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【まちゼミ特集】府中に息づくお店探訪「カフェ オレンジブーツ」

※緊急事態宣言及びGOTO商店街事業一時停止延長に伴う国からの要請に従い、店舗内等で行うまちゼミについては中止となりました。
 Zoomを使ったオンラインまちゼミは予定通り実施いたします。
オレンジブーツさんの講座は、26番「己書で楽しく想いのままに文字を描いてみませんか?」がオンラインに以降して開講されます
【オンラインでの開講講座一覧はこちら】

{{{このコラムは「第3回むさし府中まちゼミ」の講師となる方への取材を通して、府中に息づくお店を紹介します。
取材を行ったのは、府中に関わる学生を中心とした若者達。若者の視点で府中のまちなかが見えてきます。
※この記事は2020年12月の取材に基づき作成されました。}}}


 

府中駅から徒歩3分ほどのところにある、駅ビル「ルシーニュ」の府中市市民活動センタープラッツのある5階に登ると今回取材をした「オレンジブーツ」のお店が見えてきます。明るく落ち着いた雰囲気のなか、府中市の食材はもちろんのこと、府中市の姉妹都市である長野県の佐久穂町、オーストリアのウィーンから届けられる食材も楽しめるお店になっています。また、普段から多くのワークショップやセミナーを開催していて、様々な世代の方や多くの方の交流の場所にもなっています。

今回は、そんなカフェで働く店員の小林さんと、「第3回むさし府中まちゼミ」で普段の書道とは少し変わった「己書」の講師を務める津布久さんのお二人にお話しを伺いました。

左:津布久さん 右:小林さん

ミツバチの花粉が付いた足

「オレンジブーツ」というのは、「ミツバチの花粉が付いた足。」のこと。ミツバチが色々な花に飛んで行って、ミツや花粉を集めてくるように、府中市をはじめに府中市と関連のある姉妹都市から良い食材を集めてお客様に提供していきたい、といった想いが込められています。今は府中産のものだと卵、食材として一番多いのが姉妹都市の一つの長野県の佐久穂町からのものです。

お店に野菜を定期便で、旬のものを送ってもらっていて、野菜が沢山食べられることもこのお店の特徴です。メニューには人気なものとしてサーモンとアボカドのサンドイッチ、オムレツとハムのサンドイッチなどがありそのなかのハムとサーモンは佐久穂町からの食材を使っています。

他にも、佐久穂町のお味噌はおにぎりやドレッシング、甘酒ではスムージーとして提供しています。また、お店で出しているリンゴジュースのシードルは「美味しい!」と買って帰る方も多くいます。

ひだまりのような場所にしたい

私自身としては今年の4月に入社して、新型コロナウイルスの影響もあって5月からこのオレンジブーツで働いています。
お店のこだわりとしては、料理を提供するカフェだけでなく、人が集まるような場所にもしていきたい、という想いも持っています。
府中市の市民活動センターのなかにある飲食店ということで中市民のコミュニティの場にしていきたいという想いから、カフェ内で様々なワークショップやセミナーも開催しています。
これまで開催されてきたワークショップで作ったツリーや、今回のまちゼミで講座をする津布久さんの書いた己書のポストカードもお店のなかに飾ってあります。

 

小林さんにお話しを伺う中で、通りがかったオレンジブーツを運営するサニーワークス株式会社の社長である横須賀さんからは「ワークショップで提供する情報と、カフェで出す食事や飲み物をハブにしていろいろな人が集まってくれるといいですね。」ともお話してくださりました。

府中市の中で、府中市と関わりのある場所から集めた食材を使ったメニュー、また様々な人が集まるあたたかい場所、陽だまりのようなお店にしていきたい、といった想いを聞くことができました。

自分だけのおのれの書

己書はそのままの字のごとく、「自分だけの書」といった意味が込められています。講座では、お題として同じものを書いてもらいますが、そのなかでも人それぞれの癖や性格から書きあがった時には、みなさんちょっとずつ違います。それは、間違いとかではなく「個性」。今の自分がありのままの姿で書いたものとして、世界に一つの自分だけの「おのれの書」が己書です。

今回のまちゼミで行う講座では、初めて参加される方も描きやすいように、簡単な一文字などで何個か書いてもらいます。そして最後には書きあがったものをみなさんで見合って、それぞれの違いを楽しんでもらおうと思っています。

己書の出会いと、二人の出会い

子育てがひと段落ついて自分の趣味を探したいと思った時に、もともと和なものが好きだったこともあり、やるならば書道がやりたいと思っていました。それでも、がちがちの書道教室のイメージではなく、手軽に楽しめるものを探していた中で、たまたま己書のチラシを見つけたのがきっかけです。

そこからは、どんどんはまってしまい、自分もこの楽しさを伝えたいと思い師範の資格を取りました。やってみるとすごく楽しいということを実体験として持っているので、みなさんにもきっと楽しんでもらえると思っています。

そして、どこで初めて講座を開こうか考えた時に、知っている人がいないような場所でチャレンジしたいと思って探していました。そんな時に、府中駅で降りてオレンジブーツに来た時に「おっ」と思って、突撃で小林さんに声をかけさせてもらいました。「ぜひ講座をやりたい。」と話すと、快くいいですよ、と受け入れてもらえたのが、オレンジブーツで講座を開くきっかけになっています。今回のまちゼミでは己書のこと、このお店で講座を開けることも知ってもらいたいと思っています。

―小林さん 今のコロナの状況のなかでも、津布久さんご自身から「やりたいです」って来てくれたのは嬉しかったですね。お店の中でそういった講座を開いて、参加しているみなさんが集中している姿は、見ていても楽しいです。お店に来て心も体も元気になってもらいたいですね。

筆ペン2本とちょっとのコツ

「一見、難しそうに思えるけど、実際に書いてみると意外と書けた!」とちょっとしたコツと筆ペン2本があれば、いい感じに描けたように見えること、子どもからお年寄りの方まで、みなさん気軽に楽しんでもらえることが魅力です。

また、集中する時間は大人になるほどなくなってしまいますが、普段の講座では90分、まちゼミの講座の1時間は、ふっと自分だけの世界に入れる時間を作ることができる事も魅力です。その間だけでも一つのことに集中してもらうことで、ちょっとしたリフレッシュする時間にもなるのではないでしょうか。

普段言葉では言えない事でも、あげる方のことを思い浮かべながら、思いを込めた字を描いた一枚をプレゼントしたり、ちょっとしたコツを持ち帰ってもらうことで講座のその先の生活でも使っていただけると思います。

己書で楽しく想いのままに文字を描いてみませんか?

まずは、こういった姉妹都市の食材を使ったメニューがあったり、ワークショップを開いたりできるお店が府中にあることを知ってもらうきっかけにしてもらいたいです。そして、己書を通しては、誰でも気軽にできる新感覚な書道を楽しみながら、ただ教える、教わるだけじゃなくて、参加してくれるみなさんとお話をして、楽しい時間にしたいと思っています。

己書を通してみなさんと新しい人とのつながりを作ってみませんか。

 

小林さん、津布久さん ありがとうございました!

今回のお二人への取材を通して、オレンジブーツの様々な人を受け入れてくれるような温かい雰囲気、また己書の想いを言葉にデザインする魅力を感じることが出来ました。府中市の中でも珍しい、府中市の食材だけでなく、姉妹都市の食材も楽しめる「オレンジブーツ」にぜひ足を運んでみてください。また、普段の書道とは少し違った「己書」に挑戦してみてはどうでしょうか。

【インタビュー・文】原田 成美(東京農工大学4年)
【写真】関谷昴

 


【店舗情報】

カフェ オレンジブーツ

住所:東京都府中市宮町1-100ル・シーニュ5F 府中市市民活動センター「プラッツ」内
TEL:042-319-9732
定休日:なし

公開日:2021.01.7 / 最終更新日:2024.3.24

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