2023年 10月

むさし府中の朝マルシェ

府中本町駅すぐ横の国司館と家康御殿史跡広場で朝マルシェを初開催!
地元野菜*や焼きたてのパン、焼き菓子、キッチンカーの出店など…ふらっと散歩がてらに府中の朝をお楽しみください。
*12(日)は野菜の販売がございません。

 

府中本町駅東側に位置する「国司館と家康御殿史跡広場」は、飛鳥時代から奈良時代前期(今から約1300年から1250年ほど前)の国司館跡と、安土桃山時代から江戸時代前期(今から430年ほど前)の徳川将軍家の府中御殿跡が発掘された府中市の歴史を象徴する史跡です。

 

開催概要

イベント名称:「むさし府中の朝マルシェ」

実施期間: 2023年11月10日(金)、11日(土)、12日(日)の計3日間 ※雨天中止

実施時間: 各日9:00~13:00

実施場所: 国司館と家康御殿史跡広場内(府中市本町1丁目14番地)

 

マルシェ店舗情報

キッチンカー出店(各日2台):
ダイニングいつつキッチンカー/MR.(ミスタードット)
マルシェ出店(各日5~8店舗程度):
amaPam/ Cafe Arlequin/ JAマインズ/ 日伸珈琲beans
an Official(アンオフィシャル)/ まぁーのお菓子なおうち
OKOME MORITAYA/ シーボン府中店/ 時時/ クベチュキ
428cafe+/ Laboratory Lantern/ 麺処よっちゃん/ アスク府中本町保育園

出店者の一覧は以下よりご確認ください!

むさし府中の朝マルシェ出店者一覧

 

ステージプログラム

・「元気一番‼ ふちゅう体操」
・府中市内団体による公演

主   催 :  府中市、まちづくり府中
協   力 :  いきいきプラザ

 

【注意事項】
・お持ち込みされた飲食類のごみは、各自お持ち帰りください。
・場内は禁煙・禁酒です。
・場内にペットは連れて入れません。

 

問い合わせ先・事務局:まちづくり府中(宮西町2丁目8-3 野口ビル2階)
TEL ‪042-370-1960  E-mail:machidukurifuchu@gmail.com


チラシPDF版はこちらからご覧いただけます。


府中に息づくお店探訪「SAKURAYA FOR ME」in ル・シーニュ

どんな人も「なりたい自分」に近づける場所「SAKURAYA FOR ME」

 

府中駅から徒歩1分の商業施設「ル・シーニュ」の2階、広場空間に面した場所に、化粧品店「SAKURAYA  FOR ME」がお店を構えています。今回は、化粧品業界一筋でキャリアを積まれてきたベテラン店員・田代さんにインタビューさせていただきました。化粧品店だからこそできる、メイクの価値を最大化する方法や、府中店限定で提供するバリアフリーな取り組みについて聞きました。

化粧品店が担う役割とは

私たちは、お客様が「なりたい姿」になれるようカウンセリングを行い、一人一人にぴったりな化粧品を選び、その効果を100%生かす使用方法をお伝えしています。そのために、さまざまな専用機器を使って肌の状態を可視化していわゆる肌の「カルテ」を作ったり、自分に似合う色を見つけるためのパーソナルカラー診断を行っています。このような客観的な指標とお客様との会話を通して、化粧品やメイクの方法を選んでいきます。ここは、お客様の希望に合わせて、やりたいことがなんでも叶う場所です!

化粧品を購入するには、ドラッグストアやネットなど様々な場所がありますが、「化粧品店に入るのはちょっと…」とハードルの高さを感じる方もいらっしゃると思います。しかし、SAKURAYA FOR MEでは予算なども相談しながら決めていけますし、ハードル低くお客様の思いを叶えられるのが特徴です。

特に当店では肌のお悩みについて解決していくことが多いです。肌の悩みは年を経るごとに変わっていくため、その変化に合わせて化粧品選びも変わっていきます。お薬とは違い即効性はありませんが、肌は年月をかけて育てていくもの。化粧品とは、一度で終りではなく長く関係が続いていくものなんです。ですから、月に1回のカウンセリングを行い、20年来のお付き合いをしているお客様もいらっしゃいます。まさに365日の積み重ねなんです。

 

SAKURAYA独自の2つの取り組み

メイクといえば、SAKURAYAの統括である「ピンクバイヤー」が運営しているYoutubeチャンネルがあるんです。登録者数3万人を超えている人気Youtubeチャンネルで、お悩み改善のためのメイク動画やおすすめコスメの比較動画などを公開しています。特に新作化粧品の情報はどこよりも早く出てると思いますので、ぜひ見てくださいね!(ページ下部にURL記載)

また、府中店限定で「ブラインドメイク」のレッスンを受けることができます。これは、「視覚障害をお持ちの方に自分でフルメイクをする方法を教える」というレッスンで、私が行っている取り組みです。

ブラインドメイクの存在を知り、学び始めた当初は興味本位だったのですが、「長年この仕事に携わってきたのに、たとえ見えなくても、メイクをして綺麗になりたい人がいることに気づいていなかった」と反省したんです。そこで、化粧訓練士という資格を取り、鏡を見ずに両手指を使って毎日同じメイクが出来るようになってほしいと、SAKURAYA FOR MEでブラインドメイクレッスンを始めることにしました。今はまだあまり知られていないのですが、実はこのレッスンを行っているのは、日本全国の化粧品店の中でここだけなんです。ですので、府中でブラインドメイクができることをもっと広めていきたいなと思っています。

ベテラン美容部員が仕事に抱く熱い思い

綺麗になりたいという思いはどの方も同じで、お店にいらっしゃる全てのお客様の願いを叶えたいと思って仕事をしています。そのためには、どれだけ目の前の人に寄り添えるか、といったコミュニケーション能力が最も必要とされます。伝え方の工夫次第で「なりたい姿」に向かえるかどうかが変わってくるので、日々の努力が欠かせないですね。

今後、府中の人にもっとSAKURAYAの存在を知ってもらい、より多くの方のキレイを叶えるお手伝いができたら嬉しいです。

筆者コメント

実は取材後に、田代さんからメイクを施していただきました!プロの技を体感してとても気分が上がり、メイクの持つ力をまざまざと実感しました。いただいたアドバイスを早速実践します!

「ピンクバイヤー」さんの動画も拝見したのですが、コスメの選び方から年代別お悩み相談まで、詳しくわかりやすくまとめられており、つい見入ってしまいました。

メイクは、無限に存在する商品の中から自分に合うものを見つけるというハードな作業が必要な存在だと思っていました。しかしSAKURAYA FOR MEさんのように、専門的な知識だけでなく、カウンセリングを通じて楽しさや安心感も与えてくれる存在がいると、「なりたい自分」に本当になれるんじゃないか?とワクワクしながら過ごせるだろうと思いました。

 

「なりたい自分」がある方も、今はない方も、ぜひ一度SAKURAYA  FOR MEさんを訪れてみてください。今までとは見える景色が変わるかもしれません。

Youtubeチャンネル「ピンクバイヤー」のリンクはこちら

https://www.youtube.com/@pinkbuyer

 

(文:宇田川あみ 東京外国語大学学生)

(写真:山口 紗和 東京外国語大学学生)

 


府中に息づくお店探訪「E-KITCHEN」in くるる

府中の魅力が詰まった唯一無二のお弁当屋さん

 

今回訪れたのは、京王線府中駅直結の商業施設、くるるの一角にある「E-KITCHEN」。季節感のある店内の装飾と、色とりどりのポップが目を引くこのお店。

ショーケースには、府中市内の飲食店の方々がつくる手作りのお弁当が並びます。府中の街の魅力を発信できるような場所にしたいと語るお店の方の思いとは。

店⾧の森田さんにお話を伺いました。

府中の飲食店を応援するお店

森田店⾧:このお店は元々、フォーリスの地下 1 階、さくら市場館というスーパーマーケットのお惣菜を販売しているお店でした。さくら市場館の閉店後、2020 年 12 月に府中の地域の飲食店さんのお弁当を販売するお店としてリニューアルしました。

当時は新型コロナの影響で、府中の飲食店さんの多くが休業を余儀なくされている時期でしたので、そのようなお店の役に立てることはないかと思ったことがお弁当の販売にスポットを当てようと思ったきっかけです。

和食、中華、アジアンも「何でもあります」

森田店⾧:E-KITCHENには本当にいろいろな種類のお弁当を置いています。檀原さんはどのようなお弁当がお好きですか?

記者:和食が好きです。

森田店⾧:和食のお弁当あります!中華もあります。最近は、インド料理店のカレーも置いていて、本当に何でもあります。

府中の飲食店さん同士のつながりがあるので、「このお店どう?」と飲食店さんからご紹介いただいて、お弁当の種類も徐々に増えていっています。また、お客さんの「ここのお店のお弁当が食べたい」という声にもお応えしながらセレクトもしています。ありがたいことに、飲食店さんから、自分のお店で作ったお弁当を販売してほしいという声もいただいていて。お声をかけていただいた飲食店さんのお弁当を販売するということも多くあります。新規でお店を開く方など、期間限定での出品も可能ですので、お弁当を販売したいという方、お待ちしています!

ここで興味をもって、お店に行ってもらえるのが一番いい

森田店⾧:このお店の魅力は、お店に来た時に、いろいろな人が作ったいろいろな種類のお弁当を自分のその日の気分に合わせて選べるところだと思います。一度にこんなに多くのお弁当が並ぶお店はなかなかありません。

月曜日から日曜日まで、曜日ごとに置いてあるお弁当も変わるので、明日来たら今日とは違う種類のお弁当があります。E-KITCHENで味を知って、実際に飲食店さんに行ってきたという声もいただきますし、飲食店さんからお店にも来てくれたと聞いたりすると、このお店をやっていてよかったなと思います。ここで興味を持ってもらって、お店に行ってもらうのが一番です。まだまだ飲食店を取り巻く環境は大変なこともありますが、飲食店さんと協力しながら、乗り越えていきたいです。

それぞれのお弁当にストーリーがある

森田店⾧:食べることは生きていくうえで欠かせないけれど、忙しなく生活していると、昨日の夜何食べたか意外と覚えていないですよね。時間や心にゆとりがあるときに、E-KITCHENのお弁当を食べてもらって、どういう人がどういう思いでこのお弁当を作ったのかイメージしてもらえたら嬉しいです。スーパーマーケットやコンビニにもお弁当はありますが、E-KITCHEN のお弁当の良さはすべてが飲食店さんの手づくりで、それぞれのお弁当にストーリーがあることだと思います。

 

もともと府中の飲食店さんの応援というコンセプトで始まったお店ですが、今は飲食店さんと一緒に街の魅力を発信できるようなお店にしていきたいと思っています。欲を言えば、府中だけではなく、全国各地の美味しいもの、珍しいものがここに来れば試せる、体験できる。そんな観光案内所のようなスポットとして使っていただけるお店になればいいなと思います。

今回の取材を通して、1 つのお弁当に込められた、飲食店の方、そして E-KITCHEN の方々の想いとこだわりに触れることができました。

是非、E-KITCHEN さんでお気に入りの一品を見つけてみてください。

たくさん種類があって選べないという方は、E-KITCHEN さんの SNS を是非ご覧ください。 X(旧 Twitter)では商品の全体のラインナップを、Instagram ではその日の商品の 1 つにスポットを当てて、こだわりなどを紹介しています。

府中の飲食店、そしてこの街の魅力を発信している E-KITCHEN さんで、全国の美味しいものを食べ比べできる日が待ち遠しいです。

(文:檀原 瑠菜  東京外国語大学学生)

(写真: 本間 美実子 東京農工大学学生)

 


府中に息づくお店探訪「ジュエリーイシイ」in フォーリス

人との絆を結ぶジュエリーを届けたいー「ジュエリーイシイ」が繋ぐ想いー

府中駅横の「フォーリス」を2階に上がると、キラキラ輝くアクセサリーと北欧風デザインの壁紙が明るく出迎えてくれます。今回ご紹介させていただく「ジュエリーイシイ」さんは、68年前に府中で創業されて以来、親子3世代にわたって受け継がれてきた歴史あるジュエリーショップです。3代目店主の石井さんに、ジュエリーが持つ永遠の力、そしてお店のあゆみとこれからについて伺いました。

世代を超えて続くお店の歴史

「ジュエリーイシイ」は元々時計店でしたが、メガネ、そして宝石と、時代とともに形を変えて府中の地に根付いてきました。私は元々ものづくりや装飾品に興味はあったのですが、実はお店を継ごうとは思っていませんでした。でもやっぱり、地元で長く続く、父や祖父が守ってきた会社を私の代で終わらせてしまうのはもったいないと感じたんです。お店につながっているお客様の存在もあったので、何か地域に貢献できることができれば、という思いで引き継ぐことにしました。それが15年ほど前になります。

ジュエリーが持つ永遠の価値

ジュエリーは、赤ちゃんにつけるベビーリングもありますし、当店では90代のお客様に購入していただく事もあり、まさに生まれてから死ぬまで身近にあるといえます。デザインにあまり流行りがないため、親子代々受け継いで使うことも多くあります。ジュエリーは貰ったり買ったりした時の気持ちが褪せないまま、想いをずっとそばに置いておける存在でもあるんです。

せっかく貰ったけれど自分に合わないから使わない、というのももったいないので、ぜひ長く使い続けられるようお手伝いさせてもらいたいと思っています。ジュエリーイシイでは、リペアやジュエリーのリフォームも請け負っていて、サイズやデザインの変更も可能です。壊れたりサイズが合わなくなってしまったお品物、他店で購入されたものも受け付けていますので、気軽にご相談いただきたいです。

暮らしを彩るジュエリー

ジュエリーは高価なものというイメージを持たれがちですが、お店では1,000円台のものから販売しています。

特別な日につける贅沢な宝飾品ももちろん素敵ですが、普段使いできるファストファッションとしてのアイテムもバランスよく使っていただいて、生活を豊かにしてもらえたらいいなと思っています。ジュエリーをつけることで、その日の気分も相手に与える印象も変えることができますから、ぜひ変化を楽しんで欲しいです。

「モノ」から「ストーリー」へ。変化し続ける仕事観

私自身、長年店長をする中で仕事への心境が変わってきました。最初の頃、ジュエリーは販売するための商品であると認識していたのですが、今ではそれぞれに「ストーリー」という付加価値がついているものだと思うようになりました。デザインや綺麗さだけではなく、そのジュエリーの裏側にどのような物語があり、その物語がお客様にとってどんな意味を持つのかを考えるようになったんです。いまこのお店では人から人へと想いを繋げるものや、お客様にこの商品の価値を伝えたいな、と思うものをセレクトして販売しています。

実際に、ジュエリーを仕入れる時には常連様の顔が浮かんできて、「あの方が気に入ってくれそうなデザインだな」と思って選んでくることもあります。すると大体当たってるんです。これは、長く地元でお店をやってきて、府中の皆さんとずっとお付き合いしてきたからこそわかることだと思っています。

3代目店主が目標に掲げる、将来在りたい姿とは

今後の展望として、「ジュエリーイシイ」を100年企業にすることを目指しています!

近年は結婚指輪を買わない方が増えてきていたりと、残念ながらジュエリーの需要は年々減ってきています。だからこそ、お店としてはジュエリーの良さをこれからも伝えていきたいですね。一生使えるものですし、人生の大事な思い出を込めることが出来るジュエリーを広めていきたいと思っています。

また、先ほどお伝えしたようにリペアも行っているので、娘さんやお孫さんに受け継ぎ、3世代が繋がるようなお手伝いができたらいいな、と思っています。将来、「おばあちゃんがここで買ったジュエリーです」とお店に持ってきたときに、なおしてあげられる場所であり続けられたら嬉しいです。

実は、私は元々ジュエリーが好きだったからお店を継いだのではありません。だからこそより知りたいし、この仕事を続けていきたいと思っています。現在はデザインや歴史に興味があるので、最近では美術館に行くなどして勉強もしています。これからも感性をアップデートし続けて、知れば知るほど奥が深いジュエリーの世界を楽しみながら、お店を続けていきたいです。

~筆者コメント~

今回の取材を通じ、ジュエリーは流行りに左右されにくく、永遠の価値を持ち続ける、真にサステナブルな存在であると感じました。実際、私自身も祖母と母から指輪やネックレスを貰い受けて使っています。それらには“単なるアクセサリー“というだけではなく「受け継いだ」という価値が上乗せされているのだと、お話を伺いながら改めて実感しました。そして、ジュエリー=人との絆を感じられる存在、という考え方も新鮮な気づきになりました!
これからはより、世代を超えた繋がりに感謝しながら大切にジュエリーを使っていき、私も次の世代へ受け継いでいきたいと思います。
みなさんもこれを機に、引き出しの中に眠るジュエリーにそっと手を伸ばしてみてはいかがでしょうか。今はまだ、という方もいつか時が来た時に、ジュエリーの世界に足を踏み出せることを願っています。
この記事がみなさんにとって、大切な人との「絆」や世代を跨いだ「繋がり」が生まれるきっかけになれたら嬉しいです。

 

(文:宇田川あみ 東京外国語大学学生)

(写真:本間美実子 東京農工大学学生)

 


はたらくくるま in 府中けやき並木2023

府中市建設業協会・府中警察署・府中消防署・自衛隊・清掃業などによる車両展示を、けやき並木通りにて行います。お子様向けの体験コーナーも予定しています!

 

【日時】 2023年11月5日(日)  12:30~16:30

【場所】 府中けやき並木通り

入場無料、雨天中止

 

 

 

【主催】 一般社団法人まちづくり府中

【お問い合わせ】 一般社団法人まちづくり府中
TEL 042-370-1960(平日9:00~17:30)


府中に息づくお店探訪「ジェノワーズ」in ぷらりと京王府中

信念・美味しさ・笑顔~府中の人々の幸せに寄り添うケーキづくり~

京王線府中駅直結の商業施設、「ぷらりと京王府中」に入ってすぐ、ふんわりと甘い匂いが漂うスイーツ屋通りの一角に、一際目を惹く水色の壁。丁寧に磨き上げられたぴかぴかのショーケースの中には、大きくて美味しそうなケーキがずらりとならんでいます。今回ご紹介する「ジェノワーズ」は、府中の街に店を構えて40年以上の歴史を持つ老舗洋菓子店です。スタッフの眞喜志さんと鈴木さんにお話を伺い、ジェノワーズが府中のケーキ屋として長年愛され続けてきた理由に迫ります。

 

お店の始まりと名前の由来

眞喜志:ジェノワーズの始まりは、1977年に国立にできた、「ロフトハウス」という名前のお店です。もともとは紅茶専門店でしたが、「紅茶があるならケーキも必要ではないか」という話が出て、1980年、府中市の清水が丘に、ケーキをメインに販売するお店として「ジェノワーズ」をオープンしたとのことです。紅茶の販売から始まったのはちょっと意外な感じがしますよね。「Génoise (ジェノワーズ)」はフランス語で「スポンジ」という意味です。スポンジはケーキ作りの土台・基礎となるものであり、お店を構えるにあたって、初心・基礎的なことから大事にしていこうという想いが込められています。

 

スタッフ一押しのケーキ

眞喜志:当店ではバナナパイが人気No.1商品ですが、私がおすすめしたいのはモンブランです。スポンジがふわふわで、クリームは甘すぎず、絶妙なバランスを実現しています。異なる食感が楽しめるよう、上の段と下の段で栗の粒の大きさを変えているのがマネージャーのこだわりだそうです。

鈴木:私のおすすめはアールグレイとキャラメルのシフォンケーキです。上のキャラメリゼがふわふわな生地との食感のアクセントになっていて、かつ紅茶の風味もしっかり楽しむことができる一品だと思います。

お客様の人生をも動かすパティシエとして

眞喜志:30年以上前、工場長はヤンキーで、定職についていなかったと聞きました。ところが、当時のジェノワーズの社長がいとこで、「お前何もやっていないならうちで働けよ」と声をかけられたことをきっかけに、現在までずっとケーキづくりに携わっているのだそうです。ご縁って不思議なものですよね。

ご縁といえば、5年ほど前、小学生の女の子が職業インタビューの宿題で、パティシエに質問しようと訪ねてきたことがありました。工場長が対応したのですが、自分がヤンキーだった過去も含めて、ざっくばらんに語っていたことを覚えています。その2年後に、今度は彼女のお母様が来店されました。なんと工場長の話をもとに娘さんが書いた作文が、府中市から表彰されたと教えてくれたのです。ケーキを楽しんでいただくだけではなく、スタッフの話でもお客様の人生を動かすきっかけづくりができたのなら、素敵なことだと思います。

府中の人々の特別な1日に寄り添い続けるジェノワーズのケーキ

鈴木:誕生日のようなお祝いごとや、何かのご褒美などに、ジェノワーズのケーキを買うだけで幸せになってほしい、少しでもいい気持ちになって帰ってもらえるようにという想いで日々働いています。

眞喜志:工場長は、お誕生日や結婚式にこそ、ぜひうちのケーキを食べてもらいたいと話していました。以前、友達の結婚式にウエディングケーキを頼まれて持って行ったことがあるそうなのですが、自分が作ったケーキが目の前でカットされ、ゲストの席に運ばれ、口々に「美味しいね」と言って食べてもらえたことが非常に嬉しく、印象に残っているとのことです。

テイクアウトのお店では、お客様がケーキをご購入されて帰られた後、召し上がっているところまでは見ることができないので、私自身も残念に思っています。それでも、以前ケーキをご購入いただいたお客様がリピーターとしてまたお店に足を運んでくださると、「あぁ、美味しく召し上がっていただけたのだな」と感じることができ、幸せな気持ちになります。

これからも、地元府中の皆様に愛される美味しいケーキをお届けしますので、ご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

 

創業から40年以上経っても客足が絶えない要因は、ケーキの美味しさはもちろんのこと、働く皆様の丁寧な接客と、明るく温かい雰囲気にあるのかもしれません。

 

(文:山口 紗和 東京外国語大学学生)

(写真:関谷 昴 まちづくり府中 / 山口 紗和 東京外国語大学学生)

 

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府中に息づくお店探訪「香鶏deli鳥八」in ミッテン府中

旨味溢れる「香鶏」_最高の鶏料理を届けるために

 

「香鶏deli鳥八」は銘柄鶏「香鶏」を一番美味しく届けたいという先代の熱い思いから誕生した鶏料理専門店です。食欲をそそる香りに誘われ辿りついたのは、ミッテン府中9階フードコート。今回は店長の原沢さんにお話を伺い、こだわりぬいた「香鶏」の味、おすすめのメニューとお店に込めた思いに迫ります。

酒房から始まった「香鶏」の物語

我が社では、最初に「香鶏酒房鳥八」という名前でお店を始めました。「鳥八(とりや)」には鳥への愛と敬意が込められており、そこに縁の良い数字である「八」を組み合わせて考案されたという裏話があります。酒房は現在神田、日本橋、本郷三丁目に店舗を構えており、焼き鳥を看板メニューとして営業しています。一時期新型コロナウイルスの影響で多くの居酒屋の営業がストップしてしまった頃がありましたよね。コロナ禍で営業ができなくなっても鶏は卵を産み続けるため、生産量と供給量の釣り合いをとることが大変難しく、我々も大きな打撃を受けました。そこで居酒屋に加え何か別の形で「香鶏」を提供する場はないかと話し合いを重ね「香鶏deli鳥八」として香鶏を提供する計画が動き始めたのです。

居酒屋とフードコートでの営業の大きな違いはお客様の層ですね。居酒屋ではサラリーマンの方が多い印象ですが、フードコートには家族連れの方、若い方からご高齢の方まで幅広いお客様がいらっしゃいます。お子様プレートのメニューもありますので、お子様連れでも安心してお食事いただけます。常連の方も多くいらっしゃり、何度も通って味わっていただけることに感謝の気持ちでいっぱいです。もう一つの違いはお客様との距離でしょうか。居酒屋ではお客様との距離が近い一方で、フードコートではカウンター越しにやり取りをする点で少し距離が遠く感じてしまいます。僕は調理も接客も好きなので、フードコートでもお客様と料理の受け渡しだけではない関係を築くことができたらと思っています。美味しかったら美味しいと感想をいただけると嬉しいですし、もっとこうした方がいいとアドバイスがあればそのような意見も大切にしたいです。

 

こだわりの「香鶏」と徹底した一元管理

「香鶏」は名古屋コーチンの交配で使用された「バフコーチン」の血統を継ぐ泰山鶏が原種であり、先代の社長がその繁殖に成功させました。最初は雛を育てるところから事業が始まり、現社長の代から「香鶏酒房鳥八」や「香鶏deli鳥八」というアンテナショップでの販売を開始しました。コロナ禍以前までは他の飲食店さんに販売することもありましたが、今は卸売りを行っていないので、香鶏を食べることができる場所はうちだけになります。

 

「香鶏deli鳥八」の一番のこだわりはやっぱり「香鶏」そのものです。生産から加工、販売まで完全に自社で行うため、安心・安全に最も美味しい状態でお客様に提供できることが強みですね。長年の信頼関係で結ばれた農家さんと提携し、大自然の良い環境の中で育った香鶏の味には確固たる自信があります。また、親子丼などの卵が必要な料理にも全て香鶏の卵を使用しています。近年卵不足が問題になりましたが、自社では品薄に困ることなく安定して提供することができることも一元管理のメリットの一つです。

 

旨味・甘味が凝縮された、肉厚のある香鶏_おすすめメニューの紹介

「香鶏」は身が引き締まって歯ごたえがあり、鶏の臭みがなく旨味・甘味が強いことが特徴です。素材自体の味が濃厚なので、シンプルな調理が一番旨味を引き立てると考えています。おすすめメニューは唐揚げです。衣は片栗粉だけ、醤油とお酒としょうがのみで味付けした唐揚げはジューシーかつさっぱりしていて、胃もたれ感なく食べることができます。なんとニンニクも使っていないんですよ。飾らない、鶏のそのものの旨味を是非堪能してみてください。

また、親子丼も唐揚げに並ぶ人気メニューです。濃厚な香鶏の旨味とふわふわでコクのある半熟卵の組み合わせを味わってみてください。

店長・原沢さんと「香鶏」の出会い

僕は群馬県の出身で、高校卒業後上京してある洋食料理店に就職しました。実家がパン屋だったこともあり、自分の中で飲食に携わる仕事に就くことは自然な流れでした。料理人として転職をしている最中に出会ったのが「香鶏」です。初めて食べたときの食感、香り、味に惚れ込み、この鶏を使って美味しい料理を提供したいと強く感じました。ミッテン府中店は営業3年目ですが、これまで培ってきた洋食の料理人としての経験を活かし、新しいメニューの考案や新しいお客様の獲得にも力を入れていきたいです。

「香鶏deli鳥八」ならではの最高の鶏料理を

まだ「香鶏」の旨味を体験したことのない方は、是非当店で召し上がってその味を確かめてみてください。僕が惚れ込んだ味です、多くの方々に味わってほしいです。また、公式ホームページに加えインスタグラムやツイッター、公式LINEからも情報発信を行っていますのでチェックしていただけると幸いです。ここミッテン府中から美味しい鶏料理を通して府中全体を盛り上げていきたい、それが僕の思いです。府中市では食に関するフェアなどのイベントが数多くあるので、今後そのような機会があれば積極的に参加し、多くのお客様に「香鶏」の美味しさを伝えるきっかけを作っていきたいです。

 

一口食べると、箸が止まらなくなる「香鶏」。濃厚で香ばしい鶏料理を味わいに「香鶏deli鳥八」に是非お越しください!

 

(文:堀詩 東京外国語大学学生)

(写真:本間美実子  東京農工大学学生)

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【国司館と家康御殿史跡広場】TECHNOS祭2023

TECHNOS祭2023

今年は第3会場として国司館と家康御殿史跡広場も活用し、キッチンカーやステージイベント、近隣高校生によるスピーチコンテスト等が開催されます。

皆様ぜひご来場ください。

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今年も学生たちが中心となり、地域のみなさまに感謝を伝える場としてTECHNOS祭(学院祭)を開催いたします。

今年のテーマは【夢】

在校生はもちろん、地域の方々の夢、卒業生の夢、さまざまな夢と出会えるそんな場所となるよう準備をしております。

皆さまのご参加、心よりお待ちしております。

 

詳細はこちらから👇

開催概要

日時
10月28日(土)10:00~16:30(最終入場16:00)オンライン配信あり

10月29日(日)10:00~18:30(最終入場18:00)オンライン配信あり

会場
メイン会場:テクノスカレッジ

第2会場:長野県佐久市みどりの村

第3会場:家康御殿史跡広場 国史跡武蔵国府跡(府中本町)

対象の方
・小・中・高校生
・企業の方
・卒業生
・一般来場可

主催:学校法人田中育英会 総合学院テクノスカレッジ 基幹イベント実施実行委員会

後援:府中市

協力:一般社団法人まちづくり府中

問い合わせ先 0423874805(内線2714) 担当者.土方


けやき音楽祭 2023 JAZZ in FUCHU

2023年10月22日(日)、11月4日(土)に今年もJAZZ in FUCHUが開催されます。
皆様ぜひこの日は市内各所の開催場所を訪れ、音楽に溢れる府中のまちをお楽しみください!

詳細はこちらから↓

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【開催概要】

◆イベント名:
けやき音楽祭2023 JAZZ in FUCHU

◆主催

JAZZ in FUCHU実行委員会

◆後援:
府中市、府中市教育委員会、むさし府中商工会議所、NPO法人府中観光協会、府中市市民活動センタープラッツ、社会福祉法人府中市社会福祉協議会、一般社団法人まちづくり府中

◆協賛:
公益財団法人府中文化振興財団、各団体、個人の皆さん

◆協力:
京王電鉄、フォーリス、ル・シーニュ、MITTEN、くるる、京王ショッピングセンター、㈱京王設備サービス、きらぼし銀行府中支店/東府中支店/西国分寺支店 他

◆開催日時
2023年10月22日(日) 11時~20時(会場によって異なる予定)
11月4日(土) ルミエール府中会場

◆開催会場:
府中市内約20会場/京王線府中駅・東府中駅・分倍河原駅周辺

◆観覧料 :
無料(一部会場はドリンク料が必要です。)
※運営費として協賛金及び当日の募金にご協力をお願いします。

◆参加バンド:
応募審査による約130バンド

◆演奏形式:
ストリートジャズ形式(ホール会場、ストリート会場、喫茶店等カフェ会場)

◆アドバイザー:

谷口英治(ジャズクラリネット奏者・府中在住)
http://www.atem-music.com/eiji/

◆来場者数:

2022年度約30,000人


10/15【第43回福祉まつり】開催!

社会福祉法人府中市社会福祉協議会創立60周年記念

第43回福祉まつり あったか府中ささえあいまつりが開催されます!

 

 

開催日時

令和5年10月15日(日)10時~16時

※当日の荒天等により変更になる場合がございます。

 

場所

けやき並木通り、府中スカイナード南口

 

開催内容

参加団体による模擬店や事業PRなど

福祉体験・パラスポーツ体験

ステージプログラム

謎解きイベント等

 

福祉まつりホームページはこちら

 

【主催】府中市、社会福祉法人府中市社会福祉協議会

【運営】第43回福祉まつり実行委員会

【問合せ】府中市社会福祉協議会 TEL:042-364-5137