お店&施設情報 

府中に息づくお店探訪「金子園」in フォーリス

府中に息づくお店探訪「金子園」in フォーリス

長きにわたって府中を見守る地域のお茶屋さん

今回取材したのは、フォーリスの1階にあり、昭和41年から府中にお店を構える日本茶専門店の「金子園」さんです。

20代のまだなにも分からない頃に赴任し、数々の転勤を経てまた府中に戻ってきた店長さんに、お店の特徴や、お店から見える府中について、お話を伺ってきました。

 

豊富なお茶を幅広いお客様に合わせて用意している老舗のお茶屋さん

この店舗は昭和41年、1966年からオープンしており、今年で57周年を迎えます。(様々な場所に出店している中でも、府中の店舗は)金子園の歴史の中でも2番目にオープンしたお店ということで、とても歴史があります。

 

商品は静岡茶を主に扱っているのですが、他にも海苔やお茶請け、お総菜などまで幅広く扱っています。

(府中店は)お茶の種類が本当に多くて。選べる楽しさがあったりするのかなというのは思いますね。様々なお客様に来ていただいているので、そのニーズにこたえられるように、日本茶だけでなく麦茶やコーヒーなどもそろえています。

 

お茶好きの多い府中

他の店舗と圧倒的に違うのは、おいしいお茶を求める方が府中にはとても多いこと。お茶に詳しい方も多くいらっしゃり、私も最初は色々教えてもらったほどでした。お客様から学んだことを他のお客様に伝えると「そうよね!」と納得してもらえたりしたことも昔はありましたね(笑)

あとは他の店舗に比べてお茶の販売量は多いので、お茶を専門に扱う店舗としてやりがいはあります。

私もいろいろな店舗を経験してきましたが、府中はお茶をたくさん飲まれる方が多い印象です。再開発で新しく様変わりした街ではありながら昔からの歴史も受け継いでいて、お店に来られる方でもご年配の方から若い方まで幅広い年代の方に来ていただけているという点が他のまちとは違う点です。金子園の店舗の中でも、府中の店舗では日本茶の売り上げが毎回トップ3に入ります。府中店では扱っているお茶の種類も多く、様々なお客様のニーズに合うようにしています。

 

 

1杯のお茶を通じてコミュニケーションを

このお店の強みとしては、やはり店頭でお茶の試飲ができるところですね。このお店ではお客様との対話を特に大切にしているので、声掛けなども積極的にしています。挨拶から始まって、お茶を一杯飲んでいただくと、お客様のことだったり、お祭りのことだったりとお話を聞くことができ、その中でお客様が求めていることを探し、商品を通してお客様によろこんでいただくことが私たちにとっても一番のよろこびです。

 

コロナ禍でより感じられたコミュニケーションの必要さ

金子園は店頭での試飲をお客様への感謝を伝えるという意味でも、コミュニケーションの場としても大切にしているのですが、それがコロナ禍でできなくなってしまったんです。

今までは当たり前に出来ていたのに、出来なくなってしまうととても大変でした。

ここ半年でようやく対話ができるようになってからは、シャキッと身を正してまずお茶を入れるというようにしています。対面でのコミュニケーションが一度できなかったことで、これからのお茶入れを大切にしていきたいとより強く感じるようになりました。

 

5年、10年、と続くお店へ

私たちは、会社設立から「地域一番店を目指そう。あとはお客様が喜んでいただけるようにお茶を届けよう。」ということをモットーにしています。

店頭で扱っている商品も鮮度に気を付けていて、おいしいお茶をお客様に届けられるようにしています。

また、来ていただくお客様の中にはご年配の方も多いので、ちょっと座ってお茶を飲んでいってもらえるような空間にしており、お店の中で少しの間でもゆっくりしてもらうことを歓迎しています。

先日、親子三代で来てくださったお客様がいました。私がこのお店に来たときにはまだちいさかった方がお子さんを生んで一緒に来てくださって、昔からずっと来てくださるおばあ様もそうですが、そうやってお子さんに代々受け継がれていくというのってとても素敵なことだな、変わらずにお店があってよかったなと思います。

だからこそ、これからも50年間続いてきた歴史を繋いでいきたいです。お客様に喜んでいただきたいという気持ちと、おいしいお茶を飲んでほしいという気持ちをもって。

お客様が5年10年たっても府中に来たら「あのお茶屋さんまだあったのね」と思ってもらえるように頑張りたいですね。

ゆくゆくは、府中と言えばといわれるようなお店になりたいです。

筆者コメント

取材後には私たち取材班にもお茶をふるまってくださいました。

店内にある大きなお釜からだけではなく、店員さんからのあたたかさも感じられる素敵なお店でした。

これからも府中の一角で茶釜のようにどっしりと構え、いつでも帰れる場所であってほしいです。

素敵な時間をありがとうございました!

 

(文:野崎 夏帆 東京農工大学学生)

(写真:村元 義樹 東京農工大学学生)