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【まちゼミ特集】府中に息づくお店探訪「@yoga life Fuchu」

このコラムは「第2回むさし府中まちゼミ」の講座と講師となる店主への取材を通して、府中に息づくお店を紹介します。取材を行ったのは、東京農工大学のまちづくりを研究するサークル「まちけん」の学生達。若者の視点で府中のまちなかが見えてきます。
※この記事は2019年7月の取材に基づき作成されました。
この回の記事の作成者:東京農工大学修士1年上木康太郎


地域に密着したヨガスタジオ@yoga life Fuchu

府中駅から徒歩3分、府中駅東口商店街の真っ赤な「庚申様」と書かれた看板をくぐると、おしゃれな新しいマンションが目に入ってくる。その2階に常温のヨガスタジオ、@yoga life Fuchuはある。利用者の9割が府中市民であり、インストラクターも府中の方が多く、地域に密着したスタジオになっている。そんな@yoga life Fuchuの第2回「むさし府中まちゼミ」の様子を取材し、インストラクターでお店をプロデュースした松本莉緒さんにお話を伺った。

 

@yoga life Fuchuのむさし府中まちゼミ

まちゼミの講座「身体が固い人でも楽しめる!はじめてのヨガ」は、自然を取り込んだこだわりのスタジオで開催された。インストラクターである松本莉緒さんから@yoga life Fuchuについての説明があり、ヨガの入門編のレッスンが始まった。

「人間の思考は身体にあらわれます。良いことを心と頭でイメージすればそれが行動になり後に身体内部外部まで影響していきます。心身共に健康に働きかけていくのがヨガです。」

ヨガとは自分との対話を促すもので、それをサポートするため松本さんは丁寧に一人ひとりにアドバイスをしていた。

 

いくつかの呼吸やポーズを行った後、次の言葉でレッスンは幕を閉じた。

「また皆さんと一緒に呼吸し、身体を動かして、幸せなヨガライフを過ごせることを願い祈っています。」

まちゼミのレッスンが終わった後は、ヨガ中のリラックスした雰囲気とは打って変わって、松本さんと参加者はもちろんのこと、まちゼミ参加者同士の活発なコミュニケーションが取られた。

 

参加者からは、「まちゼミというイベント形式だから参加しやすかったです。先生から一人一人に声をかけていただけたのが良かったです。」や「普段からヨガをしていますが、ここは空間が素敵で、インストラクターの雰囲気作りが上手で楽しい気分になりました。」という感想が出た。

 

松本莉緒さんへのインタビュー

 

―@yoga life Fuchuの理念について教えてください。

「人生の中にヨガを取り入れることで、衣食住のベースを底上げし、生活に対しての意識や周りの人間関係への距離感も変わりストレスが薄まります。毎日呼吸するのと同じように、ヨガも自然に取り組んでもらいたいです。」というのが@yoga life Fuchuの名前の理念であり想いです。「yoga life」というのがそのまま「ヨガの人生」、「人生の中にヨガがある」という意味なので、私のヨガに対する想いにリンクしています。@yoga lifeにはもともと1店舗目が南青山にあり、その2店舗目として府中にオープンしました。

 

 

―ロゴにはどんな想いが込められているのでしょうか?

府中のスタジオだけで使われているロゴの中心には女性のシルエットが描かれています。瞑想している女性の下に敷いてあるのは、蓮の花の座布団です。蓮の花は知識という意味があり、そこから、「自分と知識をつなぐ」ということを表しています。また、それらを囲んでいる円はオーラに見えたり、月に見えたり、太陽に見えたりいろいろな見方ができ、自分を取り巻く自然を表しています。そして、「自分と知識と自然が一体となるスタジオ」を表したくて、私がロゴをデザインしました。余談ですがこのロゴ中の女性のモデルは実は私です(笑)。

 

 

―スタジオを開いたきっかけについて教えてください。

このスタジオを開いたきっかけは、幼少期から住み青春を過ごした街、府中でヨガスタジオを開きたいという思いがあったからです。2015年にこの街の大使になったことをきっかけに実現したいという想いが高まりました。「もっと府中の方に美容と健康を伝えて、生き生きとした人生を送ってもらいたい」シンプルにその気持ちだけでしたね。そして、自分のヨガのインストラクターとしての経験がある程度積み重なってきたタイミングで、実行に踏み切ったという流れがありました。場所からスタジオのデザインからインストラクターキャスティングと全てに携わり、多くのスタッフの方々のお力添えの元、無事に@yoga life Fuchuをオープンすることができました。

 

 

―スタジオを見ると植物がたくさん飾られていますね。

このスタジオは、深い呼吸をしやすいかどうか、リラックスしやすいかどうかにこだわって作りました。自然の呼吸と一体になりやすくするために光・火・水・植物・土・風をスタジオに取り込みました。
窓を開けると風が通ります。生の植物が天井にあるのですが、生の植物が部屋の上部にあることで空気の循環を助けてくれます。スタジオの床は温水の床暖房になっています。水が流れていることで音の響きもいいのです。また夜はキャンドルの灯りを灯し瞑想しやすい空間にします。

ホッと出来る東京西エリアのオアシス、@yoga life Fuchu スタジオとしてこれからも皆さまから愛されるスタジオになりますようスタッフ一同頑張ります‼︎ ぜひ一度レッスンを受けにいらして下さい!

 

インタビューを終えて

現在はYoutubeなどを見て誰でもどこでもヨガが出来る時代。このスタジオにはこだわり抜いた空間デザインと丁寧なコミュニケーションを心がけるインストラクターがいます。だからこのスタジオに特別な体験を求めて多くの人がヨガをしに来るのだと感じました。

 

【インタビュー・文】(東京農工大学修士1年 上木康太郎 まちけん所属)

まちけんの活動はfacebookページをご覧ください。まちけんfacebookページ)


【店舗情報】

@yoga life Fuchu

住所:府中町2-6-1プラウド府中セントラル2階
Tel:042-306-8012
WEBサイト:https://yogalife.style/fuchu/
定休日:月曜日
受付時間:9:00~21:00


【まちゼミ特集】府中に息づくお店探訪「割烹 阿吽(あうん)」

このコラムは「第2回むさし府中まちゼミ」の講座と講師となる店主への取材を通して、府中に息づくお店を紹介します。取材を行ったのは、東京農工大学のまちづくりを研究するサークル「まちけん」の学生達。若者の視点で府中のまちなかが見えてきます。
※この記事は2019年7月の取材に基づき作成されました。


住宅街に佇むモダンな割烹

大國魂神社近くの住宅街の中に、「割烹阿吽」は店を構える。府中駅から少し離れたところにあるため、落ち着いていて入りやすい雰囲気である。会社の接待に使われているのはもちろん、地元の方にも愛されているお店である。今回は、そんな割烹阿吽で開催された「むさし府中まちゼミ」を取材した。

今回取材したまちゼミのタイトルは「山岡料理長が教える『親子』の料理教室」。親子3組が集まったところで、まちゼミが始まった。今回の献立は、ポテトサラダ。小さなお子さんでも作りやすい身近な料理であるが、同時に基本の手順が必要な料理でもある。

 

説明はさっと終え、早速実践に入る。山岡料理長は、あまり料理をしたことのないお子さんにも、包丁の持ち方から優しく教えてくれる。「力で切らずに、刃を滑らせて切ろうね。」「ゆっくりでいいよ。」子どもの方からも質問しやすい雰囲気になる。「できたよ!」「次は何するの?」こんな声が絶えず聞こえてくる。

 

山岡料理長はお子さんに指導をしながら、お母さんへも声をかける。「『少々』と『一つまみ』の違いは何だと思いますか?」お母さん方が首をかしげる。「『一つまみ』が指二本分で、『少々』は三本です。実は少々の方が多いのですよ。」「へぇ、そうなんだ。」驚きの声が挙がった。普段から料理をする大人であっても、料理について学ぶことは多い。料理の豆知識に耳を傾けるうちに、次第に山岡料理長のトークに引き込まれていく。

 

お子さん、お母さん、山岡料理長の双方で自然に会話が弾み、あっという間に一時間が過ぎた。無事にポテトサラダも完成し、親子での写真撮影の時間となった。「おなか減った~」「早く食べたい。」と話すお子さんには、笑顔が見える。試食タイムになっても、会話は続く。「おいしい?」「今度はお母さんの手伝いをしてあげてね。」

 

まちゼミ終了後、参加した小学生の兄弟に話を聞くことができた。「今日はどうだった?」と聞いてみると、二人とも声を揃えて「楽しかった!」と話してくれた。兄弟それぞれ、作ることと食べることが楽しかったそうで、笑いながら帰っていった。

 

講師の山岡料理長へのインタビュー

―「割烹阿吽」にはどういった由来や思いがあるのですか?

オーナーが「割烹阿吽」をオープンする前に立ち上げた会社が、オフィスAZ株式会社と言います。“A”と“Z”はアルファベットの最初と最後の文字で、ひらがなで考えてみると最初と最後の文字は「あ」と「ん」になり、そこから「あうん」を思いつきました。この「あうん」には、「阿吽の呼吸」という願いが込められています。従業員同士が空気を読んで「阿吽の呼吸」でお客様を迎え満足して頂くこと、そして、従業員とお客様の間での「阿吽の呼吸」で料理を提供することが大事だと考えています。

 

―どうして府中で「割烹阿吽」を始めたのですか?

元々は株式会社AZの社長さんと、私と古い付き合いがありました。その方が、ずっと「お店をやりたい」と考えられていて、店となる場所も見つかったということで、お店を始めました。府中でお店を始めたのは、オーナーが府中出身だからです。友人や知り合いの多いところで店を始めた方が、全く知らないところで始めるよりも、「地の利」を活かすことができるため、周囲の方に早く知って頂けると考えたからです。

 

―「割烹阿吽」のこだわりを教えて下さい。

こだわりとしては、料理において手抜きをしないこと、手間をかけること、心を込めて料理をお作りすることです。これらのこだわりをもって、提供させて頂き、お客様に喜んで頂きたいと考えています。素材についても手抜きはせず、養殖の魚は一切使いません。

 

―今回まちゼミを実施した思いを教えて下さい。

まちゼミで親子教室をやっていますが、実はお子さんよりも親御さんに料理を教えたいと考えて実施しています。子どもの頃からあまり料理の手伝いをしないため、大人になっても料理が苦手な方もいらっしゃいます。親御さんに料理をお教えして、それを家に持って帰って子どもに教えてもらうことが理想です。今回のまちゼミをきっかけに、家族の中でも話されて広まっていけばと考えています。正直まちゼミの1時間でお子さんに料理して頂くのには、時間が足りません。そのため、ジャガイモを前もって茹でるなど、事前に準備が必要となります。準備をしたせめてもの償いとして、素材の説明についてもしっかり行っています。

 

―最後に、お客さんへ向けたメッセージをお願いします。

予約がとりづらい、敷居が高いというイメージがあるかもしれません。コースだけでなく単品のアラカルトメニューも揃えていますので、そんなお高いということはありません。来られたお客様には、誠心誠意をもって料理をお出しします。注文が入ってからお作りしますので、お時間はかかりますが、その分満足頂ける料理をお出しします。ぜひ時間にゆとりを持ってお越し下さい。

 

【インタビュー・文】田島 玲(東京農工大学3年まちけん所属)

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【店舗情報】

割烹阿吽

住所:〒183-0023 東京都府中市宮町二丁目22-18
TEL:042-306-5003
WEBサイト:https://kappo-aun.jp/
定休日:月曜日
営業時間:昼12:00~15:00/夜17:00~23:00


【まちゼミ特集】府中に息づくお店探訪「サクレクールデンタル」

このコラムは「第2回むさし府中まちゼミ」の講座と講師となる店主への取材を通して、府中に息づくお店を紹介します。取材を行ったのは、東京農工大学のまちづくりを研究するサークル「まちけん」の学生達。若者の視点で府中のまちなかが見えてきます。
※この記事は2019年7月の取材に基づき作成されました。
この回の記事の作成者:東京農工大学大学院修士1年 仕田原 奈穂


痛くなくても来たくなる歯医者さん

府中駅北口から徒歩3分、新しいお店が並ぶ一角にある歯科者さんが今回紹介する“サクレクールデンタル”。誰もが「ここ歯医者なの!?」と思うほどおしゃれな雰囲気で、思わずのぞいてしまう。見た目だけでなく、治療方針にもこだわりがあり、「痛くなくても来たくなる、ワクワクするようなサロン型クリニック」をコンセプトに、美しさも機能性も考慮した審美治療を行っているのが特徴だ。

 

サクレクールデンタルのまちゼミの講座は、フルーツティーとお菓子をお供にスタート。院長のキンズマン惠子先生から、「お口元のアンチエイジング」をテーマに歯と美しさの関係についての話があり、質問と笑い声が絶えない、本当のお茶会のような時間が流れる。

続いては、毎週月曜に顔ツボマッサージを行っている田中桂子先生による、家でもできる顔ツボマッサージ講座とマッサージ施術。マッサージを受けた方から「幸せな時間でした」という声が上がるほど、大好評だった。

最後は、普段は聞きにくい歯の治療についてキンズマンさんやまちゼミの参加者同士でざっくばらんな座談会に。みなさん、来たときよりもステキな笑顔で帰っていった。

 

インタビュー

―“サクレクールデンタル”と言う名前にはどういう思いが込められているのでしょうか?

“サクレクール”というのはフランス語で、「聖なる心」という意味です。歯医者さんらしからぬ名前なのですが、女性も男性も、お子さんも、おばあちゃんも、おじいいちゃんもきれいにしてさしあげたいという気持ちがあって、“サクレクール=聖なる心”で皆さんを治療するという意味を込めています。それに、この医院の前だけ庭のようになっているので、フランス語で“庭”という意味の“ジャルダン”も合わせて、みなさんに“聖なる心の庭”に集まっていただけたらなと思っています。

 

―どうして審美治療を中心とした歯科者さんを始めようと思ったのですか?

昔から何かを俯瞰してみるのがすごく好きだったのですよね。そのことは歯の治療でも同じで、1本の歯だけを治すのが歯医者さんなのかどうかという思いがありました。また、若いときに師事していた先生も、噛めるといった機能性を持ち、かつ審美的な歯ってどういうものなのかという問いかけをする先生でした。そういった経験から、「歯が痛いから」や「歯石がついたから」という理由で治療するのももちろん歯医者さんですけど、いやちょっと待てよと、「食べて話せて笑えて、その上きれいな歯にしたいな」と思う歯医者さんがいても良いのではないかと思ったのです。

 

―確かに他の歯科者さんとは全然雰囲気も違いますよね。

そうですね、歯医者さんっぽくないって思ってもらうのが大事です。私の中では、歯医者さんであることの裏をいくので。他の歯医者さんが1人に対して時間を20~30分しかかけないなら、私は最低でも1時間はかけるし、デンタルチェアーがずらっと並んだ歯医者さんをやるなら私は個室をやろうと。音やにおい、座る椅子のクオリティも、ほんと歯医者さんの真逆をいきたいという風に思っています。もちろん治療内容は同じなのかもしれないけれど、1日5〜6人しか見られなくても、保険診療自費診療問わず1人1時間半かけて、たくさん話します。患者さんの人となりもすごくわかってきて、お互いも分かり合えます。やっぱり審美歯科って何十万もかける人がいるので、その時に「大金がかったけど、やってよかったな」と思ってもらえなかったら、ほんと二度と戻ってきてもらえないので信頼関係は大切にしています。

 

―特に大事にしているこだわりはありますか?

患者様の満足度と患者様がここでどれだけ自分が特別に扱われているか感じていただけるか、ということです。施術の前にみなさんにアロマを選んでもらい、タオルにつけるのですが、「こういうことされたことがなくて、本当にここに来るたびにワクワクするわ」と言っていただいて、特別感やワクワク感を感じてらっしゃいます。私としては、多くの人に「ここ歯医者さんなの?」と言われれば言われるほど「よしっ!」と思います(笑)それとお顔全体を見て、その人その人の歯の形や長さ、色などをまるで絵を描く感じで治していくことです。

 

―まちゼミの感想をお聞かせください。

今回のまちゼミの話をいただくまで歯医者でゼミをするなんて思ってもみませんでした。とても楽しかったですね、お客様の反応もすごくよかったですし。講座場所も程よく狭くて、外も見えて開放感があったのが良かったです。

 

―最後にお客さんに対するメッセージをお願いします!

“痛くなくても来たくなる歯医者さん”で治療してみてほしいです。何歳になっても自分の歯で噛める、話すという機能面、笑うという心理面を考慮しながら治療を行います。トータルケアをしていますので、ぜひファーストクラスの歯科医院で保険治療を受けて来ていただけたらと思います。

 

今回取材を行い、まちゼミの講座やキンズマン先生のお話、お店の雰囲気、すべてからこだわりを感じることができた。これもすべて、患者様を第一に考えた結果から生まれたものである。歯が痛くなったら、いや歯が痛くなくても一度行ってみてはどうか。

【インタビュー・文】仕田原 奈穂(東京農工大学大学院修士1年 まちけん所属)

まちけんの活動はfacebookページをご覧ください。まちけんfacebookページ)


【店舗情報】

サクレクールデンタル

住所:府中町2-6-1 プラウド府中セントラル1階
TEL:042-403-9511
WEBサイト:https://www.sacre-c-dental.com/
定休日:水曜日・日曜日・祝日
営業時間:10:00〜13:00・14:00〜18:30


【まちゼミ特集】府中に息づくお店探訪「BAR ΑΩ(バー アルファオメガ)」

このコラムは「第2回むさし府中まちゼミ」の講座と講師となる店主への取材を通して、府中に息づくお店を紹介します。取材を行ったのは、東京農工大学のまちづくりを研究するサークル「まちけん」の学生達。若者の視点で府中のまちなかが見えてきます。
※この記事は2019年7月の取材に基づき作成されました。
この回の記事の作成者:東京農工大学大学院1年 小山 恭美


まちの中で味える、”非日常空間”

府中駅北口から徒歩5分、閑静な住宅街に入った先に地下へ続く階段が目に入った。階段を下り、扉を開けると照明を落とした店内のカウンターがほのかな明かりで照らされており、幻想的な世界に誘われた。『BAR AΩ(バー アルファオメガ)』は住宅地の中にひっそりと佇む隠れ家のような場所だ。日常の中の疲れを癒しに、この”非日常”的な空間を訪れる人も多いという。まちゼミの参加者がカウンター席に着くと、講師である店主の中村貴昭(なかむら たかあき)さん曰く”Barの顔”とも言えるジントニックが1人1人の目の前に出された。中村さんは参加者にジントニックの味の感想や好みを聞きながら、場の緊張の糸を解いていき、講座が始まった。

 

 

私たちが知らないBarのこと

今回の講座は「BARでのマナー講座」。今回の参加者にはBarに初めて来る人も、そうでない人もいた。「Barには色んなグラスがあるけど何が違うの?」「お酒ってどうやって頼めばいいの?」「Barでのタブーって何?」等、参加者から中村さんにBarについての素朴な疑問が投げかけられた。中村さんは、作るカクテルの味とアルコール度数によってグラスが変わること、飲みたいカクテルの味とイメージに合わせて作ってくれること、ドラマでよく見る「あちらのお客様からです」という場面は実際とはちょっと違うこと…などを、いきいきと語ってくれた。Barの豆知識を聞くたびに参加者からは「へ~!」という驚きの声があちこちから聞こえた。普段からお客さん同士のおしゃべりを大事にしている中村さん。今回のまちゼミでも、中村さんと参加者同士で話が弾み、和気あいあいとした時間が流れた。

質問タイムがいったん終わると、Barについて少し詳しくなった参加者は、実際に酒を注文してみることとなった。「すっきりさっぱりした味わいで情熱的なもの」「甘くて口当たりが優しいもの」等のオーダーが出た。1人1人の好みにぴったりなお酒を提案してくれる様子に参加者たちは驚いた。カクテルを作る時は、自分のお勧めよりもお客さんの好みを大事にしている中村さんの本質を垣間見ることができた。自分専用のカクテルを味わって今回のまちゼミが終了した。講座を終えた参加者は、最初の緊張した様子とは一変し、「知らない店を知る機会だった」「初めてお店に行くときには聞けないようなことまで聞けた!」と、満足した様子で話してくれた。

 

講師の中村貴昭さんへのインタビュー

―”BAR AΩ”というお名前にはどのような思いが込められているのでしょうか

“AΩ”はギリシャ語でアルファベットの”A-Z”という意味になっています。このお店のオーナーの会社が”AZ”という名前なのですが、”AΩ”には「永遠」という意味が込められているので、ここから名前をとりました。

 

―何故、府中でお店を開こうと思ったのですか?

前に働いていたBarのお客さんが今の会社の社長と知り合いだったんです。ここ(Bar AΩの現在地)は以前今とは違って食事スペースだったのですが、改装してBarができるようになりました。たまたま社長がお客さんに身近にBarをやりたい人がいないか聞いていたようでした。お客さんから私に声をかけてくれたので「やります!」と答えたことがきっかけです。改装を始めたのも昨年の8月のことですので、かなり急ピッチのことでした。これもご縁だと思います。

 

―SNSで書かれている「秘密基地」に込められた思いを教えてください。

府中駅前の繁華街、にぎやかな街並みから少し離れたところの地下にこのお店はあります。大きな看板もお店の前には出さないで、まるで隠れ家のような雰囲気になっています。お客様にとっての”こっそり知っているお店”ということを意識しています。

 

―まちゼミをやってみた感想はいかがですか?

今回のまちゼミを通して、お店のことを知らない人とも会うことができて良かったです。以前からお知り合いのお客様にはよく来てくださっているのですが、まだ知名度が低いので、お店の宣伝にもなりました。最初はうまくできるのか不安もありましたが、思ったよりも感触が良かったと思います。普段の営業よりもお客様たちと密に関わることができて楽しかったです。まちの中にもたくさんのBarがありますが、興味を持つ人がいたらそういう場所にも行ってみてもらいたいと思います

 

―最後にお客様に向けて一言お願いします。

府中でお酒を飲むときは、知り合いの方とばったり会うことも多いです。ここは、街から外れたところにあるので、”隠れ家的なお店”でゆったり飲める場所です。皆さんにとってBarというと、「敷居が高くて入りづらい」というイメージもあると思います。しかも地下にあるので、「こんなところにお店があるの!?」と驚く人もいるかもしれません。そんな方たちも、是非、勇気を出して一歩!踏み出してみてください!お待ちしております!

 

―本日は取材をさせて頂きありがとうございました。

こちらこそありがとうございました。

 

お店から出た時に、入ったときと何も変わらないまちなみもどこか違ったものに見えた気がしました。まちの中で味わえる”非日常空間”で、日々から離れた時間を過ごしてみませんか?

【インタビュー・文】小山 恭美 (東京農工大学大学院1年まちけん所属)

まちけんの活動はfacebookページをご覧ください。まちけんfacebookページ)


【店舗情報】

BAR AΩ (バー アルファオメガ)

住所:〒183-0023 府中市宮町 2-22-18 B1
TEL:042-306-7997
SNS:https://deskgram.net/bar_alpha_omega
定休日:月曜日
営業時間:20:00 – 4:00


【まちゼミ特集】府中に息づくお店探訪「ボイストレーニング教室 VOCALISTs」

このコラムは「第2回むさし府中まちゼミ」の講座と講師となる店主への取材を通して、府中に息づくお店を紹介します。取材を行ったのは、東京農工大学のまちづくりを研究するサークル「まちけん」の学生達。若者の視点で府中のまちなかが見えてきます。
※この記事は2019年7月の取材に基づき作成されました。
この回の記事の作成者:東京農工大学1年 山崎 菜々子


シンガーソングライターの道を断念し、一時期は薬局に正社員として勤めていたという代表の片岡りえ(作家名:八樟エイラ)さん。自身の大病を機に、何を本当にやりたいのか見つめなおした。

「音楽で元気になる人を見るのが好き」。

彼女の、そんな強い思いから生まれたのが今回紹介するボイストレーニング教室「VOCALISTs」(ボーカリスト)だ。府中駅から徒歩3分、府中本町駅から徒歩10分。大國魂神社の近く、大通りから少し奥に入ったところにある。ボイストレーニングのレッスンは、マンツーマン、シニア向け、女性向けといった多彩なコースから選べる。希望する生徒さんは発表会に出演し、講師が奏でるキーボードやギターの生演奏に乗せて歌声を披露する機会もある。また、教室にて歌声喫茶、音楽朗読劇など多彩なイベントが開催されている。

 

まちゼミの様子

今回取材したVOCALISTsの「むさし府中まちゼミ」講座のタイトルは、「泣いてスッキリ!あなたの泣きソングで涙活」。これを聞いたら泣いてしまう……という曲を一人ずつ持ち寄り、歌ったりその曲にまつわるエピソードを語ったりして、みんなで思い出を共有する。会場の部屋は電気が消されており、床の真ん中に置かれた丸いインテリアに灯された明かりが幻想的だった。みんなで明かりを囲んで座ると、まちゼミが始まった。

 

「涙活は体にいいんです」。講師の片岡さんによると、泣くのは笑うよりもストレス解消効果が高いのだとか。それも、どんな涙でもいいわけではなく、嬉しいときや共感、悲しみ、感動などによる涙に効能があるそう。

うれしい効果が分かったところで早速スタート。講師の萩真帆さんから順番に、自分の泣きソングをBGMにしてその曲を選んだ理由を話す。つらかったあの時、思わず涙腺が緩んだあの場面。話し終わったらみんなでその曲を通して聞いてみる。

 

泣きソングの紹介が一巡すると、あっという間に一時間が過ぎていた。参加者の方は、「普段こうやってみんなで話して泣く機会はなかなかないので、とても良かったです」と話していた。

 

まちゼミで講師を務めた片岡さんと萩さんへのインタビュー(以下、敬称略)

―今日のまちゼミの感想をお願いします。

萩:思った以上に泣いてしまいました(笑)。泣くと本当にスカッとしますね。普段、身近な人の話を聞いて涙することはなかなかありません。その話をみんなで受け止めるし、その人の背景を知ることもできる。今回、実際に涙活を体感できてとても良かったです。まちゼミだけで終わらせず、定期的に講座としてやれたらいいなと思いました。

―教室のこだわりを教えてください。

片岡:たくさんあります(笑)。例えば、このスタジオの床も。地味にならないように、楽しい雰囲気を作りたいと思ってこのようなデザインにしました。ボイトレ教室というと、どうしても、敷居が高そう、厳しそう、先生が怒りそうといったイメージが先行してしまいます。この教室はそうではないので、フレンドリーな雰囲気にしています。次の生徒さんをレッスン後すぐに入れず、お茶の時間を設けています。歌だけではなくて、話し相手にもなりたいからです。生徒さんに悩みや愚痴をお話しいただいて、すっきりして帰ってもらう。教室にいる時間を全部ひっくるめて、楽しかったしストレス解消にもなったな、と思ってもらえたらすごくいいと思います。

萩:ボイトレ教室でお茶が出てきて一服できるところは、他にないと思います。習い事というより、生徒さんにとって自分の居場所のような空間にしたいと思っています。

 

―なぜ府中で始めたのですか。

片岡:府中にもう10年住んでいるので。年齢層が高い方向けの講座にも力を入れていますが、地元のことが分からないと話が盛り上がりません。だから、知っている土地でやるべきだと思いました。

―お店の名前の由来を教えてください。

片岡:「生徒さんも立派なアーティストであり、VOCALISTである」という思いを表現できたらと思いました。歌が上手かどうかは関係ありません。一般の方でもそれぞれに個性があり、それを表現しようとした時点でアーティストになりうる。各々が立派なVOCALISTです。あなたが主役なのです。

 

―最後に、お客さんにメッセージをお願いします。

片岡:実はさっき聞いた話なのですが、近くの住民の間で、気になってはいるけど入りにくいお店として、噂になっているらしくて(笑)。入りにくい雰囲気をなくそうと頑張ってはいるけど、実際に扉を開けることはなかなか勇気がいると思います。体験レッスンもありますし、まずは話を聞くだけでも構わないので気軽に来てほしいです。

萩:私は講師をさせてもらって自分もすごく楽しいし、楽しいことをしようと思って来てくれる人たちのエネルギーがすごく好きです。その輪をもっと広げて、相乗効果でみんな元気になれたらいいな、と思います。歌にはそういう力があると信じています。それを広めていきたい。もちろん、厳しいレッスンは絶対しません(笑)。遊びに来たよーくらいのつもりで、気軽にのぞきに来てください。

片岡:生徒さんの中には、他のボイトレ教室に通ったこともあるけど先生が怖くて、例えば宿題をやってこないと怒られた、とおっしゃる方もいて。でも、ここでは自分の好きな歌、例えばロックやオリジナル曲でも歌えて、何でもできるのでとても喜んでいただけています。こんなことできたらいいな、という希望があれば、極力それに沿えるように、こちらは何でもやります。VOCALISTsでは、講師それぞれがアーティスト活動もしており、ノウハウを持っています。楽曲の制作やCD作りの経験もあります。ホームページに載っていないことでも、気軽に相談してください。それがここの強みだと思っています。
VOCALISTsは10/14(月祝)JAZZ in FUCHUの同時開催会場となります。講師らが出演する無料ライブです。同日生徒さんの発表会も開催しますので是非お越しください。

―ありがとうございました。

片岡・荻:ありがとうございました。

左:代表・講師の片岡さん、右:講師の荻さん、中央:山崎

 

VOCALISTsは、この8月に1周年を迎える。記念として入会金半額、個人レッスンチケット2枚プレゼントといった1周年キャンペーンを2019年8月末まで実施中だ。体験レッスンや全8回の短期講座など、気軽に始めやすいメニューも揃っている。初めて来たのに初めてのような気がしない、親しみやすくて個性的な現役アーティストの講師がそろった、全く新しいボイトレ教室。足を踏み入れれば、あなたも立派なVOCALISTだ。

【インタビュー・文】山崎 菜々子(東京農工大学1年まちけん所属)

まちけんの活動はfacebookページをご覧ください。まちけんfacebookページ)


【店舗情報】

VOCALISTs

住所:〒183-0023 東京都府中市宮町2-17-8 アルカサール 102 号室
TEL:042-202-0462
MAIL:info@vocalists.jp
WEBサイト:https://vocalists.jp/
定休日:不定休
営業時間:10:00~22:00


【まちゼミ特集】府中に息づくお店探訪「スポーツダイニング 2nd FIVE-EIGHTHS」

このコラムは「第2回むさし府中まちゼミ」の講座と講師となる店主への取材を通して、府中に息づくお店を紹介します。取材を行ったのは、東京農工大学のまちづくりを研究するサークル「まちけん」の学生達。若者の視点で府中のまちなかが見えてきます。
※この記事は2019年7月の取材に基づき作成されました。
この回の記事の作成者
東京農工大学2年 小山 龍利


「ラグビーの発信場を府中に」

京王線府中駅から徒歩3分にある、カジュアルアイリッシュパブスタイルのスポーツダイニング「2nd FIVE-EIGHTHS(セカンドファイブエイス)」は、スポーツの魅力を府中に発信しているお店だ。店内でひときわ目立つのは正面に2台、右側に2台、左側に2台の計6台あるモニターと、所狭しに飾られているラグビー選手のサインとユニフォームである。ラグビー経験者だった店主の高橋さんが作る自慢の料理と、まるでラグビーボールのようなメガサイズのお酒を格安で楽しむことができる。

まちゼミ講座は「ラグビーの試合を見ながらルールを覚えよう」

今回の第2回「むさし府中まちゼミ」では、店主の高橋さんと共に「ラグビーのまち府中サポーターズ」のプロデューサーの下向さんが講師を務めた。この日のまちゼミ参加者は5名。このうちラグビーを見たことがある参加者は半数で、生で観戦したことがある人はいなかった。

下向さんは「ラグビー応援アンバサダー@府中」であるマスコットキャラクター「ラガマルくん」のルールブックを用いてラグビーについて説明していった。参加者からに質問に丁寧に答えつつ、下向さんのジョークが随所で炸裂し、どっと笑いが起こる。そして、まちゼミも中盤に差し掛かった頃にモニターに映し出されたのは「ブライトンの奇跡」と評されたラグビーワールドカップ2015の日本vs南アフリカ戦。ジョッキ片手に日本代表の行方を見守る参加者。ここはナイスタックルだ、なぜファールになったのか、などを下向さんが解説しつつ試合は進み、日本代表がトライを決めると思わず拍手が起こった。そして日本代表が勝利を収めると、参加者はみな喜びを分かち合い、最後は高橋さんの言葉と共にまちゼミは和やかに終了した。

 

2nd FIVE-EIGHTHS(セカンドファイブエイス)の店長、高橋さんへのインタビュー

-お店の名前の由来、名前に込めた思いを教えてください。

セカンドファイブエイスはラグビーのポジションの名前なのです。背番号で言うと12番。英語ではインサイドセンターとも呼ばれます。この名前にした理由は2つ。1つ目は府中のラグビーチームである東芝ブレイブルーパスのレジェンド的選手、リチャード・カフイに敬意を表しています。今は違いますが、かつて彼は12番をつけていたのです。2つ目はラグビー日本代表が勝つためには12番のポジションが重要であるという考えからです。

-なぜお店を始めたのか、また、なぜ府中を選んだのか教えてください。

スポーツを世の中に広めるためです。今の若い人たちはメジャーなスポーツはよく知っているけれど、ラグビーみたいなスポーツはルールさえ知らないという人が多いです。こういった場があると、そういった人たちに知ってもらう機会になります。また、府中にはスポーツバー、スポーツダイニングといったお店が少ないです。そういった点でもお店を開く意義があるように思います。

-お店のこだわりや特徴は何ですか。

スポーツバーって普通はライブ中継でやっている番組を流すのですが、うちでは録画されているものも流すことが出来るのです。今日のラグビー日本vs南アフリカ戦のように。また、6台モニターがあるので、こっちではサッカー、あっちでは野球という風に流せます。オリンピックが始まったら、同時に6種目再生もできます。モニターが2台ずつ3方向にあるのは、お客さんが一つのモニターを見ることによって面と向かって話せなくなるのを防ぐためです。やっぱり、顔を合わせないとしゃべりづらいですから。あとは、ユニフォームやサインがたくさんあるのでファンにとっては宝の山です。

 

-まちゼミに参加した感想を教えてください。

今回、こういった話を持ち掛けてくださり、願ったりといった感じです。今年の9月にはラグビーワールドカップが開催されますし、このまちゼミで少しでもラグビーに触れてもらって、少しでも楽しめるようになってもらえれば良いです。また、ワールドカップの会場である味の素スタジアムも近いですから、当然府中にも世界中からラグビーを見に来る人がやってきます。ラグビーのまち・府中の方々にもラグビーをちゃんと説明できるようになってもらえれば嬉しいなと思います。

-お客様へのメッセージをお願いします。

スポーツバーってお酒を飲まない人や、スポーツがそんなに好きじゃない人は入ってはいけないという雰囲気があると思います。でも本当はそんなことはないのです。別にお酒は飲まなくてもいいし、なんならスポーツを見なくてもいい。普通の居酒屋やレストランのように使っていただいて構わないです。そういった固定観念を壊すためにもランチを始めて、どんなお店かを知っていただく機会を設けています。また、府中には世界レベルで活躍している選手が何人もいます。府中市民には彼らを応援してほしいし、ここがそういう場になれればいいですね。

-今日は取材ありがとうございました。

こちらこそありがとうございました。

ラグビーのまち・府中を盛り上げようと日々奮闘しつつ、居心地の良い空間を与えてくれる2nd FIVE-EIGHTHSで、いつもと一味違ったスポーツ観戦をしてみてはいかがだろうか。

【インタビュー・文】小山 龍利(東京農工大学2年まちけん所属)

まちけんの活動はfacebookページをご覧ください。まちけんfacebookページ)


【店舗情報】

スポーツダイニング 2nd FIVE-EIGHTHS(セカンドファイブエイス)
住所:〒183-0055東京都府中市府中町2-6-1 1F
TEL:042-203-1033
WEBサイト:https://2ndfiveeighths.gorp.jp/
定休日:月曜日
営業時間:ランチ 火~土11:00~15:00(L.O.14:30)
ディナー 17:00~24:00(L.O.23:00、ドリンクL.O.23:30)
日曜日は競馬中継があり、13:00から夜まで営業します。土・祝日はスポーツ中継により早いオープンアリクローズの時間もスポーツ中継により延びることもあります。

 


【まちゼミ特集】府中に息づくお店探訪「府中の音楽教室 カナデラボ」

このコラムは「第2回むさし府中まちゼミ」の講座と講師となる店主への取材を通して、府中に息づくお店を紹介します。取材を行ったのは、東京農工大学のまちづくりを研究するサークル「まちけん」の学生達。若者の視点で府中のまちなかが見えてきます。
※この記事は2019年7月の取材に基づき作成されました。
この回の記事の作成者
東京農工大学1年 安達 侑里


府中で人の繋がりをつくる音楽教室

「音楽でしかできない繋がりを府中で作れたらなと思ってやっています。」と講師の藤木エイジさんが説明するのは「府中の音楽教室 カナデラボ」だ。このカナデラボは、府中駅からけやき並木を北に行った先、都立農業高校の真向かいの建物にある。ギターや講師が自分たちで作ったという木の机などに囲まれた温かい雰囲気の教室で、ギター・ベース・ウクレレコースとボーカルコースを学ぶことができる。

 

カナデラボの「むさし府中まちゼミ」には親子や主婦の方などが参加していた。教室に入ってきたお客さんは「こんなところがあったのですね!」と驚かれていた。今回取材したカナデラボのまちゼミ講座のタイトルは、講師の藤木さんによる「初心者でもすぐ弾けるギター講座」。「今日はギターにちょっと触ってみて、音楽やってみたいなということを掻き立てられるようなことをしたいなと思っています。」という言葉からまちゼミが始まった。

 

 

ギターを触ることが初めての参加者がほとんどの中、まずは「ギターをどちら向きに持つのか?」「どんな音がなるのか?」など丁寧な説明から始める藤木さん。みんなで同時に鳴らしてみたり、藤木さんに質問したり、みんなでおしゃべりしたり、和気あいあいとした雰囲気で講座は進み、最後には、みんなでバースデーソングを演奏しきった。

 

 

 

講座の後、ちょっとしたお話会になった。参加した小学校6年生の女の子は、テイラー・スウィフトが出ているテレビを見て、かっこいいと思い、ギターに興味をもっていたそうだ。そんな中、小学校で配られたまちゼミのチラシを見て、参加したのだという。講座を終えて、「楽しかった!これからもギターをやりたい。」と笑顔で話してくれた。

 

 

講師の藤木エイジさんへのインタビュー

―“カナデラボ”という名前にはどのような想いが込められているのでしょうか?

カナデラボは一緒にやっているボーカルの泉先生と一緒に考えるなかで、音楽教室っぽい名前はやめておこうという話になりました。なぜかと言うと、堅苦しいというのもあるし、習い事だけの付加価値っていうことに終始したくなかったからです。ここを立ち上げた一つの趣旨としては地元に根付いて、且つ、音楽教室が地元の人の横の繋がりを作るハブになるところまでを見据えたい、という想いがありました。
生徒さん同士でもお互いに交流を深める中で、意見交換したり探りあったりする、ラボ、つまり研究室みたいなことができると良いのではないかと考え、「カナデラボ」という名前にしました。

 

―どうして府中でカナデラボを始めたのですか?

府中という土地がいろんな意味でちょっと興味深かったというのがあります。府中には地元に根付いている色んなカルチャーがあります。その中でも特に面白いのは、音楽がつくりだす価値に焦点を当てることが出来る市民性です。僕が熱い想いでやれば理解が得られる土地かなと思ったことが府中で店を始めた理由です。さらに僕の場合、都心部だったらどこに住もうが、そんなに住んでいる場所を自分の地元としてイメージすることが無いのですが、府中だと自分の地元という感覚を持って住めるので、府中に住んでいるということ自体が自分にとっての価値になっています。

 

―まちゼミをやった感想を教えてください。

初めてのまちゼミなので、これでいいのかというところもあります。実際、ギターの講座なので伝える情報量が多いです。ちょっと限界はあるかなと思うのですが、時間の許す限りもっと皆さんの交流の時間をとれればよかったなと思います。
楽器を好きになりましたよって言って帰って頂いた方もいらっしゃったような気がするので、そこはすごく嬉しかったです。

 

―最後にお客さんへのメッセージをお願いします。

音楽をやることで、違う自分が発見できるはずです。そもそも最初から楽器上手い人なんかいないし、始めるのが早い人ばっかりでもないし、音楽に今さらっていうことは存在しないですね。
歳は関係なくて、ちょっとやってみようかなとか、ちょっと興味あるなとか、何かに興味持つっていう、その興味っていうのをすごく引き延ばした方がいいです。興味っていうのが楽しいものに変わるのであれば、そのきっかけは大切にしたほうがいいなって思います。

―今日はありがとうございました!

 ありがとうございました。

藤木さんの「府中 で音楽を通して通して人の繋がり をつくる」という熱い想いが伝わってきました。
カナデラボは自然 に人と繋がるこできるよう、居心地の良いお店でした。

【インタビュー・文】安達侑里(東京農工大学1年まちけん所属)

まちけんの活動はfacebookページをご覧ください。まちけんfacebookページ)


府中の音楽教室 カナデラボ

【店舗情報】
府中の音楽教室 カナデラボ
住所:〒183-0055 東京都府中市府中町1-32-1 ブライト府中 半地下1階002号室
TEL:042-407-6804
WEBサイト:https://kanade-lab.com/
定休日:不定休
営業時間:月曜日~金曜日 11:00 – 20:00
土曜日・日曜日 11:00 – 20:00


【まちゼミ特集】府中に息づくお店探訪「なおらいスタンド宮」

このコラムは「第2回むさし府中まちゼミ」の講座と講師となる店主への取材を通して、府中に息づくお店を紹介します。取材を行ったのは、東京農工大学のまちづくりを研究するサークル「まちけん」の学生達。若者の視点で府中のまちなかが見えてきます。
※この記事は2019年7月の取材に基づき作成されました。
この回の記事の作成者
東京農工大学3年 八代 岳人


府中駅から徒歩5分ほどのところに明るい雰囲気を醸し出す光が大國魂神社横の路地を優しく照らしている。女性でも入りやすいおしゃれな立ち飲み屋「なおらいスタンド宮」は、お酒への専門知識をもつオーナーと、お酒にあう料理を提供するマスター・スタッフのサービスが、地元の人達から愛されているお店だ。「なおらいスタンド宮」のオーナーで「第2回むさし府中まちゼミ」の講座を実施した大室 元(おおむろ はじめ)さんにお話を伺った。

日本酒の飲み比べ体験

今回取材したまちゼミのタイトルは「はじめての日本酒レッスン!」だ。参加者にはタイプの異なる日本酒が4種類と、テイスティンググラスとぐい飲みの二種類の酒器が用意されていた。

「日本酒ってなんだろう?」「吟醸って?」オーナーの大室さんは、このようなまちゼミ参加者の疑問にどんどん答えながら、日本酒の魅力を楽しそうに語っていた。日本酒は味と香りで4種類に分かれる。各参加者は味・香り・色・粘度を総合的に判断し手元の日本酒を4タイプ分類していった。この試飲クイズでは、言葉や文字だけの知識伝達だけはなく、実際に4種を呑んで味・匂い・色からも多様な日本酒の世界を「まちゼミ」では無料で体感できた。さらに、酒器によっても香りの感じ方や口当たりが異なり、日本酒のもつ味の深さを体感しつつ、立ち飲みならではのお客さんとの距離感で自然と参加者との会話も弾んだ。参加者からは「お話を聞いてからクイズを実践できて良かった」「テキストを使いながら飲みたい」の感想もあがりとても満足そうであった。


〇インタビュー

聞きなじみある店に

―お店の名前の由来を教えてください。

20年ちょっと前まで「立ち飲み宮」という名前の店がありました。私がお店を始めるにあたって、その名前を復活させました。「宮」という名前は、お隣に大國魂神社というお宮がありますし、お店の住所も宮町ですので地元の方々に聞きなれている言葉なのが良いと思いました。また、「直会(なおらい)」は、神事が終わった後にお供えした食べ物や飲み物を下げて、それをみんなで一緒にいただく会のことを言い、いわば宴会の原型みたいなものです。神社参拝した帰りに気軽に立ち寄ってもらいたいという想いから、店の名前を「なおらいスタンド宮」にしました。

地元に根付く商売を

―なぜ府中でお店を始めたのでしょうか?

私の家は、元々江戸末期から続く「しめのうち」という屋号で代々酒屋を営んでいました。しかし、私がちょうど大学を卒業し就職したことで、後継ぎがいなくなってしまいました。そこで、8年前に府中に帰ってきて、「しめのうち」という屋号を継ぐと共に、元々酒屋の倉庫だった所を改装して飲食店を始めました。私は生まれた場所が府中で育ちも府中だったので、地元でしっかり商売したいなっていうのが動機の一つです。

お酒にかかわる人みんなに幸せになってほしい

―お客さんに対して日本酒をどう感じてもらいたいでしょうか?

流行りのお酒や有名なお酒を取り揃える店は結構多いのですが、それは日本酒の入口としては良いのだけれども、もっと日本酒の世界は幅広くて奥深いので、知れば知るほど美味しいお酒に出会えることを知ってもらいたいです。

東京は市場が大きく様々なお酒が売られていますが、東京に販路がないねっていう酒蔵も結構あります。高齢化が進み地元地域の過疎化が進むと、「もう自分の代でおしまいかな」なんて言う酒蔵もあります。それはもったいないし残念です。私はこの店を「宮っていうお店に行ったら自分の知らない美味しいお酒が飲めるんだ」と言われるような、お客さんとお酒との出会いの場、日本酒の情報発信の場にしたいのです。お酒を造る人も、お酒を飲む人も、お酒を提供する人も、関わる人みんなが幸せになるといいですよね。

 

―まちゼミをやってみた感想はいかがでしょうか?

まちゼミに参加することにとても意味があるなと感じています。
普段だったら世間話くらいの会話はしますけど、料理とお酒を提供するのがメインなのでお客さんとお話をする機会になる「まちゼミ」はすごく貴重だと思っています。
またこのようにインタビューしてもらったことで、農工大の学生さんとの繋がりができたので、私もまた農工大に遊びに行きますし、また新しいコミュニティができたことも良く思いますね。農工大は食に関わっていて、街の中心にあり、若さのパワーがある学校。このような大学がお店のすぐ近くにあり、社会人の人と関われるコミュニティを作れ、コミュニティを作るきっかけになる「まちゼミ」の取材の企画はとても良いものと感じました。

―お客さんへメッセージをお願いします

提供するお酒や料理などのサービスを通してみなさんに楽しんでいただくのが、店の存在意義だと思います。当店はお酒の知識豊富な者が選ぶ「お酒」とお酒にあう「お料理」を提供できるマスター・スタッフがいるお店です。気軽に立ち寄れる立ち飲みスタイルで、一人前食べきりサイズの小皿料理で出しています。新鮮な府中野菜をふんだんに使っていますので、野菜が足りていないな、と思う方も是非お越しください。まずは実際に来ていただくのが良いのかと思いますので、お待ちしております(笑)

【インタビュー・文】八代 岳人(東京農工大学3年 まちけん所属)

まちけんの活動はfacebookページをご覧ください。まちけんfacebookページ)


なおらいスタンド宮

【店舗情報】
東京府中の日本酒立ち飲み屋『なおらいスタンド宮』
住所:東京都府中市宮町2-3-8
TEL:042-306-9030
WEBサイト:https://naorai-stand-miya.jp/
定休日:火曜日
営業時間:月-金 16:00-23:00/土日祝15:00-22:00


第2回“むさし府中まちゼミ”実施店説明会

5/29(水)10時より、まちづくり府中事務所にて追加説明会実施決定!

大好評の「むさし府中まちゼミ」を今年も開催します!

三方よし!の「得する街のゼミナール(通称:まちゼミ)」は、あなたのお店と新しいお客様をつなぐチャンスです。「参加してみようかな」「話だけでも聞いてみようかな」と思われる商店や事業者の皆様、ぜひ説明会にご参加ください!(実施店説明会(補講でも可)への参加が実施店応募の必須条件となります。)

 


 

まちゼミ実施店説明会 (補講)

事前申込制・定員5名

5/20・22の説明会に参加できない方に向けて、まちづくり府中が説明を行います。

時間:2019年5月29日(水) 10時〜11時

会場:府中市寿町1-5 府中駅北第2庁舎7階


説明会参加料         無料

お申込み     下記、申込書の必要事項記載の上、本ホームページ申し込みフォームからお申込みください。

(案内チラシ下部の申し込み用紙にご記入の上、FAXもしくはE-mailでお申込みいただくことも可能です。)

申込フォームはこちら

締  切        2019年5月28日(事前申込み制: 定員あり、先着順)

お問い合わせ 一般社団法人まちづくり府中 TEL: 042-370-1960 (平日のみ)

 


“まちゼミ”とは?

第2回となる『むさし府中まちゼミ』が、府中駅周辺で開催します。「まちゼミ」は、商店街のお店のスタッフが講師となり、プロならではの専門的な知識と情報,コツを受講者(=お客様)にお伝えする少人数制のゼミです。地域の方々に、お店の存在や特長を知っていただくとともに、お店(=店主)のファン創りを勧め個店と地域の活性化を行います。現在、全国350箇所以上の地域で実施されています。