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【まちバル特集】府中に息づくお店探訪「レストラン シマトネリコ」

【まちバル特集】府中に息づくお店探訪「レストラン シマトネリコ」
このコラムでは、2022年に開催を予定している「第2回むさし府中まちバル」の実施店舗への取材を通して、府中に息づくお店を紹介します。
今回は、府中市内にある東京外国語大学との連携企画として、東京外国語大学の学生取材班の皆さんに取材をしていただきました。
※この記事は2021年9月の取材に基づき作成されました。

府中駅から徒歩3分。国際商店街通りを入って少し直進すると、レストランの名前の由来にもなった大きな“シマトネリコ”の木が私たちを迎えてくれます。通りに面したテラス席のイタリア国旗カラーのテントも人々の目を引きます。街角にあるカフェのようで、思わず立ち寄りたくなる可愛らしい外装をした「レストラン シマトネリコ」。お客様に素敵な時間を過ごしていただけるよう、おもてなしの心を大事にした従業員さんの素敵な笑顔と、リーズナブルな価格設定の本格的なイタリアンが魅力です。今回は、こちらのお店で副店長を務める實田さんにお話を伺いました。

 

ホテルの朝食会場から、1日を通して幅広い層のお客様が来店するお店へ

元々は「府中アーバンホテル別館」の朝食会場として2011年にオープンしたお店でした。それから料理人さんを迎えて本格的なレストランとして営業を開始し、現在はイタリア料理のシェフの下、ランチやディナーでイタリアンを提供しています。メニューは全てこちらのキッチンで考えられたオリジナルのもので、食材も産地にこだわって厳選されたものを使用しています。

ランチで1番人気なのは「プレミアムランチ」。本日のお魚料理とお肉料理を半分ずつ盛り合わせたメインに加え、前菜からデザートまで楽しめるコース仕立てになっていてボリュームたっぷり。他にもローストビーフやハンバーグ(2021年9月現在)、ピザやパスタなど、幅広い年齢層の方に楽しんでいただけるメニューが豊富です。

ディナーでも、料理人が1品1品腕を振るった自家製のイタリアンが楽しめます。コースで頼むもよし、単品で好きなものを食べるもよし、様々な楽しみ方が出来るようになっています。

もちろん、ホテルの朝食会場としての役目も健在。現在は新型コロナウイルス感染対策のため、ワンプレート形式の朝食を提供しています。ホテルにご宿泊のお客様にはご宿泊割引のサービスもあるそう。ホテルに宿泊した際には、シマトネリコへも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

また、お誕生日のお客様にはメッセージとお名前を書いたバースデープレートの提供もあり、ご予約時にこっそり頼む方も。「ご要望を言っていただければサプライズにご協力します。歌も歌いますよ。」と實田さんは笑顔で語ってくれました。

 

開放的なテラスとペット同伴OKというお店の強み

 

「今のお店の強みはテラスですね。」と話す實田さん。コロナ感染の不安がある現状で、風通しが良く開放感のあるテラス席は、お客様に安心感を抱いていただけると教えてくれました。もちろん、室内の感染対策もバッチリ。その日の天候や気分に合わせてお好きな場所でおいしい料理を安全に楽しむことが出来ます。テラス席は冬になるとビニールで全囲いをし、石油ストーブを2台置くので防寒も完璧。1年を通して楽しんでいただけるおすすめの空間になっています。

また、テラス席はペット同伴の利用も可能です。創業者が動物好きでペットを飼っていたことと、当時府中にはペットOKのお店があまりなかったことから、ペット連れのお客様にも気楽に立ち寄ってもらえるようにと始まったペットOKのテラス席は、現在多くのお客様がペットを連れて訪れる場所に。犬のみならず猫やウサギ、フクロウも遊びに来たことがあるそう。動物たちの交流から、お客様たちがお友達になる素敵なコミュニケーションの場としてもテラス席は活躍していました。

そんなペットも大事なお客様に変わりはありません。シマトネリコには、ペット専用のメニューもあるんです。1番人気の「ささみヘルシー」や「お魚と野菜のパスタ」など、どんな犬が食べても大丈夫なように塩分を抜き、栄養価も考えられたオリジナルメニューが提供されています。

コロナ禍で新しく始めたテイクアウトメニュー

新型コロナウイルスの影響による来客数の減少に対して、新しく始めたのがお弁当のテイクアウトでした。

お弁当の中身は普段ランチで提供しているものとは少し異なり、お持ち帰りして温め直してもおいしくいただけるようなものに特化しています。おすすめのローストビーフ丼やタコライス、豚生姜焼き丼に牛すじ入りカレー丼など、14種類もあるお弁当(2021年9月現在)は、どれもとてもおいしそうで、何度も頼みたくなってしまうのではないでしょうか。また、秋からはテイクアウト専用の特別なディナーメニューも発売になるそうです。前菜、パスタやピザ、メイン料理、それらを組み合わせたコースをおうちでも召し上がっていただけるよう、メニュー開発をしているところだと教えてくれました。

お弁当は事前に注文しておくとスムーズに受け取れます。電話やFAX、HP上からメールでなど、様々な注文の仕方があるので、一度頼んでみてはいかがでしょうか。

 

豊富なドリンクメニューの裏側には……

緊急事態宣言が発令されているため(2021年9月現在)、お酒を提供することは出来ませんが、それでも珍しいドリンクメニューが目を引きます。そんなドリンク開発について面白いお話を伺うことが出来ました。

 

「ドリンクはアルバイトの人も含めてホールの人間が考えているんです。これくらいの値段だったらいいよね、こんなのが入っていたらいいよねとアイデアを出しながら、とにかく楽しんで、お客様の目線に立ってワイワイしながら作っています。学生さんたちのアイデアが取り入れられることもあります。ドリンクの開発には力を入れていますね。」(實田さん)

 

今の人気メニューは「恋するバナナのミックスジュース」。バナナにいろんなフルーツが恋をしちゃったという意味で名付けられたそう。昭和のミックスジュースを参考に、試行錯誤しながら完成したメニューです。また、シマトネリコの名前をもじって付けられた「シマーピー」というフローズンレモネードも、夏の暑い時期によく注文されています。

必ず季節ごとにおすすめのドリンクを開発しているため、「今は何をやっているのかな」と、ドリンクメニューも楽しみに来店してほしいと語ってくれました。

 

お客様の心に残るお仕事を

「ここに来て良かったな、またここに行きたいな、あのときあんな楽しいことをしたな、あれが美味しかったなとお客様に思っていただけるような、心に残るお仕事をしていきたいと常々思っています。そのような気配りを全スタッフが出来ることが必要なんです。誰か1人が突出していてもダメ。全員がおもてなしの心を持って、お客様に接することを目指しています。」と話してくれた實田さん。このような考えを持った素敵な副店長さんがいらっしゃるからこそ、お店の雰囲気も良く、楽しい空間になるのだろうと思いました。

今後はTwitterやInstagramでの発信も積極的に行っていくそうです。ぜひそちらもチェックしてみてください。

おいしいイタリアンと素敵な店員さんに囲まれたシマトネリコで、あなたも素敵な時間を過ごしてみませんか。

 

【インタビュー・文】太田 愛美(東京外国語大学4年)

【写真】高坂 香(東京外国語大学)


【店舗情報】

レストラン シマトネリコ

住所:〒183-0022 東京都府中市宮西町1−11−1 府中アーバンホテル 別館
電話番号:042-367-7777

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