、ロシアのお客さんから「これはロシアより美味しい」「お母さんの味がする」との言葉をもらうこともあるそうですが、ロシアの味を伝えるという点以外にも、工夫が施されています。例えば、ロシアでも黒パンは、店によって様々で、必ずしもおいしいものばかりではないそうです。黒パンはロシア料理には欠かせないもので、その味で店が評価されると言っても過言ではありません。だからこそ、多くの人に受け入れられるものにしたいと、ペーチカでは材料の配合や焼き方について研究に研究を重ね、日本人にも美味しいと思ってもらえる黒パンを実現したとのことです。

 

料理は日本の食材で再現していますが、日本ではなかなか手に入りにくいものでぜひ店で紹介したいもの、例えばロシアの塩イクラやニシンなどは、今後、現地からの調達も考えているそうです。

体にも良い

さらに、これからの季節にぴったりのメニューを紹介していただきました。まずは、

ビーツを使った真っ赤なスープ、ボルシチ。日本ではケチャップなどをたくさん使う場合もあるそうですが、ペーチカのボルシチの赤さはビーツの赤さ。見た目から、もっと濃厚な味がすると思ったら、びっくりするほど、あっさりしていて優しい味です。「ボルシチを食べていると風邪をひかないんですよ。」そう話す中村さんは、ボルシチのおかげか、開店以来風邪をひいていないと言います。

 

また、こちらのお店ではチキンストロガノフも楽しめます。ぜいたくなビーフストロガノフとはまた違って、鶏ささみで作るのでとてもあっさりしていて、そこにコクのあるソースが満足感を与えてくれます。ストロガノフに添えられるグレーチカ(そばの実)も、体に良く、ロシアではよく食べられているものです。

これからの展望

ロシアレストランペーチカは、東京外国語大学「外語祭」のロシア料理店に協力したり、他の場所でも気軽にロシア料理が楽しめるようにと一部メニューを委託販売していたりと、お店を飛び出して活動の幅を広げています。

 

「(コロナの状況も鑑みて)音楽も徐々に再開しようとしています。」まずは前田さんとギターの先生とで、ペーチカナイトという「ロシア民謡の夕べ」を、そして、ロシアに縁のあるオペラ歌手によるリサイタルも計画しているそうです。10人くらいでゆったりと、至近距離で音楽を聴ける機会はそう多くありません。これも当店の特別な「あたたかさ」といえるかもしれません。中村さんも、「ロシアに限らず、いろいろな音楽やアートを入り口にしてもらって、交流のスペースになればと思っています。」と話します。「アートに興味がある人がアートを見に来たところでロシア料理を知ってもらう、音楽を聴きたい人も同様です。いろいろな入り口からまずはロシア料理を知ってもらって、そこからロシアに興味持ってもらうという場所になればいいなと思うんですよね。」

また新しい試みとして、料理を食べながら、料理の歴史やロシアの生活を紹介したいと前田さんは言います。長年ロシアで生活されていた前田さんだからこそ知っている、教科書に載っていないような、生活に密着したお話を聞きたいと、期待に胸が高鳴ります。

「例えば、ロシアの冬は寒いので窓が二重になっていて、ペリメニ(ロシア風水餃子)を、窓の間や窓の外で冷凍保存ができるのです。それを食べるときにスープに入れて、というようなことをするんですよ。」

 

「ロシア料理と言ったら、熱いスープに常温かよく冷えたウォッカをきゅっと飲むのが良い。お酒の好きな人には、飲み方も教えてあげたいですね。日本のようにウォッカに何かを混ぜたりはほとんどしないんです。また、ロシア人は、空きっ腹に飲むということはしません。必ずしっかり食べてから飲みますよ。実はワインも有名なので、美味しい料理に美味しいお酒という、食べ合わせを楽しんでもらいたいです。」

海外旅行が恋しくてたまらないあなたも、秋風の不意打ちに戸惑っているあなたも、

ロシアレストランペーチカで心と体を温めてみませんか?

 

【インタビュー・文】柳原 実和(東京外国語大学言語文化学部4年)

【写真】関谷 昴


【店舗情報】

ロシアレストランペーチカ

住所:〒183-0055 東京都府中市府中町2丁目6−1 プラウド府中セントラル 2F
電話番号:042-368-8830
HPはこちら


【まちバル特集】府中に息づくお店探訪「レストラン シマトネリコ」

このコラムでは、2022年に開催を予定している「第2回むさし府中まちバル」の実施店舗への取材を通して、府中に息づくお店を紹介します。
今回は、府中市内にある東京外国語大学との連携企画として、東京外国語大学の学生取材班の皆さんに取材をしていただきました。
※この記事は2021年9月の取材に基づき作成されました。

府中駅から徒歩3分。国際商店街通りを入って少し直進すると、レストランの名前の由来にもなった大きな“シマトネリコ”の木が私たちを迎えてくれます。通りに面したテラス席のイタリア国旗カラーのテントも人々の目を引きます。街角にあるカフェのようで、思わず立ち寄りたくなる可愛らしい外装をした「レストラン シマトネリコ」。お客様に素敵な時間を過ごしていただけるよう、おもてなしの心を大事にした従業員さんの素敵な笑顔と、リーズナブルな価格設定の本格的なイタリアンが魅力です。今回は、こちらのお店で副店長を務める實田さんにお話を伺いました。

 

ホテルの朝食会場から、1日を通して幅広い層のお客様が来店するお店へ

元々は「府中アーバンホテル別館」の朝食会場として2011年にオープンしたお店でした。それから料理人さんを迎えて本格的なレストランとして営業を開始し、現在はイタリア料理のシェフの下、ランチやディナーでイタリアンを提供しています。メニューは全てこちらのキッチンで考えられたオリジナルのもので、食材も産地にこだわって厳選されたものを使用しています。

ランチで1番人気なのは「プレミアムランチ」。本日のお魚料理とお肉料理を半分ずつ盛り合わせたメインに加え、前菜からデザートまで楽しめるコース仕立てになっていてボリュームたっぷり。他にもローストビーフやハンバーグ(2021年9月現在)、ピザやパスタなど、幅広い年齢層の方に楽しんでいただけるメニューが豊富です。

ディナーでも、料理人が1品1品腕を振るった自家製のイタリアンが楽しめます。コースで頼むもよし、単品で好きなものを食べるもよし、様々な楽しみ方が出来るようになっています。

もちろん、ホテルの朝食会場としての役目も健在。現在は新型コロナウイルス感染対策のため、ワンプレート形式の朝食を提供しています。ホテルにご宿泊のお客様にはご宿泊割引のサービスもあるそう。ホテルに宿泊した際には、シマトネリコへも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

また、お誕生日のお客様にはメッセージとお名前を書いたバースデープレートの提供もあり、ご予約時にこっそり頼む方も。「ご要望を言っていただければサプライズにご協力します。歌も歌いますよ。」と實田さんは笑顔で語ってくれました。

 

開放的なテラスとペット同伴OKというお店の強み

 

「今のお店の強みはテラスですね。」と話す實田さん。コロナ感染の不安がある現状で、風通しが良く開放感のあるテラス席は、お客様に安心感を抱いていただけると教えてくれました。もちろん、室内の感染対策もバッチリ。その日の天候や気分に合わせてお好きな場所でおいしい料理を安全に楽しむことが出来ます。テラス席は冬になるとビニールで全囲いをし、石油ストーブを2台置くので防寒も完璧。1年を通して楽しんでいただけるおすすめの空間になっています。

また、テラス席はペット同伴の利用も可能です。創業者が動物好きでペットを飼っていたことと、当時府中にはペットOKのお店があまりなかったことから、ペット連れのお客様にも気楽に立ち寄ってもらえるようにと始まったペットOKのテラス席は、現在多くのお客様がペットを連れて訪れる場所に。犬のみならず猫やウサギ、フクロウも遊びに来たことがあるそう。動物たちの交流から、お客様たちがお友達になる素敵なコミュニケーションの場としてもテラス席は活躍していました。

そんなペットも大事なお客様に変わりはありません。シマトネリコには、ペット専用のメニューもあるんです。1番人気の「ささみヘルシー」や「お魚と野菜のパスタ」など、どんな犬が食べても大丈夫なように塩分を抜き、栄養価も考えられたオリジナルメニューが提供されています。

コロナ禍で新しく始めたテイクアウトメニュー

新型コロナウイルスの影響による来客数の減少に対して、新しく始めたのがお弁当のテイクアウトでした。

お弁当の中身は普段ランチで提供しているものとは少し異なり、お持ち帰りして温め直してもおいしくいただけるようなものに特化しています。おすすめのローストビーフ丼やタコライス、豚生姜焼き丼に牛すじ入りカレー丼など、14種類もあるお弁当(2021年9月現在)は、どれもとてもおいしそうで、何度も頼みたくなってしまうのではないでしょうか。また、秋からはテイクアウト専用の特別なディナーメニューも発売になるそうです。前菜、パスタやピザ、メイン料理、それらを組み合わせたコースをおうちでも召し上がっていただけるよう、メニュー開発をしているところだと教えてくれました。

お弁当は事前に注文しておくとスムーズに受け取れます。電話やFAX、HP上からメールでなど、様々な注文の仕方があるので、一度頼んでみてはいかがでしょうか。

 

豊富なドリンクメニューの裏側には……

緊急事態宣言が発令されているため(2021年9月現在)、お酒を提供することは出来ませんが、それでも珍しいドリンクメニューが目を引きます。そんなドリンク開発について面白いお話を伺うことが出来ました。

 

「ドリンクはアルバイトの人も含めてホールの人間が考えているんです。これくらいの値段だったらいいよね、こんなのが入っていたらいいよねとアイデアを出しながら、とにかく楽しんで、お客様の目線に立ってワイワイしながら作っています。学生さんたちのアイデアが取り入れられることもあります。ドリンクの開発には力を入れていますね。」(實田さん)

 

今の人気メニューは「恋するバナナのミックスジュース」。バナナにいろんなフルーツが恋をしちゃったという意味で名付けられたそう。昭和のミックスジュースを参考に、試行錯誤しながら完成したメニューです。また、シマトネリコの名前をもじって付けられた「シマーピー」というフローズンレモネードも、夏の暑い時期によく注文されています。

必ず季節ごとにおすすめのドリンクを開発しているため、「今は何をやっているのかな」と、ドリンクメニューも楽しみに来店してほしいと語ってくれました。

 

お客様の心に残るお仕事を

「ここに来て良かったな、またここに行きたいな、あのときあんな楽しいことをしたな、あれが美味しかったなとお客様に思っていただけるような、心に残るお仕事をしていきたいと常々思っています。そのような気配りを全スタッフが出来ることが必要なんです。誰か1人が突出していてもダメ。全員がおもてなしの心を持って、お客様に接することを目指しています。」と話してくれた實田さん。このような考えを持った素敵な副店長さんがいらっしゃるからこそ、お店の雰囲気も良く、楽しい空間になるのだろうと思いました。

今後はTwitterやInstagramでの発信も積極的に行っていくそうです。ぜひそちらもチェックしてみてください。

おいしいイタリアンと素敵な店員さんに囲まれたシマトネリコで、あなたも素敵な時間を過ごしてみませんか。

 

【インタビュー・文】太田 愛美(東京外国語大学4年)

【写真】高坂 香(東京外国語大学)


【店舗情報】

レストラン シマトネリコ

住所:〒183-0022 東京都府中市宮西町1−11−1 府中アーバンホテル 別館
電話番号:042-367-7777

HPはこちら


【まちバル特集】府中に息づくお店探訪「ホテルコンチネンタル府中 カフェ&バー コルト」

このコラムでは、2022年に開催を予定している「第2回むさし府中まちバル」の実施店舗への取材を通して、府中に息づくお店を紹介します。
今回は、府中市内にある東京外国語大学との連携企画として、東京外国語大学の学生取材班の皆さんに取材をしていただきました。
※この記事は2021年9月の取材に基づき作成されました。

京王線府中駅から徒歩1分、ホテルコンチネンタル府中の1階にある、「カフェ&バー コルト」。店内はカジュアルな雰囲気で、ホテルの宿泊客のみならず、地域の人もくつろぐ場所です。この日も、平日の朝から、新聞を読む人や、ゆっくりお茶を楽しんでいる人など、様々なお客さんがそれぞれの時間を過ごしていました。「お客さんのリビングの延長線になるような場所にしたいんですよ」と話すのは、支配人の大住さん。空間への思いや、提供している料理へのこだわりを伺いました。

「ホテルの本質」こだわり抜いた食材と料理

ホテルコンチネンタル府中にある、「レストラン東北牧場」、「レストラン フィリー」、そして「カフェ&バー コルト」では、青森県の東北牧場で採れた食材を使用した料理を提供しています。もともとサラブレッドの生産・育成をしているこの牧場では、馬糞や敷草から生産される自家製堆肥を野菜の栽培に使用し、化学肥料や農薬を一切使用しない、完全循環農業を実現しています。無農薬・無化学肥料で生産された、安心・安全な食材を使った料理を提供していることは、ホテルの強いこだわりです。「自社の牧場を持っているホテルというのは、都市型ではまずないと思うんですね。牧場を持っていて、そこで育てた、本当に安心・安全の野菜を送って、それをお客様に提供できるということが、ホテルコンチネンタル府中の大きな特徴です」。(大住さん)

野草を使ったメニューも、ホテルコンチネンタル府中”らしさ”の一つ。畑に一切農薬を使わない東北牧場で自生している野草は、安心・安全な食材として、ゼリーやシフォンケーキといったデザート、お茶、そのほかにも様々な料理で楽しむことができます。美容や健康に良い様々な効能があり、古くから万能薬としても使われてきた野草は、最近、「和ハーブ」としても注目を浴びています。30年あまり循環型農業を行ってきた、東北牧場を持つレストランだからこそ、「見慣れているものに改めて焦点を当てて、新たな価値を発信できたら」という思いで、野草のメニューを提供しているそうです。

東北牧場と、料理を食べるお客さんをつなぐ「顔の役割」が、ホテルコンチネンタル府中にはある、と大住さん。「ここで食べたら間違いないよっていう、それがやっぱりホテルとしての本質というか、絶対に譲っちゃいけないポイントだと思う」。だからこそ、料理に関しては、和洋中、それぞれの料理長たちと頻繁にミーティングを重ね、時間をかけて徹底的に磨き上げているといいます。食材と料理へのこだわりは、これからも、さらに伸ばしていきたいホテルの色の一つです。

新たに洋食の料理長を務める、ネパール出身のアリャール・メガナット氏による「アリさんの東北牧場野菜カレー」は、そんなホテルの食材と料理へのこだわりが詰まった一品。薬味まで東北牧場の食材を楽しむことができます。東北牧場の野菜のみを使い、肉を一切使用していないため、重たくなく、サラサラと食べられる、ホテル一押しの新メニューです。

「競馬のまち」のホテルならではの馬とのつながり

「コルト」と、同じくホテル館内にあるレストラン「フィリー」の店名は、どちらも若い牡馬、牝馬を指す英単語が由来。お店の窓にも、それぞれ馬が歩く絵が描かれています。食材を仕入れている東北牧場が、大正時代からサラブレッドの生産・育成を行っていること、そして、東京競馬場がホテルからほど近い場所にあることなどから、「府中と馬のつながり」もお店の特徴として謳ってきました。

それが一つの形として結びついたのが、昨年12月から今年の1月にかけて行われた、馬名募集です。東北牧場で生まれた、競走馬4頭の名前を一般公募したところ、新聞やテレビで取り上げられ、大きな話題を呼びました。東北牧場とコンチネンタル府中とのつながりを、お客さんや競馬関係者により広く知ってもらうきっかけになったといいます。

もともと、レースがある土日祝日は、店内の大型スクリーンで競馬中継を流すなど、「競馬のまち」のホテルならではのサービスも提供していましたが、今年の6月には2日間、「馬ガール・馬ボーイ」という、競馬ファン向けのイベントを開催。盛況のうちに終わりました。このイベントでは、ホテル自慢の料理と、以前からコルトの名物であった、競走馬をイメージした「競馬カクテル」が提供されました。カクテルはイベントに向けて、18種類用意したのですが、メニューにない馬の名前のカクテルを注文するお客さんも多かったそう。もともと、競馬関係の仕事をしていたこともあるバーテンダーの竹下さんは、馬の毛色や、騎手の勝負服などからイメージして、アドリブでオリジナルカクテルを提供したといいます。

競馬をモチーフにしたアニメ作品がヒットするなど、年齢や性別を問わず、競馬ファンが増えている近年。今後も、若い人も気軽に来れるようなイベントやメニューを考えるとともに、レースを見た帰りに、「コルトで一杯飲んで帰ろう」というようなお客さんも迎えたい、と大住さんは話します。

「府中の一員」として、地域に寄り添った空間に

現在「コルト」は、カフェ&バーとして、モーニングや簡単な軽食、デザートを中心に提供していますが、今後は、オールデーダイニングとして、洋食のグランドメニューも提供する予定です。「いろんな顔を持ったコルトにしていきたい」と話す大住さん。コーヒーを一杯飲んで休憩したり、デザートを食べながらゆっくり打合せしたりといった、従来のカフェ&バーとしての側面はもちろん、本格的な洋食料理も楽しめる空間へと進化していきます。

大住さんは、コンチネンタル府中の今後を、「府中に寄り添った、府中の一員としてあるべきだと思う」と話します。ホテルと聞くと、敷居が高いというイメージを抱きがちですが、家のリビングの延長線のように、「ちょっとそこでお茶飲んでいこうよ」ぐらいの感覚で使ってもらえるような場所を目指しているそうです。また、レストランだけでなく、宴会場といった空間があるのも、ホテルの強み。例えば、学生のワークショップの開催場所としてなど、「我々がお手伝いできることがあったらお手伝いしたいなって。気軽に使ってもらえるっていうのをもっと謳っていきたい」と話すように、地域に密着したホテルの在り方を描いています。

府中のまちに根差し、こだわりの詰まった料理を提供し続けてきた、ホテルコンチネンタル府中。今後はより色んな顔を持って、地域の人々をいつでも暖かく迎え入れてくれる空間になるのではないでしょうか。

【インタビュー・文】田村 夢夏(東京外国語大学4年)

【写真】関谷昴


【店舗情報】

ホテルコンチネンタル府中 カフェ&バー コルト

住所:〒183-0055 東京都府中市府中町5丁目1丁目5−1 ホテルコンチネンタル本館 1F
電話番号:042-333-7113
https://www.hotel-continental.co.jp/restaurant/cafe_colt/keiba_cocktail.php


【まちバル特集】府中に息づくお店探訪府中に息づくお店探訪「cafe marble FOOD×DESIGN×LIFE」

このコラムでは、2022年に開催を予定している「第2回むさし府中まちバル」の実施店舗への取材を通して、府中に息づくお店を紹介します。
今回は、府中市内にある東京外国語大学との連携企画として、東京外国語大学の学生取材班の皆さんに取材をしていただきました。
※この記事は2021年9月の取材に基づき作成されました。

今年7月27日に「ホテルケヤキゲート東京府中」2階の“LIGHT UP LOBBY(ライトアップロビー)”内にオープンしたカフェスペース「marble(マーブル)」。

「ヒト」「コト」「モノ」が混じり合い、新しい価値観が生まれ、新しい価値観に出会う場所をコンセプトに、府中オリジナルカフェメニューを提供しています。府中駅直結の利便性を生かし、子連れの家族から年配の方まで幅広い世代が利用できる空間となっています。新築のピカピカのビルと対照的に、フレンドリーでどこか懐かしい雰囲気がそこにはありました。

今回は、オーナーの新井有佐さんにお話を伺いました。

府中でしかできない挑戦

marbleがある「ホテルケヤキゲート東京府中」は、37年間府中市民の交流の場として親しまれた「府中グリーンプラザ」の跡地にあります。オーナーの新井さんの両親は「府中グリーンプラザ」内のレストラン「サングリア」を経営していました。

両親のレストランと共に育った新井さんは、成長するにつれて他の市や国と比べて、「府中がこんなところだったらおもしろいのに」と想像を膨らませるように。「武蔵国」と呼ばれる、歴史と文化が栄えた府中ならではの歴史と新しいものが交わる場所があればいいのに・・・という発想が「marble」の誕生につながりました。それは、市民会館のような古い形ではなく、古き良きコミュニティを残しながらも、新しい流行や匂いを交え、府中市民の新たな憩の場を作り出せないかという新井さんの挑戦でした。

いろいろな「ヒト」「コト」「モノ」が混じり合い、新しいものと古いものが組み合わさり、年輪みたいに重なり合ってマーブル模様ににじみ合う場所であってほしいという願いを込めて、「marble」という名前がつけられました。
marbleは利用者が「ここに来たら何か楽しいことがあるのかもしれない」、「ここに来たら新しい出会いがあるのかもしれない」といった思いで来て、本当に実現していく場所になって欲しいと新井さんは語ります。

人とのつながりを大切にする場所

コロナの影響でリモートワークが広がる一方で、人とのつながりやコミュニティが注目されつつあります。新しいことを一人だけで始めるのは大変ですが、人が揃うとエネルギーになって全然違うことができるようになることもあります。例えば、絵がかけるけどパソコンが苦手な人は、パソコンが得意な人とつながることで、新たな可能性が生まれるかもしれません。「人と人とがつながり、新しいものが生まれる、出会いの場になってほしい」と新井さんはお話ししてくれました。

実際にmarbleには、人とのつながりを楽しめる過ごし方があります。ギャラリーは毎月違うアート作品が楽しめます。訪問した時は、府中市美術館の公開制作を行うアーティストの淺井裕介さんのアートが飾られていました。さらにユニークなのが、誰でも本屋さんのオーナーになれる「ヒトハコ書店・ヒトハコレコード」。壁一面の本棚は、一箱が本屋のようになっていて、みんなに読んでもらいたい本や買ってもらいたい本を自分の好きなレイアウトで並べることができます。本を通して、他の利用者と交流することができるしくみになっているのです。

府中への想いが詰まったメニュー

marbleのコーヒーメニューには、府中を連想させる名前が付いています。深煎りのコーヒーは「くらやみ祭り」をイメージして「くらやみ」。中煎りは真ん中をイメージして、かつて府中のあたりが武蔵国の政治的中心地であったことから「むさし」。浅煎りのコーヒーはフルーティーで緑をイメージして「けやき」。どのコーヒーにも、飲んだ時に府中を思い出してほしいという新井さんの願いが込められています。

そして最近人気を集めているのが、カップに入った色とりどりのパフェ。桃やぶどうなどの季節のフルーツを使っています。コロナ禍で外出が減る中で、家でドキドキしながら、キラキラしているスイーツを食べてほしいという思いから考案されました。また府中の手土産として利用していただけるように、府中産のハーブやぶどう、ブルーベリーを使っているのも特色です!

利用者と従業員みんなで作り出していく

これから始めるランチメニューは、なんと、お店に来たお客さんにどんなランチを食べたいかを聞いて、お客さんの声をもとに考案中だそう。また府中市民がやってみたい企画を持ち込んで一緒に実現していけるところもmarbleの魅力です。料理教室や塩麹作り、多肉植物のワークショップや、毎年10月に府中で開催される「プチナッチェ 府中こどもマルシェ」の展示品を販売するイベントを現在企画中だそうです!

3年後の理想像を聞いてみると、意外にも、「やってみたいと言う子が出てきたら、一緒に運営や自立した企画をやってほしい」とのお話が出てきました。現在一緒に働く仲間たちにも、ここは自分のやりたいことを実現させる場所だと日頃から伝えているそうです。marbleで働くには、接客や掃除などの一般的な「応える仕事」だけでなく、自ら考えて、実現することも求められます。まさに学生にとってはアルバイト以上の社会経験が積めるのです。

「やっていること自体は小さいかもしれませんが、経験しなければ、自分の中に残らないこともあります。日常の少しのステップアップでも溜まっていくと、全然違う、人間としての厚みになっていって、そして社会に出ると、オリジナルの自分らしさになって出てくると思うんです。だから、やりたいことを持つ若者が出てくれば、応援したい。3年後は彼らのチャレンジの場として提供したい。すごく楽しみです!」(新井さん)

やりたいことを持つ若者を後押ししたい

新井さんがやりたいことをやってほしい、と若者を応援するのは、ズバリ自分がやらせてもらえたから。かつての府中グリーンプラザの屋上のビアガーデンのリメイクと運営を高校生ながらやっていたそうです。試行錯誤して自分のアイディアを形にする経験をしたことから、若者を応援したいと思うように。「自分で考える力は授業の中ではなかなか教えてもらえません。やっぱり自分で率先的に外に出て行って、チャンスを掴んでいって、それを表現していく、そういう時間を若い子たちには過ごしてもらいたいと思っています。」(新井さん)

コロナ禍でオンライン授業やリモートワークが増える中、「人とのつながりを大事にする」marbleのコンセプトから学ぶことが多くあるのではないでしょうか。
利用者の私たちも、この空間を一緒に作っていくことができるのもとても魅力的に感じました。もともと府中に暮らしている方はもちろん、新しく府中に引っ越してきた方も、marbleで古き良き府中の魅力と新しいアイディアの融合を楽しめると思います!

 

【インタビュー・文】長谷部 結衣(東京外国語大学国際社会学部2年)

【写真】関谷 昴


【店舗情報】

cafe marble FOOD×DESIGN×LIFE

住所:〒183-0055 東京都府中市府中町1丁目1−1 ホテルケヤキゲート東京府中2階 LIGHT UP LOBBY marble
http://www.marble-keyakistreet.com/


2021年大國魂神社 大鷲神社例祭(酉の日)

大國魂神社の酉の市は浅草の鷲神社、新宿の花園神社とともに関東三大酉の市と呼ばれ、開運招福、商売繁盛を願い縁起熊手を求める人で賑わいます。

2021年の酉の日は、一の酉11/9(火)、二の酉11/21(日)となっております。
詳しくは下記、大國魂神社ホームページまで。

■日時
一の酉 11月 9日(火曜日)
二の酉 11月 21日(日曜日)

開門時間
6:30~21:00

熊手市
9:00~21:00(各店により異なります)

■場所
大國魂神社

大國魂神社HPへ


【まちバル特集】府中に息づくお店探訪「IN VINO VERITAS SANTGRIA」

このコラムでは、2022年に開催を予定している「第2回むさし府中まちバル」の実施店舗への取材を通して、府中に息づくお店を紹介します。
今回は、府中市内にある東京外国語大学との連携企画として、東京外国語大学の学生取材班の皆さんに取材をしていただきました。
※この記事は2021年9月の取材に基づき作成されました。

府中本町駅から歩いてすぐ、そして府中のシンボル・大國魂神社のすぐそばにあるお店「IN VINO VERITAS SANTGRIA」(イン ヴィーノ ヴェリータス サングリア)。一見すると何のお店かわからなく、奥まで行かないと扉は現れません。
一体どんな店なんだろうとわくわくしながら扉を開くと、そこには府中という地元に愛され続けてきたお店がありました。ランチタイムには、紅茶も無料で提供するサービスも行うなど、様々なこだわりが見られます。
今回は、オーナーの新井有佐さんにお話を伺いました。

リニューアルオープンの経緯

「IN VINO VERITAS SANTGRIA」は、府中グリーンプラザの2階にあった「サングリア」が建物老朽化で閉館することになったため、2018年に大國魂神社の近くでリニューアルオープンしたお店です。

話をよく聞くと、府中グリーンプラザのお店の前身は、IN VINO VERITAS SANTGRIAが今ある場所にあったサングリア本店(一号店)でした。本店をオープンしてから府中グリーンプラザに「サングリア麦」と「サングリア栞」というお店を出していたそうですが、ビルの老朽化と新しいホテルの建設の決定に伴い、テナントも閉めることに決まりました。そのため、サングリアをやめるか、それとも新しい出店地で別の事業を興すかという選択をしなければならなかったのです。そして、今まで働いていた人たちとも話し合った結果、せっかくなら新しいことをやりたい、ステップアップしたいという結論に至り、リニューアルオープンを決意されたそうです。

3フロアごとに異なるコンセプト

「IN VINO VERITAS SANTGRIA」という店名は、お店の3つのコンセプトを表しています。

1階「VERITAS」はにぎやかで楽しい集いの場をコンセプトとし、今までのサングリアと同じような飲食店の形態を整えています。2階「VINO」はおいしいワインと料理を楽しむ、そして3階「IN」は多目的に活用できる空間がコンセプトとなっています。2階ではこの場所特有の大國魂神社の隣ということを生かし、お宮参りや七五三のためのコースを提供し、家族で過ごす特別な記念日を演出しています。さらに3階は、飲食以外でも来店動機があるレストランにしたいという想いから、音楽イベントの開催もしており、普段楽器を習っている人たちが演奏を披露する小さな発表会も出来る施設となっています。

府中産のハーブを使うなどこだわり溢れるメニューたち

IN VINO VERITAS SANTGRIAでは、空間を工夫するだけでなく、提供するお料理にも工夫を凝らしています。家庭ではなかなか使わない食材を取り入れ、料理の仕方を工夫することで、「食べて楽しい、見て楽しい」を演出しています。特に素材選びに関しては強いこだわりがみられました。「素材選びに関しては、全てを地元の野菜にするのは難しいのですが、地元産の素材を積極的に取り入れています。ハーブは基本的に府中産のハーブを使っています。せっかく府中で食事をしていただくのであれば、府中のものを食べてほしいと思いますし、府中で作られている食材をより多くの人に知ってもらいたいですね」(新井さん)。
これこそまさに地産地消を体現しているものだと感じました。

仕入れているハーブは、新井さんが*ACF(アーティスト・コレクティヴ・フチュウ)などの文化活動をしている中で、府中のハーブ農家さんと出会いがきっかけだそうです。「府中で他の人が作っていないようなハーブを作りたいっていう気持ちを込めて作っているのを知って、せっかくならそのハーブを、府中でしか飲めないもの、府中らしい飲み物に変えて提供したいし、そういうのが私たちの仕事だと思っています」(新井さん)。府中で採れた新鮮な素材、府中の人の想いが詰まったお料理、召し上がってみませんか?

*ACF:府中市を中心としたアートに関わる人々やアートファンのネットワークを運営するNPO法人

「耳のごちそう」をはじめとする音楽イベント

 

「耳のごちそう」はジャズピアニストの黒田京子さんとの共催事業で、ふらっと音楽を聞く機会を設けたいという気持ちから始まったそう。新井さんは、普段の生活の中で芸術文化を広げていきたいと考えていました。遠くにある大きなコンサート会場に行く機会はなくても、家の近所にあるレストランくらいだったら行ってもいいかなって思ってくれるだろう、という気持ちから「耳のごちそう」を始めました。「こんな時代になってしまったけれど、全てを隔離していくのではなく、感染対策を徹底した上で、人が集まる場所をこれからも提供し続けていきたいと思っています。文化とか芸術とかって、いろんな大変な時代を乗り越えてもなお今の時代まで残り続けていますよね。音楽が人と人を繋ぐきっかけになったり、新しい気づきになったり…だから、文化を根絶やしにせず、つなげていきたい」(新井さん)。コロナ禍という制限された環境下でも音楽で人と人が繋がるお店。このコンサートは年に2、3回行われるそうです。大きなコンサート会場とまではいかずとも、何か音楽が聴きたい。そう思った時に訪れるのがおすすめです。

これからもお客様と一緒に

これからの展望を聞いたところ、真っ先に返ってきた言葉。「今までもお客様と一緒にお店を作り上げてきたから、これからもお客様と一緒に、というのを大事にしたい」と言っていました。お客様の感想や要望をもとにメニューも変え、お店の使い方も要望があればどんどん引き受けていくとのことです。「そうやって経験を積んで、新しいことにチャレンジして、新しいものが生まれる場所にしていきたいな」(新井さん)。

地元の隠れ家的存在へ

「地元でおいしいものが食べられる大人の隠れ家的な存在として関わりたい」、そう話す新井さん。入らないとどんな場所かわからない外観をしていますが、自分だけの隠れ家を見つけたような気持ちで来店してほしいと望まれていました。「新しい店を見つける楽しさを地元で味わってほしいし、人生の節目の時やイベント、ママ会など、自由な空間として使ってほしいな。」(新井さん)

 

府中という地域に積極的に関わり、お客様と一緒に作り上げてきた「IN VINO VERITAS SANTGRIA」。長年愛されてきたサングリアのルーツを引き継ぎこれからもお客様との関わりを大切にしていく、府中という地域を盛り上げようという強い意志を感じました。府中という地域と関わりたい、府中という地域を知りたい、そう思う人はぜひこのお店を訪れてみてください!

【インタビュー・文】言語文化学部4年生 石山なるみ

【写真】関谷昴


【店舗情報】

IN VINO VERITAS SANTGRIA(インヴィーノヴェリータスサングリア)

住所:〒183-0027 東京都府中市本町1丁目1−7
電話番号:042-368-6368


【まちバル特集】府中に息づくお店探訪「E-KITCHEN くるる店」

このコラムでは、2022年に開催を予定している「第2回むさし府中まちバル」の実施店舗への取材を通して、府中に息づくお店を紹介します。
今回は、府中市内にある東京外国語大学との連携企画として、東京外国語大学の学生取材班の皆さんに取材をしていただきました。
※この記事は2021年9月の取材に基づき作成されました。

府中駅南口と直結した大型ショッピングセンター「くるる」の1階にある「E-KITCHEN」。元々、スーパー「さくら市場館」の出張販売所として使われていた場所ですが、2020年12月9日、地元府中市の飲食店で作られたお弁当やお惣菜を販売するE-KITCHENへとリニューアルオープンしました。どのような経緯や想いがあってE-KITCHENは開店したのでしょうか?
今回は、このお店を運営する株式会社さくらコマースで新規事業開発を担当し、2021年8月までE-KITCHENの店長を務めていた柳田さんにお話を伺いました。

地元の飲食店さんの力になれるような事業を

さくら市場館の閉店によって空いたお店のスペースをどう利用すべきか考えていた頃、新型コロナウイルスの流行によって飲食店の皆さんは厳しい状況下に置かれていました。

「そうだ、地元の飲食店さんの力になれるような事業を始めたい。」と、柳田さんは考え、府中市内の飲食店が作ったお弁当やお惣菜の代行販売をするE-KITCHENは誕生しました。

「とにかく最初は、私が1軒1軒食べ歩いてお弁当を提供していただくお店を決めました。」と、教えてくれた柳田さん。生まれも育ちも府中なので、地元の飲食店はある程度知っていたのだそう。すでにテイクアウトを行っていた6,7店舗の飲食店と共に、E-KITCHENはスタートしました。

「何をやるにしても0から1にする作業は大変なので、慣れていないことはなかなか皆さんやりたがらないんです。なので、少しでもテイクアウトのノウハウがあるお店に協力していただいてE-KITCHENは開店しました。今では11店舗の飲食店さんがお弁当を出品してくれています。」(柳田さん)

実際に飲食店の方から「ありがとう」と言われることも。今の時期、お店に直接行けない方が、こちらでお弁当を買われることも多いそうで、飲食店の売り上げに貢献する場となっていることがわかりました。

オリジナリティ溢れるお弁当と府中産にこだわったスムージー

そんな飲食店が提供してくださるお弁当は、オリジナリティ溢れるものでいっぱいです。

お弁当の中身はそれぞれのお店で考えられたオリジナルのものばかり。季節によって旬の食材を使ったり、付け合わせや味付けがこまめに変わったりしているので、何度食べても楽しめること間違いなし。また、店舗によっては実際にお店で使えるクーポンをお弁当に付けているところもあるそうです。600~700円程度のリーズナブルな価格で色々なお店の味見をしたあと、ぜひ気に入ったお店に足を運んでみてください。

ちなみに、毎日11店舗すべての飲食店が出品しているわけではないので、どのお店のお弁当に出会えるかという楽しみ方もあるでしょう。E-KITCHENで、その日に食べたいお弁当を見つけてみてはいかがですか?

さらに、先日からは府中産の野菜を使用したスムージーの販売も開始したそうです。

「農家さんの応援と言うとおこがましいかもしれませんが、やっぱり少しでも府中産のものにこだわってやっていけたらと思っています。」と、府中産の食材へのこだわりについても語ってくれました。

ハワイアンカフェをモデルに、女性が入りやすい空間へ

白樺のような壁紙を使い、ハワイアンカフェをモデルにしたE-KITCHENの明るい空間は、ふらっと立ち寄りやすい雰囲気を醸し出しています。実は、この空間のコンセプトにはとある狙いがあるようです。

「女性が入りやすいお店にしたかったんです。出品していただいている飲食店さんは、地元では有名で、お料理もおいしいお店だけど、女性の少人数グループや女性1人で立ち寄るには少しハードルが高いお店が多くて。なので、比較的若い女性の方にも府中市内のお店を知ってもらうために、内装も工夫しました。」(柳田さん)

実際に開店当初は、8割近いお客様が女性の方だったそう。お弁当という手に取りやすいものをきっかけに、新しい飲食店を知ることにつながっていると感じました。

また、飲食店を紹介するPOPなどは全てE-KITCHENのスタッフさんが手描きで作成したもの。1つ1つ丁寧に心をこめて作られたPOP類も、E-KITCHENの素敵な空間を生み出しています。

レンタルスペースを活用して頑張る人の応援がしたい

オープンしてから半年が過ぎた頃、E-KITCHENは新たな取り組みを始めました。今までイートインのスペースとして活用していた場所の一部を、レンタルスペースとして貸し出すことにしたそうです。

「飲食店さんの応援をモットーに半年間取り組むうちに、飲食店にとどまらず府中市で頑張る人を応援したいと思うようになったんです。実際にスペースを使ってくださる方とどんなお店にしたいか話し合いながら、一緒に作り上げていく感じです。お店のテーブルや冷蔵ケースはほとんどが動かせるので、利用する方に合わせてお店の空間もフレキシブルに変えることが出来ます。E-KITCHENとしても色々な方がスペースを使ってくれることで、お客様を飽きさせないことにつながると考えています。」(柳田さん)

実際に私が訪れた時(2021年8月)には、アパレルブランドの「FFP(エフエフピー)」さんが出展されていました。
お弁当を買いに来たついでにお洋服を見たり、お洋服に惹かれて立ち寄った方がお弁当も買って帰ったりと、相互に影響し合っているように思いました。

また、イベントを行うこともあります。府中市内のプログラミング教室「ぽてっく」さんがロボットを展示していた時は、お子様連れのお客様が足を止めることも多く、教室の紹介につながったそうです。

ちなみに、お弁当の出品やレンタルスペースの利用は、どなたでも大歓迎だそう。
「府中にお店があったり、府中で何かをしたことがあったり、タッグを組んで何かやってみようという方がいらっしゃれば、ぜひ声をかけてください。」と、柳田さんは熱く語ってくれました。

『府中市の案内所』を目指して

「今後は、レンタルスペースをもっと色々な方に使って欲しいですし、お弁当を出品する飲食店さんも増やしていきたいです。E-KITCHENに来れば府中の良いお店だったり、良いものを知ることが出来たりする、そんな案内所のような場所になれたらいいと思っています。」(柳田さん)

小さいお店なので、まだまだ情報発信力が弱いところが課題だとも話してくれた柳田さん。現在SNSはTwitterしか利用していませんが、出品・出展していただく方々の良いところをもっと伝えられるように、今後の運営方法を考えていきたいともおっしゃっていました。

「さくらコマースという会社は、府中市で長年お世話になっていて、地元の方に支えられてきました。そのお返しとして地域のために何かやりたいと常に考えています。E-KITCHENが地元に貢献出来る場となるよう、努力を続けていきたいです。」と話す柳田さんからは地元への想いが溢れていました。

2021年9月から森田さんが新店長として就任したE-KITCHEN。今後も府中の良いものを紹介していく案内所として、益々のご発展をお祈り申し上げます。

 

【インタビュー・文】太田 愛美(東京外国語大学4年)

【写真】高坂 香(東京外国語大学)


【店舗情報】

E-KITCHEN くるる店

住所:東京都府中市宮町1丁目50 くるる 1F
電話番号:042-358-5252


【まちバル特集】府中に息づくお店探訪「183 FUCHU FAN ZONE with PRONTO」

このコラムでは、2022年に開催を予定している「第2回むさし府中まちバル」の実施店舗への取材を通して、府中に息づくお店を紹介します。
今回は、府中市内にある東京外国語大学との連携企画として、東京外国語大学の学生取材班の皆さんに取材をしていただきました。
※この記事は2021年9月の取材に基づき作成されました。

京王線府中駅北口改札を出て、目の前という好立地、「183 FUCHU FAN ZONE with PRONTO(183 フチュウ ファン ゾーン ウィズ プロント)」にお邪魔しました。府中市民には馴染み深い「183」の郵便番号が店名に使われています。仕事終わりにふらっと立ち寄って、ビールを片手にスポーツ観戦。そんな素敵な時間を過ごしてくなる雰囲気が魅力です。今回は、こちらのお店でスーパーバイザーを務める立崎さんにお話を伺いました。

 

地域に密着するPRONTO

地域との関わりを大切にしているというPRONTO。親会社であるサントリーホールディングスのビール工場やラグビーチームSUNGOLIATH(サンゴリアス)の本拠地が府中市にあることもあり、スポーツを振興する府中市の魅力や、街の情報を発信する拠点を目指して、2019年6月に府中市とのコラボで出店させていただきました。PRONTOは、池袋西口公園にも「GLOBAL RING CAFE(グローバル リング カフェ)」等、地域に密着した店舗も出店しています。

「ラグビーのまち府中」ということで、ラグビーのユニフォームを飾ったディスプレイを置くほか、府中市と連携してトークライブイベントも定期的に開催。ラグビーだけでなく、東京2020オリンンピックがテーマのトークも行っていました。新型コロナウイルスの影響でお客様にお店に集まっていただくことは難しいので、オンライントークショーなども開催しています。

 

二つの顔を持つお店——「ビアテリア」から「キッサカバ」へ

出店時は、ビアバー寄りの「BEERTERIA PRONTO(ビアテリア プロント)」という業態でスタート。協働運営をしている府中市と相談し、スポーツバーのような内装にしました。

ただ、現在PRONTOでは夜の業態をバーから「キッサカバ」という業態へ切り替えを進めています。府中では今年(2021年)7月1日より、夜はビアテリアではなく「キッサカバ」として営業しております。

またそれに伴い、ロゴと看板の変更も行いました。これまでは「CAFE & BAR」という表記がロゴに入っていたのですが、それをなくしすっきりさせました。昔のロゴは太陽と月が少し交わっていて、昼はカフェ、夜はバーとして「二毛作」での営業を表していました。
新しいロゴでは、月と太陽が完全に離れているのですが、お昼と夜の営業をしっかりと分けて、二面性を出していこうということを意味しています。
このリブランディング、業態変更を仕掛けた片山義一取締役 プロントカンパニー長が、以前インタビューで、映画『千と千尋の神隠し』の世界観をイメージしたと言っていました。「昼と夜で、PRONTOが全く違うお店になる。そのギャップを楽しんでいただければと思います」(立崎さん)。

府中の魅力をちりばめた内装デザイン

「府中市の新しい情報を発信する場」として、市内のイベントを貼り紙で告知。内装を変更しようとしていて、壁紙を全てマグネット式にして、いろいろな情報を発信しやすくするそうです。府中市は東京2020オリンピック・パラリンピックではオーストリアとオーストラリアのホストタウンでしたので、現在はオーストラリアをモチーフにした装飾があります。ラグビーのボールも飾ってありますが、装飾はイベントごとに変更しているので内装でも楽しめます。

 

より多くのお客様に楽しんでいただくために

 

新型コロナウイルスの影響を受けて、昨年からテイクアウトやデリバリーにも力を入れています。特にテイクアウトに関しては、カフェのリブランディングの一環で、ドリンクメニューを季節ごとに変更して楽しんでいただけるようにしています。

お年寄りの方とか、年齢層高めの方もたくさんいらっしゃるそうです。バー形式だと机が少し高いことが多いですが、ここのお店は、府中市民の方や市への来訪者が気軽に立ち寄れるようにテーブルを低くして、お年寄りの方でもゆっくりしていただけるように工夫されています。土日祝日は家族連れのお客様にも多くいらっしゃるそうです。「シーズンドリンクを目当てに若い女性層にも来ていただけるようになってきました。これからも府中市の幅広いお客様に当店を楽しんでいただけるように、頑張っていきたいと思います」(立﨑さん)。

スポーツ観戦やアルコール提供などで、新型コロナウイルスの影響を大きく受けながらも、様々な取り組みを通じて日々の営業に奮闘されている様子が印象的でした。お昼と夜で全く違うお店になるというコンセプトがとても魅力的で、次回はぜひ夜にも訪れてみたいと思いました。府中市の魅力やスポーツ観戦を楽しみながら、「183 FUCHU FAN ZONE with PRONTO」で素敵なひと時を過ごしてみませんか。

 

【インタビュー・文】豊坂 竹寿(東京外国語大学大学院博士前期課程2年)

【写真】関谷 昴


【店舗情報】

183 FUCHU FAN ZONE with PRONTO

住所:東京都府中市宮町1丁目1−10 京王府中ショッピングセンター内2階
電話番号:042-333-8988