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府中に息づくお店探訪「野菜日和 じげもんちゃんぽん」in ミッテン府中

今回訪れたのは、ミッテン9階のフードコートにお店を構える「野菜日和 じげもんちゃんぽん」さん。じげもん、野菜日和の言葉に込めた思いや、意外と知らなかったちゃんぽんについて等、長崎県出身でありながら現在は府中にお住まいで、お子さんも府中で生まれたというエリアマネージャーの平湯耕三さんにお話を伺いました。

「じげもん」「野菜日和」に込めた思い

「じげもん」というのは、長崎の方言で「地元の」という意味なんです。弊社の代表も長崎出身なので、店名にも方言を使って「長崎」への思いを表現しています。

「野菜日和」というキャッチコピーは、野菜を日常的に食べてもらいたいという思いで付けました。「○○日和」とは「今日は何だかお散歩日和だな」というように、何かをやるのにうってつけというイメージで、「お野菜を食べるのにぴったりな日であるように」という思いを込めています。

ちゃんぽんと聞くと、名前を知ってはいるけどラーメンやタンメンとの違いを知らない方も多いのではないでしょうか。通常のラーメンではスープを入れた丼に麺を盛りつけて完成ですが、ちゃんぽんの場合はまず中華鍋で野菜をいためて、その鍋に麺を入れてぐつぐつと煮込む。お鍋のように炊いて仕上げます。

このようにスープと野菜や麺を別々に作ってからどんぶりで合わせるのではなく、全ての食材を1つの鍋で煮込むのがちゃんぽんの特徴です。

 

「じげもん」にあわせて変化するお店

じげもんちゃんぽんの強みとしては、ちゃんぽんのスープ、麺、飛魚(あご)のダシが効いたかえし(スープで割る前のタレ)をオリジナルで作った特製のものを使用しているところです。

また先ほどの「じげもん」にちなみ、そのお店がある場所に合わせた創作メニューを柔軟に打ち出せていける事がやはりうちの特徴かと思います。例えば府中だとファミリーや年配のお客様の方が多くいらっしゃるので、ちょっと懐かしいミルクセーキやフロート等をやってみたりして、サイドメニューを幅広く充実させています。他にもサラリーマンの方が多い店舗では肉みそをのせてがっつり系のメニューにすることもありますね。

野菜を食べるために開発された特別な麺

ちゃんぽんのスープは鶏×豚骨の特製Wスープと長崎名産の飛魚(あご)出汁をベースにしたかえしを使っています。また、箸でつかんだ野菜と一緒につかみやすく食べやすいように、麺の長さは約22 ㎝にしています。

実はこれは普通のラーメンなどでの麺に比べて短めなんです。野菜と一緒に食べることを第一に考えて作っているので、野菜なしで麺だけ食べると変な感じするなという方もいらっしゃるかもしれませんが、野菜と合わせると「こういうことか…!」とわかっていただけるかと思います。

 

ちゃんぽんを通じた社会貢献、そしてちゃんぽんに込める思い。

社会貢献の一つとして会社ではフードロスの削減に取り組んでいます。普段出るゴミの量をなるべく減らそうと野菜などの端材は何か他の料理で使えないかと考える等、いろいろな工夫をしています。

ちゃんぽんはマイナーでラーメンに比べるとまだまだ認知度が低いなと感じています。ちゃんぽん屋をかまえているつもりでも「ラーメンちょうだい」と仰るお客様がいらっしゃったり、まだまだ頑張りが足りないなと感じることがあります。だからこそ、一人でも多くの方にじげもんちゃんぽんを召し上がっていただき、長崎の文化である「ちゃんぽん」を知ってもらいたいと考えています。

 

将来的には、たっぷり使用されている自慢の野菜で、府中の農家さんともつながっていけたらと話す平湯さん。府中という第二の地元で、「じげもん」を活かしたちゃんぽんが生まれていく今後に目が離せません。

(文:野崎夏帆 東京農工大学学生)

(写真:本間美実子 東京農工大学学生)

 

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公開日:2023.07.25 / 最終更新日:2024.3.24

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