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【まちゼミ特集】府中に息づくお店探訪「tea studio y2」

【まちゼミ特集】府中に息づくお店探訪「tea studio y2」

※緊急事態宣言及びGOTO商店街事業一時停止延長に伴う国からの要請に従い、店舗内等で行うまちゼミについては中止となりました。
 Zoomを使ったオンラインまちゼミは予定通り実施いたします。
tea studio y2さんの講座15番「お家のティーバックを10倍おいしく飲もう!」は予定通りオンライン開催されます。
【オンラインでの開講講座一覧はこちら】

このコラムは「第3回むさし府中まちゼミ」の講師となる方への取材を通して、府中に息づくお店を紹介します。
取材を行ったのは、府中に関わる学生を中心とした若者達。若者の視点で府中のまちなかが見えてきます。
※この記事は2020年12月の取材に基づき作成されました。


紅茶の香り溢れる癒しの隠れ家

大國魂神社からほど近く、ビルが並ぶエリアの2階に紅茶教室と紅茶通販を行う「Tea studio y2」はあります。紅茶教室は完全予約制で、現在対面とオンラインの両方で開催しています。中へ一歩踏み入れると、こだわりの紅茶がずらっと並んでおり、対面の教室を行う癒しの空間に。そんな「Tea studio y2」で代表を務める、紅茶マイスターの吉 緩詩子さんにお話を伺ってきました。

“ワイワイ”楽しむ紅茶教室

代表の吉さんが紅茶教室を始めたのは、28年前。
いわゆる「キャリアウーマン」として会社勤めをしていた吉さんにとって、「ディンブラ」というお茶との出会いが大きな転機でした。茶葉で淹れた紅茶に感じられた香りと渋みに感動し、それを伝えようと会社を辞めてセイロンティーの会社を設立。そこで、今まで知らなかった地域の紅茶事情を知り、「紅茶を知らない一般の人にも、美味しい紅茶を広めたい」と紅茶教室を始めました。

こうして始まった紅茶教室「Tea studio y2」には、吉さんのイニシャルY.Yの他に、「みんなでワイワイしていいよ」という思いが込められています。紅茶と言うと厳粛な場のイメージがありますが、ここは少し違います。紅茶教室について、こんな思いを明かして下さいました。

 

「おいしい紅茶を販売する、ブレンドするというのは会社の柱で、紅茶教室は生徒さんがいらした時にその時間はリラックスさせたい、緩めてあげたい。緊張を緩めてあげるリセットの場みたいに考えてます。みんな緊張して生きてるから。この瞬間、ここに来た瞬間だけでも、肩の力抜いたら?という気持ちです。だから、小学生が来ても、お年寄りが来ても、私が優しく包む役になろうと決めているの。それが、ここで紅茶教室をやる意味だと思っているんです。」

 

紅茶を知るだけでなく、紅茶を通じて癒しやリラックスできる場。そんな思いが教室の名前にも込められています。

こだわりのティーバッグと淹れ方で作る一杯

「Tea studio y2」では紅茶の販売も行っており、教室で使う特注のティーバッグには、こだわりが詰まっています。中でも紅茶を淹れる上で鍵となるのが、「➀お湯の量」、「➁茶葉の量」、「③蒸らし時間」の3つのポイント。このどれか1つでもずれると、紅茶の味がずれてしまう。そのため、マグカップ1杯分の紅茶を淹れるためのベストな「➁茶葉の量」と「③蒸らし時間」を、何回も実験を重ねて導き出してきました。

 

「香りがどのように来て、私がどう感じて、しぶみがどう残るかをみるには、人間の体(五感)を使うしかないよね。」

吉さんがこう話すティーバッグは、まさに五感で試してできた産物。紅茶教室に参加した方は、大変な実験をしなくても、吉さんのティーバッグを使って決まった時間蒸らせば、ベストな紅茶を淹れることができるようになっています。また、1回に淹れる紅茶の量をティーカップではなく、マグカップ1杯分にしたのにもこだわりが。

 

「ここに来るみなさんも仕事中や子育て中の方が多いから、ティーバッグで1回にたくさん淹れちゃおうって。それに合わせたティーバッグの量になってるの。」

 

てっきり素人の私は、「紅茶教室では、ティーカップでしか飲んではいけない」と想像していたため、とても驚きました。ティーバッグにも、吉さんの「手軽に、美味しい紅茶で、リラックスしてほしい」という思いが、ぎゅっと詰まっています。どこまでも、飲む人思いな紅茶です。

“紅茶で世界を笑顔に”

会社の今年からの目標は「おいしい紅茶で世界を笑顔にする」。そんな素敵な目標について詳しく伺うと、こんなことを教えて頂きました。

 

「紅茶をつかってほっこりさせたい。人って力が抜けた時ほほえむじゃない。もうそれを見るのが快感なの。ほっとする感じね。そういう笑顔を広めていったら、みんなが柔らかい人になる。みんなが笑顔になったら、戦争とかなくなるというのが、私の考え。」

オンラインまちゼミの魅力

今回のまちゼミは、初めてのオンライン開催です。吉さん曰く、オンライン開催は感染症対策以外にもメリットがあるのだそう。

 

「オンライン紅茶教室の良さは、移動の時間がないこと。赤ちゃんのいる人って、泣くから行けないという心配があるけど、オンラインだったら泣いた時はミュートにしたらいい。オンラインって結構いいなって思う。」

 

参加に当たって必要なものは、5つのみ。マグカップ、タイマー(または砂時計)、マグカップの蓋(小皿でも)、お湯そしてティーバッグ。普段の紅茶教室では、吉さんが厳選した紅茶で作ったティーバッグを使っていますが、今回のまちゼミは参加者の方のお好きなティーバッグでお手軽に参加できます。普段と同じティーバッグでも、淹れ方を変えれば、味や香りがぐっと良くなります。普段楽しんでいる紅茶を、少しアップデートさせたい方におすすめです。

 

まちゼミ参加を迷っている方へのメッセージ

ここまでお話を伺ってきて、最後にまちゼミへの参加を迷っている方へのメッセージを頂きました。

 

「まちゼミにはワクワクしたい人にぜひ来てほしい。パン屋さんとかお菓子屋さんに行って並んでいるのを見てどれにしようかなって思った時に、紅茶をよく知っていると、どの紅茶に合わせようかなってワクワクが増えるわけね。そういうワクワクするのが好きな人に。新しいワクワクを求めている人に。美味しい紅茶の淹れ方を学びたいという人もだけど、もっとまちゼミはハードルが低いものよね。」

 

今回「Tea studio y2」を取材させて頂いて、紅茶を広めることだけではなく、「紅茶で人を緩めてあげたい、癒してあげたい」という思いが伝わってきました。実際に今回私もティーバッグで紅茶の淹れ方をレクチャーして頂ました。思わぬところで普段の自分の淹れ方と違ったり、普段淹れるよりも香りを強く感じたり、新たな発見があったり。ここで全ては書ききれませんが、お茶の時間の楽しみが1つ増えました。

紅茶をよりおいしく飲みたいという方、忙しくて休めないけど家でくつろぎたいという方、楽しみを増やしたいという方。一歩踏み出すのは、どんな理由でも大丈夫です。

 

「Tea studio y2」で、ほっと一息いかがですか?

 

記事作成 田島玲(東京農工大学4年まちけん所属)
写真 宇田川あみ(東京外国語大学3年)

 

 


【店舗情報】

Tea studio y2(ティースタジオワイワイ)

住所:〒183-0022 東京都府中市宮西町2-14-5 萬作ビル202

TEL:042-335-7977

ホームページ:https://tea-studio-y2.co.jp/

メルマガ:https://www.agentmail.jp/form/ht/24103/2/

定休日:土曜日・日曜日(※要相談)

営業時間:平日11:00ー17:00(予約制)