お店&施設情報
府中に息づくお店探訪「RAFNIST」in ぷらりと京王府中
「ROUGHに着てLAUGHに生きる」
けやきっこ3人組の思いが詰まった、府中発アパレルブランド「RAFNIST」:まち一番の笑顔溢れるお店を目指して
「いらっしゃいませ!今日外めっちゃ暑いっすね!」
京王線府中駅北口徒歩約20秒、「ぷらりと京王府中」の一角から聞こえてきた明るい声。落ち着いた深緑の壁紙を背景に、笑顔で迎えてくれたのは「RAFNIST」の店長、佐藤さんです。府中で服を買える場所ってどこだろう、そのような思いをきっかけに始まったこの活動は、お客さんや地域の方々の支えをもとに日々歩みを進めています。
「RAFNIST」は店長の佐藤拓也さん、デザイン担当の橋口世紀さん、バックオフィス担当宮﨑太貴さんの3人が経営するアパレルブランドです。今回は佐藤さんと宮﨑さんにお話を伺うことができました。
「実は、誰も服飾系の勉強をしたことがないんです」_幼馴染3人でアパレルブランドを開設するということ
宮﨑:2018年の1月に、僕と橋口が居酒屋に呼ばれて、佐藤から3人で何かビジネスを始めよう、という話をされたことが「RAFNIST」の始まりです。僕はファッションに疎いサラリーマンだったのですが、代わり映えしない日々に正直飽きていました。会社員時代から経営に興味があり自分で少し勉強もしていたこともあり、佐藤の計画に強く興味を惹かれて飛びつきました。
佐藤:僕は当時ブランドのショップ店員として働いていました。そのあと営業マンも経験しましたが、なんとなくつまらなさ、物足りなさを感じていて、何か生きがいを探したいと思い2人に連絡をしました。その時から僕の中には、ファッションが好きで、接客を通してお客さんとの交流を作りたいという思いが強くあり、結果的にアパレルブランドを始めてみようという方向で話が固まり今に至ります。
宮﨑:橋口に関しては、昔から服に強いこだわりがありデザインの勉強はしたことがないにも関わらず現在はうちのデザイナーとして活躍してくれています。お互いへの信頼感あってこその今があり、僕ら3人の絶妙なバランスで経営が成り立っていると感じます。
「RAFNIST」の名前の由来
宮﨑:2022年の3月頃だったかな、この言葉は佐藤が突然ひらめいたものです。当時はブランドのコンセプトを模索していた時期でもありました。どんなお店にしたいか改めて考えたとき、「帰るときに笑顔になっているお店」を作ることが僕たち共通の目標だったんです。ラクに着ることができる「ROUGH」と笑顔が生まれる「LAUGH」の二つの意味を持つ「RAFNIST」は僕たちのブランドにぴったりの言葉でした。
佐藤:そうそう。実は元は「F.F.P.」(母校の中学校の隣にある「府中の森公園」の頭文字をとったもの)というブランド名で、常設店開設を機に「RAFNIST」に名前を変えました。というのも、「F.F.P.」は医療用語に同じ単語があり検索負けしちゃうんです。でも「RAFNIST」は完全な造語なので検索負けすることはない。ふと思いついた言葉でしたが、今となっては僕らの思いを代弁するブランド名として使用することになりました。
キーワードは「3」_三角形が並ぶロゴマークに込めた思いとは
佐藤:ロゴは橋口がデザインをしました。この3つの三角形は創業メンバーの僕たちのことを表しています。ところで、真ん中だけ点線で描かれていることに気が付きましたか?
ここには僕ら3人だけではなく、たくさんのお客さんに入ってきてほしいという想いが込められています。また、ロゴ全体を俯瞰して見ると「早送り記号」のように見えますよね。これは、最初は僕ら3人の力で、次第にお客さんの力を合わせ、3倍から何倍にも勢いを増して「RAFNIST」が広まっていくことを願ったデザインになっています。
ポップアップストアとしての販売経験_現在に至るまでの道のり
佐藤:創業1年目は府中市内の各地でポップアップストアとして販売を行っていました。しかし2年目に差し掛かると言うところで新型コロナウイルスの影響に見舞われ、お客さんとの距離が遠のいてしまったんです。そこで2回目のクラウドファンディングを行い、軽トラックを改造して府中市内を回りながら移動販売を始めました。
そんなある日、知り合いの飲食店や美容室の駐車場を借りて販売を行っていた時に、縁あって「くるる」の区画でポップアップストアをやってみないかという話をいただきました。その後「ミッテン府中」や「ル・シーニュ」でのポップアップストア開催を経て、今年の2月から「ぷらりと京王府中」のこの場所に常設店を構える運びとなりました。
まち一番の笑顔溢れるお店を目指して_今後の展望と読者へのメッセージ
佐藤:商品を購入するかどうかに関わらず、気軽に集まって話して帰ることができるような居心地のよい場所になればいいと思っています。
当初は男性のお客さんがターゲットだったのですが、今ではお客さんの約4割が30~40代の女性の方々です。接客を通しお客さんと新たなファッションとの出会いを導くお手伝いもできますし、それだけではなく些細な日常会話をすることで一つの交流が生まれますよね。
今後も府中を中心にお店を運営することに変わりはありませんが、ここを基点に笑顔溢れる交流の場としての「RAFNIST」がより大勢の人々に愛され広がっていくことを願っています。
僕は接客が大好きですし、色々なお客さんとお話できることを楽しみにしています。この記事を見た方、ぜひお店に来てください☆
(文:堀 詩 東京外国語大学学生)
(写真:山口 紗和 東京外国語大学学生)
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