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府中に息づくお店探訪「くりばやし府中駅前店」in ぷらりと京王府中

手造り餃子に込めた想い~創業から70年以上経っても行列が途絶えない理由とは?~

府中駅北口改札を抜けて、ぷらりと東の惣菜店が立ち並ぶグルメストリートへ。晩ご飯のおかずは何にしようかと考えながら辺りをうろうろしていると、餃子が焼ける香ばしい匂いがふんわりと鼻孔をくすぐり、思わずぐ―っとお腹が鳴ってしまいます。「くりばやし府中駅前店」は、創業71年の歴史を誇る、昔ながらの手造り餃子のお店です。店舗販売を担当する栗林美輝さんにお話を伺い、府中の街で長年愛され続けている餃子店の秘密に迫ります。

(左:栗林美輝さん/ 右:仁木洋平さん)

創業から分店に至るまで

くりばやしの歴史は1953年に中華料理屋として始まりました。当時は様々なメニューを提供するいわゆる町中華でしたが、その中でも味が変わらない餃子が自慢で、創業者・現社長の栗林憲太郎氏が後見人を考えたタイミングで餃子専門店として生まれ変わりました。今から20年以上前、伊勢丹があった頃には、近くの商店街の中で営業していましたが、府中の街の開発に伴い、本店がル・シーニュの中に移転しました。その後、当店が分店として府中駅の中にオープンしました。お店の在り方は月日が経つにつれて少しずつ変化していきましたが、今日まで府中の人々に愛される餃子を提供し続けています。

新鮮なものを新鮮なうちに

当店の信念は、“手造り”だからこその美味しさをお客様に味わってもらうために、新鮮なものを新鮮なうちに調理して提供することです。特に生餃子は、その日のうちに作ったものだけしかお出ししていないので、作り立ての美味しさには自信があります。野菜たっぷりの餡と家庭で作ったような厚めの生地が程よくマッチして、老若男女問わず親しまれる味を実現しています。定番のオリジナル餃子以外にも、ニンニク抜きのえび餃子や生姜餃子などもご用意しているので、小さなお子様や次の日にお仕事がある方でも安心してお召し上がりいただけます。ちなみに私のおすすめの食べ方は、餃子を鍋の具材として入れることです。意外に思われるかもしれませんが、餃子のジューシーさが引き立ってひと味違う美味しさを楽しめますよ。

エキナカで近づくお客様との距離

府中の街にお店を構えて思うことは、ここ府中が、本当にたくさんの人で賑わう場所だということです。特にお祭りの時期になると、お子様連れのご家族をはじめとして、多くの方がお見えになります。当店が府中の街の中心ともいえる府中駅の中にあることが、そうした活気を実感する機会が多いことに起因しているかもしれません。また、雨の日でも影響を受けずご来店いただけるのはエキナカのメリットですね。お客様との距離を身近に感じる機会が非常に多いと思います。

これまで、そしてこれからも愛され続ける餃子を

私の仕事は主に餃子を包んで販売することなのですが、自分が包んだ餃子を店頭で販売し、お客様から直接「美味しかった」、「他の人にも勧めた」、「この味が忘れられない」などのお声をいただけることが大きなやりがいです。店舗が移転する前からリピーターとして通ってくださっている方も多く、ついつい想い出話に花が咲くこともあります。創業当時から変わらぬ美味しさをこれからも守り続けていけるように、家族と健康第一で元気に頑張っていきたいと思います。府中にお住いの方もそうでない方も、ぜひ一度足をお運びいただき、くりばやしの餃子をご賞味いただけると嬉しいです。

取材者あとがき

今回の取材を経て、くりばやしの餃子が府中の人々に長年親しまれている理由は、その美味しさはもちろんのこと、お客様とのご縁を大切にする従業員の皆様の温かさや、代々受け継がれてきた餃子への愛情にあるのだと実感しました。実際に餃子を作っているところも見学させていただきましたが、たっぷりの餡を素早く皮に包んで美しい襞に仕上げていく女将さんの手元に見惚れてしまいました。今日の夕食のお供に、信念と真心の詰まったくりばやしの餃子を、ぜひお買い求めになってみてはいかがでしょうか。

(文・写真:山口 紗和 東京外国語大学大学院総合国際学研究科)

公開日:2024.05.23 / 最終更新日:2024.5.27

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