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府中に息づくお店探訪「KIZUNA DINING & WANTOK CAFE」in くるる

始まりは人と人の「絆」から こだわり尽くした食材と日本酒

昼は主に女性客でにぎわうカフェタイム、夜は仕事帰りのサラリーマンやOLが日本酒を楽しむディナータイムに。今回取材を受けていただいたのは京王線府中駅から徒歩1分、くるる1Fに位置する「KIZUNA DINING & WANTOK CAFE」です。当店のこだわりや店舗名「KIZUNA DINING(絆)」にまつわる話など、店長の針生裕之さんにお話を伺いました。

KIZUNA DINING(絆)誕生の由来

KIZUNA DINING(絆)としてはもう創業18年が過ぎました。生産者、地域のお客さん、そして自分たちをつなぐ絆を大切に、本当の美味しさを追求することが創業当時の理念であり今日まで引き継がれています。

顔が見える食材を追求して

うちで使用する食材は産地にこだわっており、現段階では98%以上が国産食材です。その中でも野菜は四万十・大屋敷の無農薬栽培野菜を中心に扱っており、生産者の顔が見える食材というのを大切にしています。高知県にある人口70人ほどの限界集落で農家さんたちに野菜を作っていただき、さらに現地の方が釣り上げた魚もこちらに送ってもらっています。自分たちが味わって美味しかったものをお客さんにも食べてほしい、このような思いが生産者とお客さん、自分たちをつなげる絆になっていると思います。また本マグロや黒毛和牛、あぐー豚も産地直送で入荷するので鮮度抜群の状態で仕入れることができています。

こだわりの日本酒「絆」純米吟醸

日本酒の「絆」は、16年前に藤娘酒造の杜氏とオーナーが協力して開発しました。江戸末期より受け継がれた四万十市の最後の蔵元で、柔らかい四万十川の伏流水やこだわりの地元米を使って生産しています。現在では社員が1名常駐し酒作りから出荷まで取り組んでいます。次にうちで提供している3種類の日本酒について説明しますね。

絆 純米吟醸の白は、爽やかな吟醸香のフルティーな香りと旨みがあり女性や日本酒が苦手な方にもおすすめのお酒です。火入れをしていない生酒なので冷たいまま味わっていただくため、温度変化も楽しめますよ。黒は瓶に入れた状態で火入れをすることで味と香りを封じ込めて作ります。まろやかな味わいで雑味がなく、お酒だけでも飽きずに飲み続けることができる仕上がりです。大吟醸は赤磐雄町米と四万十川伏流水を使用しており、お米のコクと味の深みを堪能したい方におすすめです。

パプアニューギニアから届くコーヒー豆とSDGs

うちでは、オーナーが直接パプアニューギニアに足を運んで買い付けをしたグリーンビーンズを神田店で自家焙煎したコーヒーを提供しています。一切ブレンドを行わず、贅沢にシングルのみでご用意をしています。カッピングテストでも83点以上のグリーンビーンズを焙煎しているため、焙煎度合いによる味の変化をお楽しみいただけますよ。

SDGsに基づく取り組みも行っています。例えば、コーヒーの実の部分を乾燥させたコーヒーチェリーは元々捨てられていた部分ですが、ティーとして販売することで現地の所得向上を目指しています。抗酸化作用とポリフェノールが豊富な美味しいお茶ですよ。また、フードロス対策としてエスプレッソの粉を使ってお菓子作りを行っています。

一度食べたら忘れられないカツオの藁焼き

僕のおすすめメニューはディナータイムに提供している、カツオの藁焼きです。現地の状況にもよるのですが、基本的に毎週木曜日に高知から新鮮なカツオが届きます。藁の香ばしい香りとカツオの肉厚で濃厚な味わいが一度は絶対に味わってほしい最高の味わいです。是非味が引き立つお塩で召し上がりください。藁焼き発祥の土地、高知の方々にも試食していただいてお墨付きをもらっています。お客さんにも大人気のメニューで、「今日カツオ入ってる?」と電話をいただくこともありますね。リピーターも多く、お客さんに愛されている商品です。

つながり合うまち、地域に根付く「絆」へ

僕は府中で暮らすようになって13,4年経ちますが、このまちでは人とのつながりが大切にされているんだなとよく感じます。東京というと人間関係が軽薄で冷たいイメージが持たれがちかと思いますが、府中はそうじゃなくて。一度何かつながりを持つと、その時だけの関係で終わることが少なく、いつも気にかけてくださる方が多くいらっしゃいます。

今後の目標は、「絆」と言われた時にパッと思い浮かぶようなお店になることです。それが地域に根付くということだと思うんです。地元の方々に安心して食事をしていただくために、生産者の顔が見えるをモットーに、こだわりの国産食材を用いて美味しいを届け続けたいです。

文:堀 詩 (東京外国語大学学生)
写真:森田 大輝(東京外国語大学院生)

公開日:2024.07.26 / 最終更新日:2024.7.26

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