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マーケットレストランAGIO 伊勢丹府中店(府中ワールドフェスティバル特集記事)

伊勢丹府中店9階にある、南ヨーロッパの市場をイメージしたマーケットレストラン「AGIO(アジオ)」は、「お客様に、口に入るもの、目に入るもの、耳に入るもの、すべてのサービスでAGIOを楽しんでもらいたい」と考え、23年前からこだわりの空間でサービスを提供している。

 

マーケットレストランAGIO

AGIOでは「カジュアルだけどしっかりしていて居心地のいい空間」をお客様に感じてほしいそうだ。その思いをマーケットレストランで形にしている。

南ヨーロッパのマーケットは、各地から多くの人と、とれたての新鮮な食材が集まり、活気に包まれている。そこでは、市場の食材を食べるためのテーブルも用意されることもある。そんな空間をAGIOはお店全体で演出している。

店内はマーケットレストランの世界観で統一されている。店内はマーケットのように開放的になっていて、全体を見渡すことが出来る。市場のようにトマトなどの野菜も置いてあり実際に買える。
そんな空間に印象的なのは、薪窯とオープンキッチンだ。「本場イタリアから輸入した薪窯は、温度管理や焼き加減が難しいですが、薪じゃないと出せない味があります」とストアーディレクターの大野さん。オープンキッチンはシェフの顔が見られるし、シェフも自分の料理を食べている様子を自分の目で見ることが出来る。「帰るときにキッチンの前を通って『ありがとう』って言って下さるお客様もいらっしゃいます」と大野さん。オープンキッチンは活気のタネとなるコミュニケーションを生んでいる。

また、他にもシーザーサラダを頼むと目の前でスタッフがチーズを削ってサラダにかけてくれる。そのようなことを通して、味はもちろん目でも楽しませてくれる。「簡単なイタリア語を発することで活気を作り、非日常を感じて欲しいと思っています」と話す大野さん。ここでは耳でも楽しむことが出来る。そうしたいろいろな空間づくりの工夫によって、AGIOは訪れる人を楽しませている。

AGIOの挑戦

AGIOを展開する「三笠会館」は、時代を作ってきたレストランだ。日本のレストランで初めて唐揚げを出したのも、ティラミスを初めて出したのも三笠会館(どちらもAGIOで食べることが出来る)。トップランナーとして日本のレストラン界を開拓してきた。現在では、「AGIOの競合相手は、スマホや旅行など時間を使うものすべてです」と強い眼差しで大野さんは言う。

「この場所でしか味わえないクオリティ、ここじゃないと体験できないものがあるかが重要です。常連の方が多いこのAGIO府中店ではお客様とのつながりを大切にし、これからも特別な存在でありたいと思っています。」

南ヨーロッパの市場をコンセプトに、最後はあくまで「訪れる人に徹底的に楽しんでもらおう」という思いが見えるお店だった。

 

【インタビュー・文】 上木 康太郎(東京農工大学農学部4年)


マーケットレストランAGIO 伊勢丹府中店

DATA

〒183-0023 東京都府中市宮町1-41-2 伊勢丹府中店 9F イートパラダイス内

TEL : 042-351-9135

営業時間:ランチタイム:11:00 ~ 16:00

ディナータイム:16:00 ~ 22:00

(L.O.21:15)

定休日:1月1日(伊勢丹府中店に準ずる)