お店&施設情報
府中に息づくお店探訪SP「無印良品 東京農工大学府中キャンパス」

「農工大に、無印良品ができるんだって?」そんな声とともに、2025年4月、「無印良品東京農工大学府中キャンパス」が誕生しました。学生はもちろん、地域の人にも開かれたこの店舗では、日々の暮らしを支える商品を届けるだけでなく、大学とまちをつなぐ新たな場を目指しています。
卒業生と地元民が育てる新店舗
新井さんは、東京農工大学農学部の卒業生。かつて学生として過ごしたこのキャンパスに、今度は無印良品の店長として戻ってきました。小関さんは府中生まれ府中育ち。地元に愛される店づくりを目指して、新店舗の立ち上げに情熱を注いできました。卒業生と地元民というふたつの視点が重なり、この場
所らしいお店に少しずつ形を成してきています。

無印良品のものづくり
無印良品のものづくりの考え方は、「素材の選択」「工程の点検」「包装の簡略化」の3つの視点からなります。通常は捨てられてしまうような素材まで使用したり、商品そのものの価値に直接関わらない工程を省いたり、過剰な包装を削減したり・・・例えば、糸の紡績工程から出た綿(わた)を活用した【落ちワタふきん】、焼きムラがあっても味は変わらない【不揃いバウム】など、環境に配慮した素材を選び、工程において無駄を省き、必要なものを必要なかたちでお客様に提供することを目指した、実質本位のものづくりです。

まなびとくらしのまんなかに
このお店のキャッチコピーは「まなびとくらしのまんなか 地域をたがやす無印良品」。大学という場所にありながら、誰でも気軽に立ち寄れるような開かれた空間です。「たがやす」という言葉には、“まっさらだった土壌”に店舗ができることで、大学と地域に新たなつながりや人の流れを生み出していきたいという想いが込められています。無印良品という、誰にとっても親しみのあるお店だからこそできる役割。今後は、大学との連携や学生と協力した地域向けのイベントを通じて、多様な交流の場へと育っていくことが期待されています。

地域とつながる“ちょうどいい” 品揃え
店内には、筆記用具やノート、衣料品、化粧品、冷凍食品まで、日常の「ちょっとこれが欲しい」に応える商品が並びます。大型店とは違う、小型店ならではの、日常に寄り添う品揃えが魅力です。「仕事帰りに夕飯用の冷凍食品を買ったり、勉強用の筆記用具を選んだり。学生さんも地域の方も、コンビニのような感覚で気軽に立ち寄ってほしい」と新井さん。

循環という合言葉
無印良品では、商品を使うときだけでなく、使い終わった後のことも考え、様々な取り組みを行っています。衣料品やプラスチック製収納用品、化粧品ボトルなどを店頭で回収し、リユースやリサイクルする活動もそのひとつ。店外からガラス越しに見える木のブロックや柱は、他店舗や住宅で使われていた木材が再利用されており、空間そのものが循環モデルとなっています。さらに注目したいのが「つながる絵本プロジェクト」。無印良品が窓口になり、読み終わった本を店頭で回収し、古本買取業者にて買
取査定金額分の絵本を市内の保育施設に寄付する取り組みです。

誰にでも開かれた「まんなか」へ
「大学構内ということで入りにくい印象を持たれがちですが、ぜひ気軽に来てください」と新井さん。「まだまだ手探りの部分も多いですが、地域や学生のみなさんの声を聞きながら、一緒にこの場所をつくっていけたら」とふたりは語ります。まちと大学の“まんなか”にあるこの場所へ、ちょっとした買い物や、ほっとひと息つきたいときに、ぜひ立ち寄ってみてください。

店舗情報
無印良品 東京農工大学府中キャンパス
営業時間10:00~19:00
住所:〒183-8509 府中市幸町3-5-8 東京農工大学 西東京国際イノベーション共創拠点1階
電話:042-319-8201
文:横川彩乃(東京農工大学学生)
写真:本間美実子(東京農工大学学生)
SHOP & FACILITY|お店&施設情報

SPIRIT lives in Fuchu「APRiL(エイプリル 府中)」
髪から始まる、私の「とっておき」時間。府中にオープンした髪質…

府中に息づくお店探訪SP「無印良品 東京農工大学府中キャンパス」
「農工大に、無印良品ができるんだって?」そんな声とともに、2…

府中に息づくお店探訪「HitoAshi / N platz by NAIGAI」
「NplatzbyNAIGAI」なら見つかる“贈りたく…