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【まちゼミ特集】府中に息づくお店探訪「スポーツダイニング 2nd FIVE-EIGHTHS」

【まちゼミ特集】府中に息づくお店探訪「スポーツダイニング 2nd FIVE-EIGHTHS」

このコラムは「第2回むさし府中まちゼミ」の講座と講師となる店主への取材を通して、府中に息づくお店を紹介します。取材を行ったのは、東京農工大学のまちづくりを研究するサークル「まちけん」の学生達。若者の視点で府中のまちなかが見えてきます。
※この記事は2019年7月の取材に基づき作成されました。
この回の記事の作成者
東京農工大学2年 小山 龍利


「ラグビーの発信場を府中に」

京王線府中駅から徒歩3分にある、カジュアルアイリッシュパブスタイルのスポーツダイニング「2nd FIVE-EIGHTHS(セカンドファイブエイス)」は、スポーツの魅力を府中に発信しているお店だ。店内でひときわ目立つのは正面に2台、右側に2台、左側に2台の計6台あるモニターと、所狭しに飾られているラグビー選手のサインとユニフォームである。ラグビー経験者だった店主の高橋さんが作る自慢の料理と、まるでラグビーボールのようなメガサイズのお酒を格安で楽しむことができる。

まちゼミ講座は「ラグビーの試合を見ながらルールを覚えよう」

今回の第2回「むさし府中まちゼミ」では、店主の高橋さんと共に「ラグビーのまち府中サポーターズ」のプロデューサーの下向さんが講師を務めた。この日のまちゼミ参加者は5名。このうちラグビーを見たことがある参加者は半数で、生で観戦したことがある人はいなかった。

下向さんは「ラグビー応援アンバサダー@府中」であるマスコットキャラクター「ラガマルくん」のルールブックを用いてラグビーについて説明していった。参加者からに質問に丁寧に答えつつ、下向さんのジョークが随所で炸裂し、どっと笑いが起こる。そして、まちゼミも中盤に差し掛かった頃にモニターに映し出されたのは「ブライトンの奇跡」と評されたラグビーワールドカップ2015の日本vs南アフリカ戦。ジョッキ片手に日本代表の行方を見守る参加者。ここはナイスタックルだ、なぜファールになったのか、などを下向さんが解説しつつ試合は進み、日本代表がトライを決めると思わず拍手が起こった。そして日本代表が勝利を収めると、参加者はみな喜びを分かち合い、最後は高橋さんの言葉と共にまちゼミは和やかに終了した。

 

2nd FIVE-EIGHTHS(セカンドファイブエイス)の店長、高橋さんへのインタビュー

-お店の名前の由来、名前に込めた思いを教えてください。

セカンドファイブエイスはラグビーのポジションの名前なのです。背番号で言うと12番。英語ではインサイドセンターとも呼ばれます。この名前にした理由は2つ。1つ目は府中のラグビーチームである東芝ブレイブルーパスのレジェンド的選手、リチャード・カフイに敬意を表しています。今は違いますが、かつて彼は12番をつけていたのです。2つ目はラグビー日本代表が勝つためには12番のポジションが重要であるという考えからです。

-なぜお店を始めたのか、また、なぜ府中を選んだのか教えてください。

スポーツを世の中に広めるためです。今の若い人たちはメジャーなスポーツはよく知っているけれど、ラグビーみたいなスポーツはルールさえ知らないという人が多いです。こういった場があると、そういった人たちに知ってもらう機会になります。また、府中にはスポーツバー、スポーツダイニングといったお店が少ないです。そういった点でもお店を開く意義があるように思います。

-お店のこだわりや特徴は何ですか。

スポーツバーって普通はライブ中継でやっている番組を流すのですが、うちでは録画されているものも流すことが出来るのです。今日のラグビー日本vs南アフリカ戦のように。また、6台モニターがあるので、こっちではサッカー、あっちでは野球という風に流せます。オリンピックが始まったら、同時に6種目再生もできます。モニターが2台ずつ3方向にあるのは、お客さんが一つのモニターを見ることによって面と向かって話せなくなるのを防ぐためです。やっぱり、顔を合わせないとしゃべりづらいですから。あとは、ユニフォームやサインがたくさんあるのでファンにとっては宝の山です。

 

-まちゼミに参加した感想を教えてください。

今回、こういった話を持ち掛けてくださり、願ったりといった感じです。今年の9月にはラグビーワールドカップが開催されますし、このまちゼミで少しでもラグビーに触れてもらって、少しでも楽しめるようになってもらえれば良いです。また、ワールドカップの会場である味の素スタジアムも近いですから、当然府中にも世界中からラグビーを見に来る人がやってきます。ラグビーのまち・府中の方々にもラグビーをちゃんと説明できるようになってもらえれば嬉しいなと思います。

-お客様へのメッセージをお願いします。

スポーツバーってお酒を飲まない人や、スポーツがそんなに好きじゃない人は入ってはいけないという雰囲気があると思います。でも本当はそんなことはないのです。別にお酒は飲まなくてもいいし、なんならスポーツを見なくてもいい。普通の居酒屋やレストランのように使っていただいて構わないです。そういった固定観念を壊すためにもランチを始めて、どんなお店かを知っていただく機会を設けています。また、府中には世界レベルで活躍している選手が何人もいます。府中市民には彼らを応援してほしいし、ここがそういう場になれればいいですね。

-今日は取材ありがとうございました。

こちらこそありがとうございました。

ラグビーのまち・府中を盛り上げようと日々奮闘しつつ、居心地の良い空間を与えてくれる2nd FIVE-EIGHTHSで、いつもと一味違ったスポーツ観戦をしてみてはいかがだろうか。

【インタビュー・文】小山 龍利(東京農工大学2年まちけん所属)

まちけんの活動はfacebookページをご覧ください。まちけんfacebookページ)


【店舗情報】

スポーツダイニング 2nd FIVE-EIGHTHS(セカンドファイブエイス)
住所:〒183-0055東京都府中市府中町2-6-1 1F
TEL:042-203-1033
WEBサイト:https://2ndfiveeighths.gorp.jp/
定休日:月曜日
営業時間:ランチ 火~土11:00~15:00(L.O.14:30)
ディナー 17:00~24:00(L.O.23:00、ドリンクL.O.23:30)
日曜日は競馬中継があり、13:00から夜まで営業します。土・祝日はスポーツ中継により早いオープンアリクローズの時間もスポーツ中継により延びることもあります。