お店&施設情報 

府中に息づくお店探訪 「増田生花店」

府中駅南口は再開発により大型商業施設が立ち並ぶ。その一方で周辺には様々な商店街があり、そこには地域密着型のお店が数多く存在する。また、大型商業施設の中にも昔ながらのお店が移転し経営を続けているものもある。府中には地域に息づくお店たちが創り出す魅力やエネルギーが溢れている。彼らは府中を盛り上げ、魅力あるまちを創る上で欠かすことのできない存在だ。
そんな素敵なお店を訪れ、働く方々から仕事への思い、府中への思いを聞いてきた。


豊かな色彩の花で溢れる「増田生花店」(宮西国際通り商店会)

今回紹介するのは、大正10年創業のお花屋さん「増田生花店」。京王線府中駅からけやき並木を渡ったところから始まる「宮西国際通り商店会」を直進して3分のところにあり、店を入るととても良い香りと色とりどりの花が迎えてくれる。現在、三代目店主を務める増田卓史さんに、お店のこだわりや地域との関わりについてなど、お話を聞かせていただいた。

 

店内を彩る花の競演

増田さんにお店のこだわりについて伺った。

-(増田)

社長はもともと花が好きな人で、多くの種類や色彩豊かな花を揃えるようにしています。当店のこだわりの一つと言えるでしょう。

店内にはひときわ目を引く胡蝶蘭や仏花をはじめ、普段の生活ではあまり見る機会のない種類の花が並んでおり、その豊かな色彩たちは店先からでも目を引くほど鮮やかだった。

 

地域に根差し、繋がり、愛される

どのような方が花を買いに来られるのか伺った。

-(増田)

初めてご来店いただく方から、長くお付き合いいただいている方まで幅広い年齢、性別の方々にお越しいただいています。また、この商店街は飲食店が多いことが特徴で、夜から営業を始めるお店は装飾花をその日の夕方にご注文いただくこともあり、そうなると店はさらに活気を増します。
配達では市民聖苑や市内にある複数のお寺さんからに収めることが多いです。市内の施設に配達できることは、地域との繋がりやコミュニケーションを持つことができるので、ありがたいです。

 

増えた生花店。お花選びがわからなくても

増田生花店は大正10年から始まり、増田さんで3代目。長い経営の中で感じる変化について伺った。

-(増田)

市内に生花店が増えました。まちや家庭に花がある風景はとても良いことです。生花店は増えた一方、花束を買いたいけど注文の仕方がわからないという方が増えています。特に若い方に多い印象ですが、わからなくてもまったく構いません。気軽に相談していただければと思います。こちらから用途を確認するようにしています。具体的には、お買い上げいただく花束がどのような目的で、どのような方に差し上げるのか。また、その方のイメージなど、お伺いして選ばせていただきます。

 

人の輪を広げることが、まちづくりの原点

最後に、増田さんが生花店を通して感じるまちづくりの大切さについて伺った。

-(増田)

花屋はお客さんと話す機会が多くあります。例えば目的に応じて花の種類やラッピングの仕方などはこちらから聞くこともありますし、花の育て方や花の種類、などの相談や質問を受けることもあります。その会話のキャッチボールを大事にしてお客さんと良好なコミュニケーションをつくることを心がけています。店を出るときに感謝されたり、配達途中でお客さんと挨拶や会話ができたりすることが、私たちのやりがいにつながるし、人づくりが良いまちをつくるものと感じています。

 


【プロフィール】
増田 卓史/日々の生活から人生の大切な場面に、ぜひ花をそばに置いてみてください。私たちがお手伝いしますので、お気軽にお立ち寄りください。

【店舗情報】
増田生花店/宮西国際通り商店会
所在地:府中市宮西町1-17-2
電話:042-361-7964
定休日なし
営業時間:9:00~19:00(土、祝祭日は18:00まで)